Meet のビデオ通話用にネットワークを準備する

この記事は管理者を対象としています。

Google Meet で高品質のビデオ会議を行えるようにするには、Meet が Google のインフラストラクチャと効率的に通信できるようにネットワークを設定する必要があります。

設定時の注意事項:

  • Meet のトラフィックが短い経路でインターネットに到達する。
  • プロキシ、パケット インスペクション、プロトコル分析ツール、Quality of Service(QoS)を使用しない。
  • レイテンシ、帯域幅、Wi-Fi ネットワークを調べて最適化してください。
     
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ネットワークを設定する

手順 1: メディア トラフィック用の送信ポートを設定する
メディア トラフィックを組織で送受信できるように、次のようにファイアウォールを更新します。
  • メディア(音声と動画)向けに、送信 UDP ポート 19302~19309 を設定します。使用する Chrome WebRTC ポートの数を制限する場合は、Chrome WebRTC UDP ポートの設定についての記事をご覧ください。または、ファイアウォール経由でこれらのポートを制限することもできます。
  • ウェブ トラフィックとユーザー認証には、送信 UDP / TCP ポート 443 を使用します。

注:

  • IP の制限を付けずにこれらのポートを許可します。
  • これらの UDP ポートがブロックされている場合は、TCP が使用されます。
  • 参加者による TCP またはプロキシを適用した TCP の継続的な使用を許可すると、通話品質が全体的に低下する場合があります。
手順 2: URI(Uniform Resource Identifier)へのアクセスを許可する

Google のコアサービスにはネットワークへのフルアクセスが必要です。ご利用のネットワークでユーザーに対して制限ポリシーかフィルタリング ポリシーを適用している場合は、ポート 443 を使用した次の URI パターンへのアクセスをネットワークに許可してください。

注: Google Meet ハードウェアをご利用の場合は、Chrome OS のネットワーク要件についてのページもご確認ください。

ウェブ トラフィック、API、フィードバック レポート、ログのアップロード、接続設定のパターン:

  • https://*.google.com/*
  • https://*.googleapis.com/*
  • https://*.gstatic.com/*
  • https://*.googleusercontent.com/*

ライブ ストリーミングのパターン:

  • https://*.googlevideo.com/*
  • https://*.youtube-nocookie.com/*
  • https://*.ytimg.com/*
手順 3: Google の IP アドレス範囲へのアクセスを許可する

音声と動画のメディア トラフィックを有効にするために、次の IP アドレス範囲へのアクセスを許可します。組織でポート 443 経由での Meet のウェブ トラフィックをサポートする必要がある場合は、ファイアウォールまたはプロキシ許可リストに Meet の SNI を追加して、TLS 経由の音声と動画のトラフィックを有効にします。現在のところ、TLS はモバイル デバイスではサポートされていません。

注: これらの IP アドレスは、手順 2 の URI とは異なります。

Google Workspace の IP アドレス範囲

これらの IP 範囲は Meet 専用です。これらを使用することで、組織の Google Workspace アカウントで使用されるビデオ会議のトラフィックを識別し、一般ユーザー向けアカウントからの Meet トラフィックの優先度を下げることができます。

Meet のメディア サーバーへのアクセスを許可する際は、次の IP 範囲と SNI を使用してください。

  • IPv4: 74.125.250.0/24
  • IPv6: 2001:4860:4864:5::0/64
  • SNI: workspace.turns.goog

一般ユーザーの IP アドレス範囲

次の IP アドレス範囲は、個人の Google アカウントにログインしている参加者、またはどのアカウントにもログインしていない参加者からのメディア トラフィック専用に使用されます。

Meet のメディア サーバーへのアクセスを許可する際は、次の IP 範囲を使用してください。

  • IPv4: 142.250.82.0/24
  • IPv6: 2001:4860:4864:6::/64
  • SNI: meet.turns.goog
手順 4: 帯域幅の要件を確認する
ネットワークは、同時に行われる HD ビデオ会議に加え、ライブ ストリーミングなどのその他のニーズにも対応できるだけの十分な帯域幅を備えている必要があります。十分な帯域幅がない場合、Meet はネットワークの制約に合わせて動画の解像度を下げます。動画を転送するのに帯域幅が不十分な場合は、音声のみのモードが使用されます。

