Google タグ マネージャーはデータレイヤーと一緒にデプロイすると効果的です。データレイヤーはウェブサイトからタグ マネージャー コンテナに情報を送信する JavaScript オブジェクトです。その情報を使用して、変数を設定したり、タグ設定でトリガーを有効にしたりできます。
タグ マネージャーは、変数やトラッキング情報、ページのカテゴリなど、ページ全体に分散している重要な指標を参照する代わりに、このデータレイヤーに配置された情報をまとめて参照することができるよう設計されています。変数や関連する値がデータレイヤーに含まれていると、タグの配信に必要な場合にすぐに使用できます。
ウェブサイトやモバイルアプリを設定してタグ マネージャーをデータレイヤーと連携させる場合は、データレイヤーが扱う情報のカテゴリを検討してください。
- 商品データ: 商品名、価格、カテゴリ
- マーケティング キャンペーン情報: トラフィック ソース、メディア
- トランザクション データ: カートの値、購入した日付
- 顧客情報: 新規および既存の顧客
データレイヤー変数を作成する
データレイヤー変数によって、タグ マネージャーはデータレイヤーの実装から値を読み取り、その値をタグやトリガー、その他の変数に渡すことができます。データレイヤーのオブジェクトは Key-Value ペアのリストで構成されています。キーとは、書籍カテゴリ、書籍名、著者などのカテゴリのことです。各キーは異なる値を持つことができます。たとえば、書籍名キーには「ユリシーズ」、「戦争と平和」、「ホーキング、宇宙を語る」などの値を設定できます。
ウェブページにデータレイヤー コードを追加する
データレイヤーを設定するには、デベロッパーと協力して、コンテナ スニペットより上の、ウェブページの <head>
セクションに次のコード スニペットを追加します。
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
</script>dataLayer.push()
コマンドを使用して、データレイヤーに情報を追加します。
'bookCategory': 'fiction',
'bookTitle': 'Cien años de soledad',
'bookAuthor': 'Gabriel García Márquez'
});">書籍の詳細</a>
データレイヤーの実装について詳しくは、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。
データレイヤー変数を設定する
操作するキーを取得したら、データレイヤー変数を作成します。
- [変数] をクリックします。
- [ユーザー定義変数] で [新規] をクリックします。
- [変数の設定] をクリックし、[データレイヤー変数] を変数タイプとして選択します。
- [データレイヤー変数名] には、コードに書かれているとおりにキーを正確に入力します(book title ではなく、bookTitle のように入力)。
- [データレイヤーのバージョン] はデフォルトの「バージョン 2」のままにしておきます。詳細
- 変数を保存します。
- タグ マネージャーで変数として使用するすべてのデータレイヤー キーに対して、これらの手順を繰り返します。
- コンテナを公開します。
データレイヤー情報の処理方法
タグ マネージャーでコンテナが読み込まれると、キューに追加されたすべての [データレイヤーのプッシュ メッセージ] の処理が開始されます。タグ マネージャーでは、先入れ先出し方式で、データレイヤー イベントが処理されます。各メッセージは一度に 1 つずつ処理されます。メッセージがイベントの場合は、次のメッセージに進む前に、トリガー条件が一致したタグが配信されます。
gtag()
呼び出しまたは dataLayer.push()
呼び出しがページのコード、カスタム テンプレート、またはカスタム HTML タグによって行われた場合、関連付けられたメッセージはキューに追加され、他の保留中のメッセージが評価された後に処理されます。つまり、更新されたデータレイヤー値が次のイベントで使用できるとは限りません。こうしたケースに対応するには、メッセージがデータレイヤーにプッシュされたときにメッセージにイベント名を追加してから、カスタム イベント トリガーを使用して、そのイベント名をリッスンします。