カレンダーのログイベント

Google カレンダーでユーザーの予定に対して行われた変更を確認する

Google Workspace のエディションによっては、より高度な機能を備えたセキュリティ調査ツールを利用できる場合があります。たとえば、特権管理者がセキュリティとプライバシーに関する問題を特定し、優先順位を付けて対処することなどが可能になります。詳細

組織の管理者は、検索を実行し、カレンダーのログイベントに関するセキュリティの問題に対処できます。たとえば、操作の記録を表示して、カレンダー、予定、登録に対する変更を追跡できます。これらの操作に関連するメール通知を確認することができます。この情報は、問題に対処する場合や、ユーザーがカレンダー、共有カレンダー、カレンダー内の特定の予定に不一致や予期しない変更があることに気づいた場合に役立ちます。通常、ユーザーの操作は 30 分以内にログに記録されます。

ログイベントのデータを Google Cloud に転送する

ログイベントのデータが Google Cloud と共有されるように設定できます。この共有を有効にした場合、データが Cloud Logging に転送され、そこからログに対してクエリを実行したり、ログを閲覧したり、ログのルーティングと保存を制御したりできます。

カレンダーのログイベントの検索を実行する

検索を行えるかどうかは、ご利用の Google Workspace エディション、ご自身の管理者権限、データソースによって異なります。ユーザーに対する検索は、ユーザーが使用している Google Workspace のエディションに関係なく、全ユーザーを対象に行えます。

監査と調査のツール

ログイベントの検索を実行するには、まずデータソースを選択します。次に、検索のためのフィルタを 1 つ以上選択します。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン 次に [レポート] 次に [監査と調査] 次に [カレンダーのログイベント] にアクセスします。
  3. [フィルタを追加] をクリックし、属性を選択します。
  4. ポップアップ ウィンドウで演算子を選択 次に 値を選択 次に [適用] をクリックします。
    • (省略可)検索に複数のフィルタを作成するには、この手順を繰り返します。
    • (省略可)検索演算子を追加するには、[フィルタを追加] の上で [AND] または [OR] を選択します。
    • (省略可)検索に複数のフィルタを作成するには、この手順を繰り返します。
    • (省略可)検索演算子を追加するには、[フィルタを追加] の上に表示される [AND] または [OR] を選択します。
  5. [検索] をクリックします。
  6. 注: [Filter] タブでは、シンプルなパラメータと値のペアを含めて、検索結果をフィルタリングできます。[条件作成ツール] タブを使用することもできます。このタブでは、フィルタは AND/OR 演算子を使って条件として表されます。

セキュリティ調査ツール

この機能に対応しているエディション: Frontline Standard、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials Plus、Cloud Identity Premium。 エディションの比較

セキュリティ調査ツールで検索を実行するには、まずデータソースを選択します。次に、検索のための条件を 1 つ以上選択します。その後、検索条件ごとにそれぞれ属性、演算子、値を選択します。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン  次に  [セキュリティ] 次に [セキュリティ センター] 次に [調査ツール] にアクセスします。
  3. [データソース] をクリックし、[カレンダーのログイベント] を選択します。
  4. [条件を追加] をクリックします。
    ヒント: 検索で 1 つ以上の条件を指定するか、ネストされたクエリで検索をカスタマイズできます。詳しくは、ネストされたクエリを使って検索をカスタマイズするをご覧ください。
  5. [属性] をクリック 次に オプションを選択します。
    属性の一覧については、以下の属性の説明をご覧ください。
  6. 演算子を選択します。
  7. 値を入力するか、プルダウン リストから値を選択します。
  8. (省略可)検索条件を追加するには、手順 4〜7 を繰り返します。
  9. [検索] をクリックします。
    調査ツールの検索結果は、ページ下部の表に示されます。
  10. (省略可)調査を保存するには、保存アイコン をクリック 次に タイトルと説明を入力 次に [保存] をクリックします。

注:

  • [条件作成ツール] タブでは、フィルタ条件を AND/OR 演算子で表します。[フィルタ] タブを使用して、シンプルなパラメータと値のペアを含め、検索結果をフィルタリングすることもできます。
  • ユーザーの名前を変更すると、以前の名前のクエリ結果が表示されなくなります。たとえば、名前を OldName@example.com から NewName@example.com に変更した場合、OldName@example.com に関連するイベントの結果は表示されません。

