Exchange のモニタリング ポイント

まだご覧になっていない場合は、まず Google Workspace Migrate のベスト プラクティスをご確認ください。

Microsoft Exchange からコンテンツを移行する前に、メール、カレンダー リソース、その他のデータについて次の点をご確認ください。

メール  |  Gmail のラベル  |  メールフィルタ  |  カレンダーのデータ  |  カレンダー リソース  |  その他の種類のデータ

メール

メール転送
メール転送 - 重複とエラーを避けるために、移行先のメールボックスにすでに同じメールがないかどうかが検証されます。

メール転送を使用していて [Accelerate old messages(古いメッセージの高速化)] 設定を有効にする場合は、[Insert Before Date(前の日付を挿入)] 欄の日付を、メール転送を有効にした日付の 1 日前に設定します。これにより、データが重複するリスクを軽減できます。詳しくは、Exchange のコンテンツを移行するをご確認ください。

削除済みのメール
削除済みのメールは Gmail の [ゴミ箱] にあります。Gmail のガイドラインに従い、[ゴミ箱] 内のアイテムは 30 日後に削除されます。詳しくは、メールを削除する、または復元するをご確認ください。
サイズの大きな添付ファイル
移行中、25 MB を超える添付ファイルはすべて Google ドライブに追加されます。移行されたメールに添付ファイルへのリンクが追加されます。

設定テンプレートでは、添付ファイルのサイズのしきい値とドライブ フォルダ名を設定できます。詳しくは、Exchange の設定テンプレートのオプションについてをご確認ください。

メールの日付ヘッダー
メールの日付ヘッダーが RFC-2822 の規格に準拠していない場合、移行先のメールボックスには元のメールの日付ではなく移行日が表示されます。
メールの合計数の違い

Exchange のフォルダと Gmail のラベルの違いにより、移行元のアカウントのメールの数が、Gmail に移行されたメールの数を超える場合があります。

Exchange で 1 通のメールを複数のフォルダに割り当てると、そのメールは複製されます。移行後の Gmail では重複するメールが削除され、代わりに複数のラベルが適用されます。

すべてのメールが移行されたことを確認するには、ログでエラーの有無を調べます。詳しくは、移行の進行状況をモニタリングするをご確認ください。さらにトラブルシューティングを行う場合は、メールが見つからないをご確認ください。

Google グループへのメールの移行
Google グループで見ると、移行されたメールは送信者が既読したものとして表示されます。他のグループ メンバーに対しては、メールは未読として表示されます。
メール内のリンク
Gmail では、セキュリティと脅威に関する問題を検出するために、移行したメールがスキャンされ、メール本文内のリンクが時折クロールされます。

この処理を回避して、移行のパフォーマンスをある程度高めるには、設定テンプレートで [Accelerate old messages(古いメッセージの高速化)] オプションを使用します。実施する前に、この機能について把握しておく必要があります。詳しくは、Exchange のコンテンツを移行するをご確認ください。

ユーザーが自分宛てに送信したメール
Exchange ユーザーがメールを自分に送信していて、そのメールが [送信済み] フォルダにある場合、移行後は次のようになります。
  • メールの既読と未読のステータスは保持されない場合があります。
  • [迷惑メール] ラベルまたは [ゴミ箱] ラベルが付いたメールは、[迷惑メール] または [ゴミ箱] ではなく [すべてのメール] に表示されることがあります。

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Gmail のラベル

ラベルへのフォルダの移行

メールのフォルダとサブフォルダは、Gmail ではラベルとサブラベルとして移行されます。Gmail では、ユーザーのメールボックスで最大 5,000 個のラベルを使用できます。後述されているケースを除き、ラベルの名前と階層はフォルダのものと同じになります。

留意点:

  • ユーザーが Exchange 内に持っているメールフォルダの数が 5,000 個未満であることを確認します。
  • ラベルの数が 500 個を超えた場合、Gmail ではそれ以上のラベルは読み込まれないことをユーザーに説明してください。移行後、ユーザーはラベルを作成して Gmail を整理できます。
  • Exchange ではすべてのフォルダ内にサブフォルダを作成できますが、一部の Gmail ラベル([迷惑メール] や [ゴミ箱] など)にはサブラベルを付けられません。そのため、Google Workspace Migrate によって該当のメール用の新しいラベル(サブラベルではなく)が作成されます。たとえば、[迷惑メール] フォルダ内の [サブフォルダ名] フォルダから移行したメールには、[迷惑メール] ラベルと [サブフォルダ名] ラベルが適用されます。
  • Gmail にはラベルの長さに関する上限(フォルダのパスとラベルの上限は 225 文字)があるため、Exchange から長い名前のフォルダが移行されると、フォルダ名がネストされていなかったり(上位レベルのラベルが削除されている)、省略記号(...)の付いた不完全な状態になっていたりする場合があります。
  • 移行元フォルダの名前が Gmail のシステムラベルと同じ場合(「スター付き」など)は、移行先のラベルに「-migrated」の文字が付加されます。
  • Outlook の [同期の失敗] フォルダの下には Outlook 関連の同期ログと警告が含まれているフォルダがネストされています。移行後のメールの同期に関する問題は、移行プロセスとは関係ありません。こうしたフォルダを除外する方法については、Exchange の設定テンプレートのオプションについてをご確認ください。
特殊文字または連続する複数のスペースを含むフォルダ名
移行後、次の文字またはスペースを含むフォルダ名は、移行先のアカウントのラベル名と直接的には一致しません。
  • ISO 制御文字またはキャレット記号(^)
  • 連続する複数のスペース
  • フォルダ名の先頭または末尾のスペース

フォルダから作成されたラベルについては、次のようになります。

  • 特殊文字は削除されます。
  • 連続するスペースは 1 つのスペースに変わります。
  • フォルダ名の先頭または末尾のスペースは削除されます。

移行中、(調整後に)同じ名前を持つフォルダが 1 つのラベルに統合されます。たとえば、特殊文字が削除されるため、「Financial1」と「Financial1^」というフォルダは「Financial1」というラベル名に結合されます。

ラベルの色
標準色のラベルのみがサポートされています。移行元アカウントのカテゴリで標準以外の色を使用している場合、ラベルとして移行されません。

エラーが発生した場合は、移行元のアカウントのカテゴリからカスタム色を削除して、もう一度お試しください。ラベルの標準色について詳しくは、Gmail API: 色をご覧ください。

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メールフィルタ

Exchange のメールフィルタ
以下の操作と条件は Gmail には対応するものがないため、移行中は無視されます。

操作

  • 添付ファイルとして受信者に転送する
  • 完全に削除する
  • 受信者に SMS アラートを送信する
  • サーバーがメッセージで返信する
  • 処理ルールを停止する

条件

  • カテゴリ
  • 操作に対するフラグ
  • 接続済みアカウントから
  • 重要
  • 承認リクエストである
  • 自動転送である
  • 自動返信である
  • 暗号化されている
  • ミーティングのリクエストである
  • ミーティングの回答である
  • 未配信レポートである
  • 権限が管理されている
  • 開封確認されている
  • 署名されている
  • ボイスメールである
  • アイテム クラス
  • メッセージ分類
  • 自分宛てではない
  • 機密性
  • 自分宛てに cc された
  • 自分だけに送信された
  • 自分宛てに送信された
  • 自分宛てに送信または cc された
  • 対象期間

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カレンダーのデータ

API の上限

大規模な移行(1,000 以上のカレンダー)を実施している場合は、Google Calendar API の 1 日あたりの処理上限に達して 403 エラーが表示される場合があります。そうした場合は、Calendar API の 1 分あたりのクエリ上限の引き上げをリクエストできます。

  1. スキャンを実行して、移行する必要があるイベントとユーザーの合計数を取得します。
  2. 同時に移行する可能性のあるユーザー数を決定します。
  3. Calendar API の 1 分あたりのクエリ割り当てを、その量の 160 倍分リクエストします。詳しくは、割り当て上限の引き上げをリクエストするをご確認ください。
メイン カレンダーから予備カレンダーへの移行
メイン カレンダーを移行先ドメインの予備カレンダーにマッピングするには、マッピングに GCalendar エントリを使用します。

マッピングには次のエントリが含まれている必要があります。

  • Source ExchangeUser - メイン カレンダーのオーナーのメールアドレス。
  • Source ExchangeCalendar - メイン カレンダーのパス(通常は /Calendar)。
  • Target GUser - 予備カレンダーのオーナーのメールアドレス。
  • Target GCalendar - Google カレンダーのカレンダー ID(example.com_xxx@group.calendar.google.com など)。Google カレンダーは移行前に作成する必要があります。カレンダーは Google Calendar API を使って作成できます。
  • MapChildrenOnly - True に設定します(カレンダーの予定を既存のカレンダーにマッピングするのに必要です)。

重要: マッピングが正しく設定されていない場合、予定が移行先ユーザーのメイン カレンダーに移行される可能性があります。続行する前にマッピングをよく確認してください。

