管理者は、離職したユーザーの予定で発生する可能性のある次のような問題を防ぐことができます。予定を管理しないままユーザーを削除または停止すると、その予定を変更、更新、またはキャンセルできる主催者がいなくなります。主催者のいない予定はユーザー間で一様に更新されず、必要なリソースをチームが予約できなくなる可能性があります。
管理者がユーザーを削除しても、離職したユーザーが作成した招待者への予定のコピーがシステムによって削除されるとは限りません。予定のコピーは、ゲストのカレンダーや予約したリソースのカレンダーに残ります。また、停止されたユーザーの予定はカレンダーに残り、特権管理者のみがその予定を変更できます。ゲストが変更することはできません。管理者は、次の方法でこのような状況を防ぐことができます。
予定を譲渡する
管理者はメイン カレンダーの限定公開ではない今後の予定(ゲストまたはリソースが含まれるもの)を譲渡できます。限定公開の今後の予定はシステムによってキャンセルされるため、リソースや他のユーザーのカレンダーに予定が残ることはありません。ユーザーのデータを維持する必要がない場合は、今後の予定をすべてキャンセルしてください。予備のカレンダーとその予定は譲渡されません。
予定を譲渡すると、元ユーザーの予定を含む新しい予備のカレンダーが [[ユーザー]@[ドメイン].com から転送されたカレンダー] という名前で新しいオーナーのカレンダー リストに表示されます。
予約済みのリソースを解放して予定を譲渡する
削除済みのアカウントや訴訟のための記録保持(リティゲーション ホールド)が適用されているアカウントのリソースを解放することはできません。ただし、元の(まだ削除されていない)ユーザーが予約したリソースを解放することは可能です。リソースを解放すると、そのリソースを他のユーザーが予約できるようになります。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [カレンダー] にアクセスします。
- [予定の管理] をクリックします。
- [予定の譲渡] でユーザー名のテキスト欄に、該当する予定の譲渡元ユーザー(元従業員など)を入力します。
- [リソースを解放する] を選択します。
- (省略可)別のユーザーに予定を譲渡するには、[他のユーザーに予定を委任する] をクリックして予定を委任するユーザーの名前を入力します。
- [予定を譲渡] をクリックするか、[リソースを解放する] チェックボックスのみがオンになっている場合は [リソースを解放する] をクリックします。
この処理は約 10 分後に始まり、15 分程度かかることがあります。解放されたリソースは、カレンダーの監査ログから追跡できます。
ユーザーの削除時に予定を譲渡する(特権管理者のみ)
ユーザーを削除するときに、そのユーザーの今後の予定を新しいオーナーに移行しておけば、重要な予定を見落とす心配がなくなります。訴訟のための記録保持が適用されているユーザーの予定を移行することはできません。
この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。
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- 管理コンソールで、メニュー アイコン [ディレクトリ] [ユーザー] に移動します。
- 次のいずれかを行います。
- 1 人のユーザーを削除するには:
- [ユーザー] のリストで目的のユーザーを探します。
- 削除するユーザーにカーソルを合わせて [その他] [ユーザーを削除] をクリックします(このオプションは、ユーザーのアカウント ページの左側にもあります)。
- 複数のユーザーを削除するには:
- [ユーザー] のリストで、削除するユーザーのチェックボックスをオンにします。
ヒント: すべてのユーザーが同じ組織部門に属している場合は、左側でその組織部門を選択するとユーザーを見つけやすくなります(左上にある開くアイコン をクリックすると組織ツリーが表示されます)。ユーザーが別々の組織部門に属している場合は、左側で [すべての組織部門のユーザー] をオンにします。 - ページの上部で、[選択したユーザーを削除] をクリックします。
- [ユーザー] のリストで、削除するユーザーのチェックボックスをオンにします。
- 1 人のユーザーを削除するには:
- [データのオーナー権限を譲渡] でユーザーの名前またはメールアドレスの最初の数文字を入力してユーザー アカウントを検索 目的のアカウントを選択します。
- (省略可)チェックボックスをオンにして転送するデータを選択します。
- 限定公開ではない今後のカレンダーの予定とリソースを確実に移行するには、[このユーザーが管理者になっている予定で予約されているカレンダー リソースもすべて解放する] チェックボックスをオンにします。
- [ユーザーを削除] をクリックします。
- 必要に応じて、連絡先リストからユーザーを削除するには、連絡先を削除または復元する手順を行います。
今後の予定をキャンセルする
管理者は特定のユーザーの予定を手動でキャンセルするか、自動的にキャンセルできます。次の方法ではゲストへのメールの大量送信を防ぐため、予定のキャンセル通知は行われません。予定のキャンセル処理は、カレンダーの監査ログから追跡できます。
ユーザーの予定を自動的にキャンセルする
[削除済みユーザーの今後の予定を通知なしでキャンセルする] を有効にすると、ユーザーの削除から 21 日後に今後の予定が自動的にキャンセルされます。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [カレンダー] にアクセスします。
- [予定の管理] をクリックします。
- [削除済みのユーザーの予定] で [削除済みユーザーの今後の予定を通知なしでキャンセルする] をオンにします。
- [保存] をクリックします。
この機能を使うには、ユーザーの削除後 20 日以内に設定を有効にする必要があります。以前削除されたユーザーに遡及的に適用されることはありません。
まだ削除されていないユーザーの今後の予定を手動でキャンセルする
管理者は、ユーザーの今後の予定をまとめてキャンセルできます。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [カレンダー] にアクセスします。
- [予定の管理] をクリックします。
- [予定のキャンセル] または [予定の譲渡] の [ユーザー名] 欄に、該当する予定の譲渡元ユーザー(元従業員など)を入力します。
- [予定をキャンセル] または [予定を譲渡] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
キャンセル処理は約 10 分後に始まり、15 分程度かかることがあります。