YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定は次のとおりです。
コンテナ: MP4- 編集リストは含めません(編集リストがあると、動画が正しく処理されないことがあります)
- ファイルの先頭に moov atom(ムーブアトム)を含めます(ファスト スタート)
- チャンネル: ステレオまたはステレオ + 5.1
- サンプルレート: 96 khz または 48 khz
- プログレッシブ スキャン(インターレースは不可)
- ハイ プロファイル
- 2 連続 B フレーム
- クローズド GOP(フレームレートが半分の GOP)
- CABAC
- 可変ビットレート。ビットレートの上限はありませんが、下記の推奨ビットレートを参考にしてください。
- クロマ サブサンプリング: 4:2:0
コンテンツは、記録したときと同じフレームレートでエンコードしてアップロードする必要があります。
一般的なフレームレートは 24、25、30、48、50、60 fps(1 秒あたりのフレーム数)ですが、それ以外のフレームレートも使用できます。
インターレース方式のコンテンツは、アップロードする前にインターレースを解除する必要があります。たとえば 1080i60 のコンテンツの場合、アップロードする前にインターレースを解除して 1080p30 に変換する必要があります。つまり、1 秒あたりのフィールド数が 60 のインターレース方式を 1 秒あたりのフレーム数が 30 のプログレッシブ方式に変換します。
アップロードする動画の推奨ビットレートは次のとおりです。なお、音声の再生ビットレートと動画の解像度に関連性はありません。
SDR 動画をアップロードする際におすすめの映像ビットレート
新たにアップロードした 4K 動画を 4K で表示するには、VP9 に対応したブラウザまたは端末を使用します。
タイプ | 映像ビットレート、標準フレームレート (24、25、30) |
映像ビットレート、高フレームレート (48、50、60) |
---|---|---|
8K | 80~160 Mbps | 120~240 Mbps |
2160p(4K) | 35~45 Mbps | 53~68 Mbps |
1440p(2K) | 16 Mbps | 24 Mbps |
1080p | 8 Mbps | 12 Mbps |
720p | 5 Mbps | 7.5 Mbps |
480p | 2.5 Mbps | 4 Mbps |
360p | 1 Mbps | 1.5 Mbps |
HDR 動画をアップロードする際の推奨映像ビットレート
タイプ | 映像ビットレート、標準フレームレート (24、25、30) |
映像ビットレート、高フレームレート (48、50、60) |
---|---|---|
8K | 100~200 Mbps | 150~300 Mbps |
2160p(4K) | 44~56 Mbps | 66~85 Mbps |
1440p(2K) | 20 Mbps | 30 Mbps |
1080p | 10 Mbps | 15 Mbps |
720p | 6.5 Mbps | 9.5 Mbps |
480p |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
360p | サポート対象外 | サポート対象外 |
アップロードする動画の推奨音声ビットレート
タイプ | 音声ビットレート |
---|---|
モノラル | 128 kbps |
ステレオ | 384 kbps |
5.1 | 512 kbps |
パソコン上での YouTube の標準アスペクト比は 16:9 です。これ以外の縦向きや正方形などのアスペクト比の動画では、動画のサイズに合わせてプレーヤーのサイズが自動調整されます。これにより、アスペクト比やデバイスに応じて最適化された視聴体験が提供されます。
適切な動画の解像度とアスペクト比を使用する方法をご覧ください。
色空間
SDR 動画をアップロードする際におすすめの色空間
色空間 | 色の伝達特性(TRC) | 色域 | カラー マトリックス係数 |
---|---|---|---|
BT.709 | BT.709(H.273 値: 1) | BT.709(H.273 値 1) | BT.709(H.273 値 1) |
機能的に類似のカラー マトリックスと色域は、動画の処理前に標準化されます。たとえば BT.601 と BT.709 の TRC は同一のため、これらは BT.709 に統一されます。もしくは、BT.601 の NTSC と PAL は機能的に類似のカラー マトリックスなので、これらは BT.601 の NTSC に統一されます。さらに、YouTube は色空間の値を把握する際に以下の操作を行います。
条件 | YouTube の操作 |
---|---|
アップロード動画の色空間に未指定の TRC が含まれている。 | BT.709 の TRC と見なします。 |
アップロード動画の色空間に不明または未指定のカラー マトリックスおよび色域が含まれている。 | BT.709 のカラー マトリックスおよび色域と見なします。 |
アップロード動画の色空間に BT.601 および BT.709 の指定値を含む色域とカラー マトリックスが混ざっている。 | カラー マトリックスを使用して色域を上書きし、これらを統一します。 |
アップロード動画の色空間に BT.601 および BT.709 の色域とカラー マトリックスが混ざっており、色域とカラー マトリックスのいずれかの値が指定されていない。 | 色域、またはカラー マトリックスの指定値を使って未指定の値を設定して上書きします。 |
アップロード動画の色空間を標準化した後、YouTube は BT.709 または BT.601 に一致するかどうかを確認します。一致する場合、色空間はそのまま通過となります。一致しない場合、ピクセル値をマッピングしてサポートされていない色空間を BT.709 に変換します。
HDR 動画をアップロードする際に推奨される色空間
「HDR 動画をアップロードする」の記事をご覧ください。