Meet の帯域幅の最小要件を算出する

参加者とライブ ストリーミングの最小帯域幅を算出するには、参加者あたりの平均帯域幅に同時参加者の最大数を掛けます。

参加者に応じた帯域幅の要件

Meet が使用する帯域幅は、参加者のネットワークに応じて最適になるよう調整されます。

参加者 1 人あたりの平均的な帯域幅    
会議の種類 送信 受信
HD 動画 3.2 Mbps 1.8 Mbps
音声のみ 12 Kbps 18 Kbps

 

参加者 1 人あたりの理想的な帯域幅    
会議の種類 送信 受信
2 人での HD ビデオ会議 3.2 Mbps 2.6 Mbps
グループビデオ会議 3.2 Mbps 3.2 Mbps

同時参加者の最大数を推定する

以下の表に示すように、各サイトでのビデオ通話の重要性に基づいて同時参加者数を算出します。
 

ビデオ会議の重要性 同時ビデオ会議の最大数
10〜20%
標準 1〜4%
0.01〜0.5%

たとえば、ビデオ会議の重要性が「高」の場合、サイトのユーザーの 20% が Meet を使用すると推定されます。ビデオ会議の重要性が「低」であれば、そのサイトで同時にビデオ会議に参加するユーザーは 0.5% にとどまると推定されます。

ライブ配信の視聴者に応じた帯域幅の要件

組織でビデオ会議をライブ ストリーミングする場合、会議を視聴する参加者あたりの理想的な帯域幅は 2.6 Mbps です。デフォルトの高画質動画の設定は 720p で、参加者それぞれが十分な帯域幅を確保できる場合に使用されます。
 
十分な帯域幅を確保できない場合は、必要に応じて視聴者が Meet の画質を下げることもできます。

Meet の動画の設定 必要な受信帯域幅
720p 2.6 Mbps デフォルトの高画質設定により、最適なユーザー エクスペリエンスが実現します。
480p 1.5 Mbps  
360p 1.0 Mbps  
240p 0.5 Mbps 快適に視聴できなくなるため、推奨されません。

 推奨事項

プロキシの使用

Meet のトラフィックにはプロキシ サーバーを使用しないことを強くおすすめします。

トラフィックにプロキシを使用すると、レイテンシが発生し、Meet の動画と音声の品質が自動的に低下する可能性があります。Meet は、クライアントと Google のバックエンドとの間のレイテンシが 100 ms 未満である場合に最適なパフォーマンスが発揮できます。また、Meet は動画のトラフィックに関してプロキシと同等のメリットを備えているため、プロキシを使用する必要はありません。 

ネットワークでプロキシ サーバーを使用する必要がある場合

事情によりプロキシの使用がどうしても必要な場合は、プロキシ サーバーがパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があることを理解したうえで、以下のことを行ってください。

ソケット セキュア(SOCKS5)インターネット プロトコルは現在サポートされていません。

Wi-Fi に関するヒント

以下の推奨事項は一般的なオフィス環境を対象としています。製造フロア、無線周波数(RF)ノイズが高いエリア、半屋外のスペースといった複雑な環境については、ワイヤレス ネットワークのエンジニアが判断する必要があります。

Meet で使用するワイヤレス ネットワークを設計、導入、運用する際は、次の点をよく検討してください。

無線周波数帯(2.4 GHz、5 GHz)

可能であれば、5 GHz の無線周波数帯のネットワークをクライアントで使用することをおすすめします。

一般に 2.4 GHz 帯のワイヤレス ネットワークは使用頻度が高いため、Meet では導入および運用しないことをおすすめします。また、2.4 GHz 帯は重複なく使えるチャンネルが 3 つまでで、付近のネットワークの干渉によるノイズが発生しやすく、他の機器からも干渉を受けるため、信頼性が高くありません。

