Google によるページのサンプルの審査
不正なコンテンツの審査では、サイトのページを漏れなく確認するわけではありません。Google はページのサンプルを審査し、そこで見つかった不正行為について報告します(審査のステータスが [不合格] の場合、見つかった違反は [検出結果] の列に表示されます)。サイトの審査のリクエストが送信されるたびに、Google はページの新たなサンプルを審査します。そのため、それより前の審査で検出されなかった不正行為が検出されることもあります。
ドメインとサブドメインについて
不正行為に関する問題のレポートには、ルートドメインとそれ以下のページに影響する問題が表示されます。サイトの審査のリクエストを送信すると、送信者が登録されているサブドメインだけでなく、サイトのドメイン全体が審査の対象となります。
詳しくは、サイトのドメインと不正行為に関する問題のレポートについての記事をご覧ください。
審査のステータス
レポートの上部に以下のステータスのいずれかが表示されます。
未審査: サイトの不正なコンテンツについてまだ Google が審査していません。不正なコンテンツとは、ユーザーを誤解させることを意図したもので、サイトから削除する必要があります。
合格: Google がサイトを審査した結果、サイトのページに不正なコンテンツはほとんど検出されませんでした。
不合格: Google がサイトを審査した結果、不正なコンテンツが多数検出されました。できるだけ早く問題を修正し、サイトの再審査のリクエストを送信してください。サイトのステータスをこのままにしておくと、Chrome で新しいウィンドウやタブが開かなくなり、すべての広告が削除されます。
審査の待機中: サイトの審査のリクエストが送信されたばかりの状態です。Google でこの審査が完了するまで、新たな審査のリクエストを送信することはできません。サイトのステータスが [不合格] だった場合、この間は違反措置が一時停止されることがあります。
審査のサイクル
以下の場合、サイトの問題を修正して審査のリクエストを送信する必要があります。
- サイトの審査ステータスが [不合格] で、かつ
- 自身がサイトの所有者またはユーザーとして Google Search Console に登録されている場合
制限付きのユーザーはレポートを表示できますが、サイトの審査のリクエストは送信できません。
Chrome での違反措置の状況と審査のリクエストの送信
- サイトのステータスが [不合格] だった場合、2 回目まではすぐに再審査のリクエストを送信できます。ただし、サイトのステータスが [不合格] のままの場合、3 回目以降のリクエストは前回のリクエストを送信してから 30 日間は送信できません。
- サイトのステータスが [不合格] のままの場合、Chrome での違反措置は、不正行為に関する問題のレポートで指定された日付に開始されます。不正行為に関する問題のレポートの違反措置についての記事をご覧ください。
サイトのステータスが不合格の場合の審査のタイミングと Chrome での違反措置
- 1 回目の審査のリクエストの送信: リクエストが処理される間、Chrome での違反措置は一時停止されます。この審査の結果が [不合格] の場合、2 回目のリクエストをすぐに送信できます。
- 2 回目の審査のリクエストの送信: リクエストが処理される間、Chrome での違反措置は一時停止されます。この審査の結果が [不合格] の場合、30 日間は 3 回目のリクエストを送信できません。Chrome での違反措置は、不正行為に関する問題のレポートに記載された日付に開始されます。
- 3 回目以降の審査のリクエストの送信: 前回のリクエストの送信から 30 日が経過するか、サイトの審査のステータスが [不合格] から [合格] に変わるまで、再審査のリクエストを送信することはできません。
以下の例では、審査のステータスが [不合格] のサイトで再三の審査の後も問題が解消されない場合に、Chrome での違反措置がどのように行われるかが示されています。
たとえばサイト example.com について、ステータスが [不合格] となり、30 日後に違反措置が開始されるということが通知された場合は次のようになります。
- ウェブマスターが、すぐに該当の不正行為に関する問題の一部を修正または解消して、example.com の審査のリクエストを送信します。これが 1 回目の審査です。
- 7 日後に審査の結果が返ってきましたが、サイトのステータスは [不合格] のままでした。残りの 23 日間で問題が解決しない場合は、Chrome での違反措置が開始されることになります。
- 3 日後にウェブマスターが再び不正なコンテンツに関する問題を解消または修正して、サイトの再審査のリクエストを送信します。これは 2 回目の審査で、ここから 30 日間はサイトの再審査のリクエストを送信できません。サイトのステータスが [不合格] のままであれば、20 日後に Chrome での違反措置が開始されます。
- 6 日後に審査の結果が返ってきましたが、サイトのステータスは [不合格] のままでした。この場合、24 日間はサイトの再審査のリクエストを送信できません。ただし、Chrome での違反措置は 14 日後に始まります。つまり、再審査のリクエストの送信が可能となる 10 日前に、Chrome での違反措置が開始されることになります。
ステータスが 1 年間に複数回不合格になった場合
1 年間にサイトのステータスが複数回 [不合格] になった場合の影響を受けているかどうかを確認する方法は以下のとおりです。
- 前回 [不合格] の通知が届いた時点から、365 日前まで遡って確認します。
- 過去 365 日以内にサイトのステータスが [不合格] になった回数を、最新のものも含めて、合算します。
- 下記の表に基づき、違反措置が開始されるまでの期間と、次回の再審査をリクエストできるタイミングを確認します。
下記の表に、1 年間にステータスが複数回 [不合格] になった場合の違反措置と再審査のタイミングを示します。
1 年(365 日)以内にステータスが [不合格] になった回数 | 違反措置が開始されるまでの期間 | サイトの再審査をリクエストできるタイミング |
---|---|---|
1 | 30 日 | [不合格] のステータスの通知が届いた直後 |
2 | 7 日 | [不合格] のステータスの通知が届いた直後 |
3 | 0 日(すぐに違反措置が開始される) | [不合格] のステータスの通知が届いてから 24 時間後 |
4 回以上* | 0 日(すぐに違反措置が開始される) | [不合格] のステータスの通知が届いてから 30 日後 |
上記のタイムフレームは、レポートの一番上にある [違反措置] ステータスに表示されます。
サイトの再審査のリクエストを送信すると、審査が完了するまで違反措置は一時停止されます。
例次の例では、1 年間にサイトのステータスが [合格] と [不合格] の間で複数回変更された場合の Chrome での違反措置のタイムフレームを示します。
サイト example.com では、審査のステータスが 1 年間に 2回、[合格] から [不合格] に変わりました。ステータスが [不合格] になったのは今回が 3 回目です。
この場合は次のようになります。
- 今回は 1 年間に 3 回目の [不合格] ステータスになるため、違反措置がすぐに開始されます。
- ウェブマスターは不正行為を修正、解消しても、[不合格] ステータスの通知が届いてから 24 時間はサイトの再審査のリクエストを送信できません。この間も、違反措置は継続されます。
- 24 時間後に、ウェブマスターは example.com の再審査のリクエストを送信します。
- サイトのステータスは [審査の待機中] に変わり、サイトが審査されている間、違反措置は [一時停止] に設定されます。
- 送信から 4 日後に審査の結果が返され、サイトのステータスは [合格] に変わりました。
- 違反措置のステータスは [オフ] に設定されました。
同じ 1 年(365 日)以内にサイトのステータスが再び [不合格] になった場合は、すぐに違反措置が開始され、[不合格] の通知が届いてから 30 日間、ウェブマスターはサイトの再審査のリクエストを送信できなくなります。