属性の説明

このデータソースでは、ログイベント データの検索時に次の属性を使用できます。

属性 説明
アクセスレベル

カレンダーまたは予定のアクセスレベル(他のユーザーにはどのようなアクセス権があるかということ)。次のいずれかの値を入力します。

  • 編集者 - カレンダーに関しては、完全なオーナー アクセス権ですが、アクセス制御設定は変更できません。予定に関しては、このユーザーは予定を編集できます。
  • 予定の有無 - 時間枠における予定の有無のみを見ることができます。
  • オーナー - カレンダーのプロパティ、アクセス制御、および予定への完全なアクセス権。
  • 読み取り - カレンダーのプロパティ、アクセス制御、および予定への読み取りアクセス権。
  • 最上位 - 完全なオーナー権限と設定へのアクセス権。ドメイン管理者に使用します。
  • なし - カレンダーや予定を表示できません。
アクター 操作を行ったユーザーのメールアドレス。
アクター グループ名

アクター グループの名前。詳しくは、Google グループで結果をフィルタするをご覧ください。

フィルタ グループの許可リストにグループを追加するには:

  1. [アクター グループ名] を選択します。
  2. [フィルタ グループ] をクリックします。
    [フィルタ グループ] ページが表示されます。
  3. [グループの追加] をクリックします。
  4. グループ名またはメールアドレスの最初の数文字を入力してグループを検索します。目的のグループが表示されたら、そのグループを選択します。
  5. (省略可)別のグループを追加するには、グループを検索して選択します。
  6. グループの選択が完了したら、[追加] をクリックします。
  7. (省略可)グループを削除するには、 をクリックします。
  8. [保存] をクリックします。
アクターの組織部門 アクターの組織部門。
API の種類 ログに記録された操作に使用された API。以下のようなオプションがあります。
  • Android(Google 製とサードパーティ製のカレンダー アプリケーション)
  • CalDAV(通常は Apple デバイス)
  • Calendar API
  • iOS 版カレンダー
  • ウェブ版カレンダー
  • Gmail の ICS パーサー(他のカレンダー システムからの予定に関するメール)
  • Gmail からの予定
  • EWS(カレンダーの相互運用で使用)
予約スケジュールのタイトル 予約スケジュールのタイトル。
カレンダー ID ログに記録されている操作が行われたカレンダーの ID(たとえば、予定が入っているカレンダー、ユーザーが登録できるカレンダーなど)。多くの場合、この属性の値はユーザーのメールアドレス(例: user@example.com)です。user@example.com
クライアントサイド暗号化 カレンダー イベントにクライアントサイド暗号化を適用するかどうかを指定します。
日付 イベントが発生した日時(ブラウザのデフォルトのタイムゾーンで表示されます)。
イベント ログに記録されたイベント アクション([予定の削除]、[カレンダーのタイトルの変更]、[予定からのゲストの削除] など)。
予定の終了時間* 予定が終了した時間。
イベント ID カレンダーの予定の ID。
予定の開始時間* 予定が開始された時間。
予定のタイトル カレンダーの予定のタイトル。
ゲストからの返答のステータス カレンダーの招待状に対するゲストの返答([承諾済み]、[辞退]、[未定] など)。
相互運用に関するエラーコード 失敗したリクエストに関連付けられたエラーコード。カレンダーの相互運用が有効になっている場合にのみ使用できます。
IP アドレス ログに記録された操作に関連付けられたインターネット プロトコル(IP)アドレス。通常はユーザーの物理的な位置を表しますが、プロキシ サーバーまたはバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)のアドレスである場合もあります。
新しい値* 属性の新しい値。たとえば、新しいカレンダーのタイトル、新しいカレンダーの説明、新しい場所を入力します。
通知メッセージ ID メール通知の ID。
通知方法 通知が送信されるメディア。次のいずれかの値を選択します。
  • アラート - ポップアップ ウィンドウやアラームによる通知
  • デフォルト - カレンダーのデフォルトの通知メカニズム
  • メール
通知の種類 通知セットの種類([カレンダーへのアクセスを許可]、[予定のキャンセル]、[新しい予定] など)。
予定の古いタイトル カレンダーの予定のタイトルが変更された場合、予定の以前のタイトルです。
主催者のカレンダー ID この予定の主催者のカレンダー ID。
定期的 カレンダーの予定が定期的です。
リモート Exchange サーバーの URL* Exchange Web サービス(EWS)のエンドポイントの URL。この属性は、カレンダーの相互運用が有効になっている場合にのみ使用できます。
リクエストした期間の終了時刻* ログに記録されたアクションがある時間枠に関連付けられている場合、このフィールドにはその時間枠の終了時刻が含まれます。たとえば、カレンダーの相互運用での空き情報の検索の終了時刻などです。
リクエストした期間の開始時刻* ログに記録されたアクションがある時間枠に関連付けられている場合、このフィールドにはその時間枠の開始時刻が含まれます。たとえば、カレンダーの相互運用での空き情報の検索の開始時刻などです。
登録者のカレンダー ID ユーザーがカレンダーに登録している場合、この項目にはユーザーのカレンダー ID が含まれます。
ターゲット* アクセス権が変更された場合、または受信者のメールアドレスが変更された場合に、ゲストのメールアドレスまたはアクセス権の割当先のメールアドレスを指定できます。
ユーザー エージェント カレンダーの予定に関連付けられたユーザー エージェント ソフトウェア。
* これらのフィルタを使用してレポートルールを作成することはできません。詳しくは、レポートルールとアクティビティ ルールに関する記事をご覧ください。