設計と導入に関する考慮事項

ワイヤレス ネットワークについては、カバーするエリアより容量を重視してください。

  • セルサイズの管理 - アクセス ポイント(AP)の送信電力を調整してセルサイズを制御します。会議室や会議場など、多数のデバイスの使用が予測される場所では小規模なセルを導入して容量を増やします。オフィスフロア全体をカバーするには、大規模なセルを使用します。
  • 低い周波数帯を無効にして RF の使用効率を高め、AP 間のローミング時にクライアントを最も近い AP に強制的にハンドオーバーします。

2.4 GHz 帯と 5 GHz 帯の両方で同じワイヤレス ネットワークの SSID を使用できる場合、ネットワークでクライアントに 5 GHz 帯の利用が強制するようにします。

AP 間のシームレスなローミングや適切な RF 管理などの高度な機能を利用するには、ワイヤレス ネットワークをスタンドアロン AP の集合としてではなく一元的に管理、運用する必要があります。

最後に、ワイヤレス ネットワークの導入後に調査を行い、Meet が通常利用される領域全体でワイヤレス ネットワークが利用可能なことを確認します。

WMM に関する推奨事項

ワイヤレス ネットワーク上で安定した Meet の通信を実現するには、WMM(Wireless Multimedia Extensions)を実装します。

Meet のトラフィックは次のいずれかの方法で分類する必要があります。

  • Meet 固有のプロトコルとポートに基づくワイヤレス コントローラまたは AP。
  • 他のネットワーク機器によって設定された DSCP(Differentiated Services Code Point)フィールドの値。DSCP は、ネットワークに十分な信頼性がある場合に使用してください。

双方向 QoS を提供するには WMM のフルサポート(クライアントを含む)が必要ですが、ネットワーク レベル(コントローラまたは AP)で設定することで大きなメリットを得られます。Meet のトラフィックは、ワイヤレス AP またはコントローラの音声または動画のキューに割り当てて他のトラフィック クラスよりも優先する必要があります。

QoS に関するヒント

QoS を使用しない

Meet は自動でネットワークの状況に適応するため、ネットワークで Meet 用に Quality of Service(QoS)を使用する必要はありません。ネットワークで輻輳が発生しているなどのやむを得ない理由があり、かつネットワーク内にエンドツーエンドの QoS モデルを導入、維持できる場合に限り QoS を使用してください。 

QoS を使用する必要がある場合

Meet QoS ベスト プラクティスに記載されている方法を参考にしてください。
デフォルトの動画の品質
帯域幅の使用量を減らすには、Google 管理コンソールで Meet のデフォルトの動画品質を設定します。​
この設定はウェブブラウザにのみ適用され、Google Meet ハードウェアと Meet モバイルアプリには影響しません。
ユーザーは、Meet の会議で動画を有効にして動画の品質を変更することで、組織部門のデフォルト設定を各自のブラウザで無効にすることができます。ユーザーが別の会議に参加すると、会議ごとにデフォルト設定が適用されます。
  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないアカウント)でログインしてください。

  2. 管理コンソールのホームページから、[アプリ] 次に [Google Workspace] 次に [Google Meet] にアクセスします。
  3. [Meet の動画設定] をクリックします。
  4. 左側で、設定の対象となる組織部門を選択します。全ユーザーを対象とする場合は、最上位の組織部門を選択します。
  5. [デフォルトの動画の品質] で次のいずれかを選択します。
    • 自動調整(デフォルト)- できる限り最適な品質を提供するために、ネットワークやシステムの状態に応じて帯域幅が調整されます。
    • 動画の帯域幅の制限 - 帯域幅の使用を制限するために、デフォルトでアップリンクの帯域幅が 1 Mbps に制限されます。
    • 音声のみ - 動画はデフォルトで無効になります。ユーザーは "" をクリックすると Meet のブラウザ ウィンドウでカメラを有効にできますが、アップリンクの動画はデフォルトで 1 Mbps に制限されます。
  6. 以下の設定を行います。
    1. 最上位の組織部門に設定を適用する場合は、[保存] をクリックします。
    2. 子組織部門に親と異なる設定を適用する場合は、[オーバーライド] をクリックします。
: Meet のネットワークで QoS を使用することはおすすめしません。Meet の帯域幅の使用をネットワーク レベルで制御して、Meet のトラフィックを予約または制限する必要がある場合は、QoS に関する推奨事項をご覧ください。

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