Google タグ マネージャーでスクロール イベントを測定する
「スクロール距離」トリガーを使用すると、ユーザーがウェブページをどれだけスクロールして進んだかに応じてタグを配信できます。以下の手順でスクロール距離トリガーを設定します。
- [トリガー] [新規] をクリックします。
- [トリガーの設定] をクリックして、[スクロール距離] を選択します。
- スクロール距離のオプションを選択します。
- トリガーを有効化するタイミングを選択します。
スクロール距離オプション
使用するスクロール距離オプションを選択します。
- 縦方向スクロール距離: ユーザーがページ内をどれくらい下まで進んだかに応じて、タグを配信します。
- 横方向スクロール距離: ユーザーがページ内をどれくらい右まで進んだかに応じて、タグを配信します。
同じトリガーで、縦と横の両方のスクロール距離について、それぞれタグを配信させることができます。スクロールの距離を、ページの高さまたは幅に対する割合(%)、またはピクセル数で設定します。割合やピクセル数の値は正の整数で指定します。複数指定する場合はカンマ区切りで入力します。
たとえば、割合を選択して、「10, 50, 90」と入力すると、ページの高さの 10%、50%、90% の地点がそれぞれトリガーの発動ポイントに設定されます。このトリガーがタグに適用された状態で、ユーザーがページの下部に向かって 90% スクロールすると、タグは 3 回配信されます(10% で 1 回、50% で 1 回、90% で 1 回)。
トリガーが発動するのは、各ページで発動ポイントを初めて通過したときのみです。ユーザーが上にスクロールして戻っても、トリガーは発動しません。ページを再読み込みした場合や同じトリガーを使用する新しいページに移動した場合は、再度トリガーが発動可能になります。
無限(動的)にスクロールするページやサイズが大幅に変動するページには、「要素の表示」トリガーを使用することをおすすめします。
スクロール距離トリガーの発動ポイントが、ページを読み込んだ時点でビューポートに入っている場合、ユーザーが実際にページをスクロールしていなくてもトリガーが発動します。
スクロール距離トリガーが発動すると、次の組み込み変数に自動的に値が入力されます。
- Scroll Depth Threshold: トリガー発動につながったスクロール距離を示す数値です。しきい値がパーセンテージの場合は 0~100 の数値、ピクセル数の場合はしきい値として指定されているピクセル数そのものが値となります。変数を 0 に設定すると、レポートに(未設定)と表示されます。
- Scroll Depth Units: トリガー発動のしきい値の指定に使用されている単位(「%」または「ピクセル」)が値となります。
- Scroll Direction: トリガー発動につながったスクロールの方向(「縦方向」または「横方向」)が値となります。
トリガーを有効化するタイミングの選択
[次の時にこのトリガーを有効化する] メニューでは、このトリガーで関連するインタラクションのリスニングを開始するタイミングを指定します。
- コンテナの読み取り(gtm.js): ページの読み込みが開始してから、できるだけ早いタイミングで有効になります。
- DOM 準備完了(gtm.dom): DOM の解析の準備完了後に有効になります。
- ウィンドウの読み取り(gtm.load)(デフォルト): ページ上の初期コンテンツすべてが読み込まれた後に有効になります。
注: スクロール距離トリガーでは、ページの読み込み時にページのサイズの計算が行われるため、ウィンドウが完全に読み込まれるまで待ってからこのトリガーを有効にするのが最善の方法です。そのため、ウィンドウの読み取り(gtm.load)がデフォルトのオプションになっています。