ID マッピングの使用
ID マッピングを使用すると、以下が可能になります:
  • カレンダー リソースの移行
  • 予定の主催者のマッピング(主催者が組織に属していない場合)

詳しくは、ID マッピングを作成、管理するをご覧ください。

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カレンダー リソース

リソースと予定の関連付けを移行する手順
  1. リソースは、移行先ドメインで手動または一括インポートによって作成する必要があります。詳しくは、ビルディング、設備や機能、カレンダー リソースを作成するをご確認ください。
  2. 移行元と移行先のカレンダー リソースをマッピングに追加します。次のヘッダーを使用します。
    • Source ExchangeUser - Exchange カレンダー リソースのメールアドレスを使用します。
    • Target GCalendarResource - Google カレンダー リソースのメールアドレスを使用します。

    詳しくは、マッピングの作成、管理をご覧ください。

  3. ID マッピングでカレンダー リソースをマッピングします。ID マッピングを作成、管理するをご確認ください。
自動承諾した会議
カレンダー リソースが [Auto-accept meetings that don't conflict(競合しないミーティングを自動で受け入れる)](デフォルト)に設定されている場合、競合する予約が移行されると、会議の主催者には不承認の招待状ごとにメールが届きます。リソースの移行に使用した特権管理者アカウントにもメールが届きます。特権管理者アカウントを使用してカレンダー リソースの予定を移行する方法について詳しくは、特権管理者アカウントを使用して移行するをご確認ください。 

コンテンツ コンプライアンス ルールを使用してこうしたメールをメール検疫に配信する方法については、高度なメール コンテンツ フィルタリングに関するルールの設定をご確認ください。

特権管理者アカウントを使用して移行する
Google Workspace Migrate ではデフォルトで、すべての特権管理者アカウントを使ってカレンダー リソースの予定が移行先ドメインに書き込まれます。特権管理者アカウントを使用することで移行の速度が高まり、割り当ての問題が発生するリスクが低くなります。

留意点:

  • 遅くとも移行の 24 時間前までに、特権管理者アカウントを作成して権限を割り当てます。詳しくは、既定の管理者ロールをご確認ください。
  • すべての特権管理者が Google カレンダー サービスを有効にしている必要があります。そうでない場合、移行でエラーが発生します。詳しくは、Google Workspace ユーザー向けにサービスを有効または無効にするをご確認ください。
  • 移行後は、特権管理者がリソース イベントの「作成者」として示されます。アクティビティはカレンダー監査と調査のページで管理されます。
  • Exchange 設定テンプレートで [Use all super admins to write resource calendar events(リソース カレンダーのイベントの書き込みですべての特権管理者を使用する)] 設定を無効にした場合、カレンダー リソースの移行には Google Workspace Migrate 管理者アカウントのみが使用されます。
2020 年 1 月 21 日より後に作成されたリソース

2020 年 1 月 21 日より後に作成されたカレンダー リソースでは、移行中に予期しない「場所が見つかりませんでした」というエラーが表示されることがあります。

このようなエラーを解決するには、Google Workspace Migrate バージョン 2.1.26.0 以降にアップグレードしてください。詳しくは、ソフトウェアをアップグレードするをご確認ください。

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その他の種類のデータ

グループ

Google グループの場合は、まず移行先アカウントにグループを作成する必要があります。グループは移行処理で自動的には作成されません。

グループを移行する場合:

  • ID マッピングを使用して、移行元アカウントのグループを移行先アカウントの既存のグループにマッピングします。マッピングでの指定事項について詳しくは、ID マッピングを作成、管理するをご覧ください。
  • 新しいグループが移行先アカウントに表示されるまで、最長で 24 時間ほどかかることがあります。それまでは、スコープビューやマッピングのツリービューには表示されません。また、グループのマッピングが無効と表示される場合があります。
Exchange 連絡先メモ
Exchange 連絡先メモにはサイズの制限がありませんが、Google Workspace のメモには制限があります。連絡先メモを移行する際、サイズの大きなメモは Google Workspace に移行されない場合があります。
多数の連絡先の移行
各ユーザーが Google コンタクトで作成できる個人の連絡先は 25,000 件までです。移行前に、ユーザーが Exchange 内に持っている個人の連絡先の数が 25,000 件未満であることを確認します。
タスク
  • Google Workspace に移行されたタスクは終日のタスクとして表示されます。
  • タスクの繰り返し設定と削除済みのタスクは移行されません。

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次のステップ

次に、Exchange 接続を設定します。はじめに、Exchange 接続を設定するをご確認ください。


Google、Google Workspace、および関連するマークとロゴは、Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は、関連各社の商標または登録商標です。

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