シャーディング ユーザーリストを作成する(省略可)

OneDrive for Business から移行する場合は、特に指定がない限り SharePoint からの移行と同じ手順で行います。

Microsoft SharePoint から Google ドライブに大量のファイル(40 万個超)を移行するには、シャーディング ユーザーリストを作成します。コンテンツを複数の共有ドライブに移行する場合も、シャーディング ユーザーリストを使用します。移行先の共有ドライブの数にかかわらず、大量のコンテンツは多数のクリエイター アカウントに分散させることが重要です。

1 人のユーザーのドライブ アカウントに移行するファイル数が 40 万個未満の場合は、この手順をスキップし、スコープビューを作成するに進みます。

シャーディング ユーザーリストとは

シャーディング ユーザーリストとは、移行先アカウントのメールアドレスを含む CSV ファイルです。メールアドレスに紐づけられているユーザー アカウントは、ユーザーのマイドライブまたは共有ドライブにオブジェクトを書き込む際に使用されます。

より大きなユーザー グループに移行負荷を分散することで、API のボトルネックやドライブ サービスの混雑の回避に役立ちます。

アクセス権とオーナー権限を理解する

オーナー権限

シャーディング ユーザーを含む追加のユーザーには、移行処理中のファイル コンテンツに対する管理者権限は付与されません。

マイドライブへの移行は、ファイルやフォルダのアクセス制御リスト(ACL)およびオーナー権限には影響しません。共有ドライブに移行するファイルには、管理者が設定したアクセスレベルが適用されます。詳しくは、共有ドライブのファイルへのアクセスを管理するをご覧ください。

ファイルの作成者と変更者

ファイル変更者のメタデータは、移行されたデータに保持されます。各ファイルの変更履歴には正しい変更者が表示されます。

共有ドライブに移行する場合は、シャーディング ユーザーがファイル作成者として表示されます。この属性は変更できません。共有ドライブでこの情報を確認するには、対象のファイル 次に 情報アイコン をクリックします。作成者のユーザー名は、ドライブの監査ログの [作成] イベントまたは [アップロード] イベントの横にも表示されます。詳しくは、ドライブの監査ログをご覧ください。

スタブファイル

移行中、ドライブに任意の名前のスタブファイルが表示されることがあります。これらのファイルは実際のファイルのプレースホルダであり、データは含まれません。監査ログでは、シャーディング ユーザーがスタブファイルのオーナーとして表示されます。

スタブファイルは、対応するファイルの変更履歴に記録されません。スタブファイルの作成後すぐに、実際のファイルが移行されます。ログには、予定されるユーザー(ID マッピングで指定されているユーザー)がファイルのオーナーとして表示されます。

一時フォルダ

移行中、シャーディング ユーザーのマイドライブに一時フォルダがいくつか作成されますが、通常は自動的に削除されます。API の負荷が著しく高い場合は、移行後も一時フォルダが残ることがあります。これらのフォルダは削除しても問題ありません。

手順 1: 仮のユーザーを作成する(推奨)

移行したファイルのドライブ監査ログで、シャーディング ユーザーリスト内のユーザー アカウントを確認できます。たとえば、ファイルを作成したユーザー アカウントを確認できます。アクティブ ユーザーとの混同を避けるため、shard-user1 などのわかりやすいユーザー名を使用して仮の Google Workspace ユーザーを設定することをおすすめします。シャーディング ユーザーリストには新しいアカウントを使用し、移行が完了したら、そのユーザーを削除します。

シャーディング ユーザーリストに追加するユーザー アカウントの数には、次の 2 つのうち大きいほうの値を設定します。

  • ドライブに移行するファイル 40 万個ごとに 1 アカウント
  • ノードあたり 10 アカウント

ユーザーの追加と削除について詳しくは、ユーザーの追加方法組織からユーザーを削除するをご覧ください。

次に、仮のユーザーが次の条件を満たしていることを確認します。

  • 移行期間中にライセンスを持っている。このライセンスは、管理者が対象ドメインに割り当てた最高バージョンの Google Workspace エディションである必要があります。詳細
  • 移行する Google Workspace サービス、たとえば Gmail やドライブにアクセスできる。詳細
  • Drive API を使用してドライブのファイルにアクセスできる。詳細

手順 2: CSV ファイルを作成する

スプレッドシート プログラムでリストを作成し、1 行につき 1 つのエントリを入力します。

  • ヘッダーは必要ありません。
  • スプレッドシートを CSV ファイルとして保存します。
  • CSV ファイルの文字エンコードが UTF-8 に設定されていることを確認します。

Sharding user list CSV file

手順 3: リストを追加する

Google Workspace Migrate プラットフォームで新規作成アイコン  次に [List(一覧)] をクリックします。

  1. リストの名前を入力します。
  2. [Type(タイプ)] で下矢印アイコン  次に [Users(ユーザー)] をクリックします。
  3. [Upload CSV file(CSV ファイルをアップロード)] をクリックして CSV ファイルをアップロードするか、ファイルをボックスにドラッグします。
  4. [Create(作成)] をクリックします。

ブリッジを作成するときに、このリストを選択できるようになります。

関連トピック

次のステップ

スコープビューを作成する


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