Google Chat API を使用すると、別のメッセージ サービスから Google Chat にデータをインポートできます。この処理中、メッセージはインポート モードのスペースにインポートされます。この処理が完了すると、これらのスペースは標準の Chat スペースになります。
インポート モードのスペースについて
- 他のサービスのスペースとメッセージの過去のタイムスタンプは保持されます。
- インポート処理中、ユーザーはインポート モードのスペースにアクセスすることはできず、それらのスペースからのアラートや通知を受け取ることはありません。
- インポート モードのスペースには、データ損失防止(DLP)ルールは適用されません。
- 他の機能に関する問題を防ぐため、移行中のデータは一時的なものとして扱われ、アーカイブ機能(Google Vault、データ エクスポート、セキュリティ調査ツールなど)の対象にはなりません。
- インポート後、インポート モードのスペースは標準のスペースになり、管理者は通常どおりデータのアーカイブ、エクスポート、保持、管理を行うことができます。 これらをインポート スペースとして識別する方法はありません。
手順 1: 組織で Chat を有効にする
Google 管理コンソールにアクセスし、最上位の組織部門で Chat を有効にします。詳しくは、Chat の設定を有効にするをご覧ください。
手順 2: ユーザーのチャットの履歴を保持する
チャットの履歴を有効にすることをおすすめします。下位組織部門ごとに強制チャット履歴設定が異なる場合は、それらの設定に競合がないことを確認してください。詳しくは、以下のリンク先の記事をご確認ください。
手順 3: メッセージの保持設定を確認する
データを読み込もうとしているサービスでメッセージ保持機能を使用している場合は、Google Vault でも同じ設定を使用してください。たとえば、以前のサービスでメッセージを削除してから 30 日間保持していた場合は、Chat でも同様のルールを設定してください。そうしないと、Chat で想定よりも早く、または遅くメッセージが削除されることがあります。詳しくは、Vault で Google Chat のメッセージを保持するをご覧ください。
手順 4: ユーザー アカウントを設定する
ドメイン全体の委任機能を使用すると、Google Workspace のすべてのアカウントでユーザー メッセージを再作成して Chat アプリにインポートできます。これを行うには、データを移行する前にユーザー用の Google Workspace アカウントを作成する必要があります。チームの規模が大きい場合は、ユーザーをまとめて追加することをおすすめします。詳しくは、新規ユーザーのアカウントを追加するをご覧ください。
注: 移行ライセンスの制約により、ライセンスは既存のユーザー アカウントに割り当てられている必要があります。移行ライセンスの条件を満たしているアカウントのみが移行の対象となります。Chat のコンテンツとメンバーシップの移行の場合、移行の対象となるのは、有効なライセンスを持つアクティブなユーザー アカウントのみです。
手順 5: アプリにインポート モードのアクセス権を付与する
すべての Chat アプリに対して、アプリのサービス アカウントへのドメイン全体の委任を付与する必要があります。
- 次の Chat API OAuth スコープを使用します。https://www.googleapis.com/auth/chat.import
- アクセス権を付与する手順については、API アクセスをドメイン全体の委任で制御するをご覧ください。
手順 6: ユーザーの準備を行う
Chat への移行を成功させるため、ユーザーに移行についてお知らせし、ユーザーが Google Workspace ラーニング センターを利用して Chat の使用を開始できるようにします。