ログイベント データを管理する

検索結果の列データを管理する

検索結果に表示するデータ列を設定できます。

  1. 検索結果の表の右上にある、列を管理アイコン をクリックします。
  2. (省略可)現在の列を削除するには、削除アイコン をクリックします。
  3. (省略可)列を追加するには、[新しい列を追加] の横にある下矢印アイコン をクリックしてデータ列を選択します。
    以上の手順を必要なだけ繰り返してください。
  4. (省略可)列の順序を変更するには、目的のデータ列名をドラッグします。
  5. [保存] をクリックします。

検索結果データをエクスポートする

検索結果は、Google スプレッドシートまたは CSV ファイルにエクスポートできます。

  1. 検索結果の表の上部にあるすべてエクスポート アイコンをクリックします。
  2. 名前を入力し 次に [エクスポート] をクリックします。
    書き出しの結果は、検索結果の表の下にある [「エクスポート」操作の結果] に表示されます。
  3. データを表示するには、エクスポートの名前をクリックします。
    書き出したデータが Google スプレッドシートで開きます。

エクスポートの制限は次のとおりです。

  • 書き出せる結果の合計は 10 万行(ただし、Gmail のメール検索は 10,000 行)までに制限されています。
  • この機能に対応しているエディション: Frontline Standard、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials Plus、Cloud Identity Premium。 エディションの比較

    セキュリティ調査ツールをご利用の場合、書き出せる結果は合計 3,000 万行までに制限されています(ただし、Gmail のメール検索の上限は 10,000 行です)。

詳しくは、検索結果をエクスポートするをご覧ください。

データを利用できる期間

検索結果に基づいて対応する

アクティビティ ルールを作成し、アラートを設定する
  • レポートルールを使用して、ログイベント データに基づいてアラートを設定できます。手順については、レポートルールの作成と管理をご覧ください。
  • この機能に対応しているエディション: Frontline Standard、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials Plus、Cloud Identity Premium。 エディションの比較

    アクティビティ ルールを作成すると、セキュリティ調査ツールのアクションを自動化してセキュリティの問題を効率的に防止、検出、修正することができます。ルールを設定するには、ルールの条件と、その条件が満たされたときに実行する操作を指定します。詳細と設定手順については、アクティビティ ルールを作成、管理するをご確認ください。

検索結果に基づいて対応する

この機能に対応しているエディション: Frontline Standard、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials Plus、Cloud Identity Premium。 エディションの比較

セキュリティ調査ツールでの検索後、その結果に基づいて対応方法を選ぶことができます。たとえば、Gmail のログイベントに基づいて検索した後、セキュリティ調査ツールを使用して特定のメールを削除したり、メールを検疫に送ったり、ユーザーの受信ボックスにメールを送信したりできます。詳しくは、検索結果に基づいて対応するをご覧ください。

調査を管理する

この機能に対応しているエディション: Frontline Standard、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus、Enterprise Essentials Plus、Cloud Identity Premium。 エディションの比較

調査のリストを表示する

自分がオーナーとなっている調査と、自分に共有されている調査のリストを表示するには、調査を表示アイコン をクリックします。調査のリストには、調査の名前、説明、オーナー、最終更新日が含まれます。

このリストでは、調査を削除するなど、自分がオーナーとなっているすべての調査に対して操作を行うことができます。調査のチェックボックスをオンにして、[操作] をクリックします。

注: 調査のリストのすぐ上にある [クイック アクセス] では、最近保存した調査を確認できます。

調査の設定を行う

特権管理者は、設定アイコン をクリックして、次の操作を行うことができます。

  • 調査のタイムゾーンを変更する。このタイムゾーンは検索条件と結果に適用されます。
  • [要審査] をオンまたはオフにする。詳しくは、一括操作には審査担当者の設定を必須とするをご確認ください。
  • [コンテンツを表示] をオンまたはオフにする。この設定により、適切な権限を持つ管理者がコンテンツを閲覧できるようになります。
  • [操作を実行する理由] をオンまたはオフにする。

手順と詳細については、調査の設定を行うをご確認ください。

調査を共有、削除、複製する

検索条件を保存したり他のユーザーと共有したりする場合は、調査を作成して保存した後に、共有、複製、削除を行います。

詳しくは、調査を保存、共有、削除したり、調査のコピーを作成したりするをご確認ください。

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