モバイルアプリのウェブテストはサポートが終了しました。2018 年には機能が削除される予定です。
モバイルアプリのテストは現在、Google のモバイルアプリ開発プラットフォームである Firebase を通してサポートされています。従来のウェブテスト機能によるモバイルアプリのテストはサポートが終了し、今後は代わりに Firebase の A/B テスト機能を使用することが想定されています。新しい A/B テスト機能を使用するには、アプリに Firebase を追加しておく必要があります。また、最新バージョンの Google タグマネージャ モバイル SDK(Android 版 | iOS 版)に、対応する iOS または Android 向けの Firebase コンテナを組み合わせて使用されることをおすすめします。
サポート終了のスケジュールは次のとおりですので、対応をご準備ください。
2017 年 12 月:
- 既存のテストは期間が終了するかコンテナから削除されるまで続行できます。
- 新しいテスト変数を作成することはできません。
- 新たに追加されたテスト変数が含まれる場合、ワークスペースからコンテナのバージョンを新たに作成することはできません。
- 新たに追加されたテスト変数が含まれるバージョンを公開することはできません。
2018 年 3 月:
- Google アナリティクス内のテストのレポートは 2018 年 6 月まで利用できます。それ以降もデータを保持したい場合は、アナリティクスのエクスポート機能を使用してください。
- テスト変数(新規か既存かを問わず)が含まれる場合、ワークスペースからコンテナのバージョンを新たに作成することはできません。
- テスト変数(新規か既存かを問わず)が含まれるコンテナのバージョンを公開することはできません。
テストの値への参照の修正:
テスト変数に由来する値をコンテナ内の他のタグや変数から参照している場合、参照関係を維持するため対応が必要です。この場合、テスト変数は削除するのではなく、「Google アナリティクス ウェブテスト」から「値コレクション」にタイプを変更し、テストのオリジナル パターンを割り当てます。
- タグマネージャで、Google アナリティクス ウェブテスト変数の設定を開きます。
- [パターン] でオリジナル パターンの値をコピーします(例:
{'key1':'value1'}
)。 - [変数タイプ] の鉛筆アイコンをクリックし、[値コレクション] に変更します。
- [値コレクション] のテキスト領域に、先ほど旧テスト変数のオリジナル パターンからコピーした値を貼り付けます。
- トリガーを選択し、変数を保存し、コンテナを公開します。
Google アナリティクス ウェブテストを使用すると、任意のウェブページの複数のパターンをテストして、データの改善に最も効果的なパターンを特定できます。モバイルアプリのウェブテストは、新たに Google タグマネージャの Google アナリティクス ウェブテストでも可能になりました。
開始する前に...
ウェブテストを初めて実施する場合は、Google アナリティクスのウェブテストの概要をご確認ください。
Google タグマネージャを初めて使用する場合は、設定とワークフロー(モバイルアプリ)をご確認ください。モバイルタグ コンテナを作成するための大まかな手順は次のとおりです。
新しいモバイル コンテナを設定する
コンテナはモバイルアプリごとに 1 つ作成し、アプリのメジャーなバージョン アップごとに、コンテナを個別に作成します。コンテナには、アプリとバージョンにちなんだ名前を付けます(「exampleapp2_1」など)。
- Google タグマネージャでアカウントを選択します。[コンテナ] ページが表示されます。
- このページで、上部のナビゲーション バーにある [管理] をクリックします。
- [コンテナ] メニューから [コンテナを作成…] を選択します。
- コンテナの作成画面が表示されたらコンテナ名を入力します。[コンテナの使用場所] で [Android] か [iOS] を選択し、[作成] をクリックします。
注: ウェブテストを実施するには、Google アナリティクス開発者サービス SDK の Android 3.02 / iOS 3.06 以降のバージョンを使用してください。それ以前のバージョンの SDK を使用するアプリではウェブテストは実施できません。それ以前のバージョンの SDK を使用するアプリは、そのままのバージョンを使って実行しますが、ウェブテストの結果には反映されません。
Google アナリティクス ビューとのリンク
次のステップでは、ウェブテストの処理に使用する Google タグマネージャ コンテナとGoogle アナリティクス プロパティとのリンクを確立します。ここでは Google アナリティクス プロパティと Google タグマネージャ コンテナへのアクセスを編集する必要があります。これは非常に重要なステップですが、タグ コンテナごとに一度しか行う必要がありません。このリンクを設定する方法は次のとおりです。
- 左のナビゲーション パネルで [外部アカウント リンク] -> [概要] をクリックします。
- タイトル領域の右側にある [Google Analytics へのリンク] ボタンをクリックします。
- [Google アナリティクスのプロパティ] メニューで、使用するプロパティを選択します。
- [Google アナリティクスのビュー] メニューで、1 つ以上のビューを選択します。
- Google タグマネージャと Google アナリティクス間での情報の共有について理解できたら、確認ポップアップをクリックします。
値コレクションの変数を設定する
値コレクションの変数を使って、JSON 形式の設定値をアプリに使用します。
- [ワークスペース] の左のナビゲーションで [変数] を選択して、[新規] ボタンをクリックします。
- [種類を選択] で [値コレクション] を選択します。
- 有効化のタイミングを選択します。
- [変数名] 欄に名前を入力します。
- 既定の値コレクションとして JSON オブジェクトの標準的なデータをいくつか入力します。たとえば、登録フォームのボタン テキストの値を設定します。
{ 'buttonText': 'Register' }
アプリは、これらのデータを利用できるように開発されている必要があります。サポートが必要な場合は開発チームにお問い合わせください。 - 想定される有効化ルールと無効化ルールを 1 つ以上選択します。
- [変数を作成] をクリックします。
Google アナリティクスで目標を設定する
ウェブテストを実行するには、特定の目標が必要になります。テストの目標は定義済みの指標(Appviews など)から選択したり、Google アナリティクスで独自に設定したりできます。ウェブテストにカスタム目標を設定する方法については、Google アナリティクスで目標を設定、編集する方法をご覧ください。具体的には、登録フォームへの記入や商品注文の完了を目標として設定することができます。
ウェブテストを設定する
ウェブテストでは、テストのパラメータを扱うための値コレクションとテスト評価の基準となる(Google アナリティクスで設定した)目標を使用します。
- [ワークスペース] の左のナビゲーションで [変数] を選択して、[新規] ボタンをクリックします。
- 変数の種類で [Google アナリティクスのウェブテスト] を選択します。
- 有効化のタイミング([常時] または [カスタム])を選択します。[カスタム] を選択した場合はカスタム トリガーを選択します。
- 変数の名前を入力します。
- [Google アナリティクスのビューへのリンク] をクリックし、外部アカウントのリンクを設定します。外部アカウント リンクを作成または更新するには、モバイルのビューが 1 つ以上含まれたモバイル版 Google アナリティクスのプロパティへの編集権限が必要です。手順に沿って、モバイルのビューを Google アナリティクスのプロパティに追加してください。アカウントとプロパティ値が Google アナリティクス アカウントとのリンクに基づいて自動入力されます。
- ビューメニューから使用するビューを選択します。
- [ウェブテストの目的] メニューからウェブテストの目的を選択します。定義済みの指標、または Google アナリティクス ビューで定義したカスタム指標から 1 つ選択します。
- 値コレクション パターンを設定します。パターンは 10 種類まで入力できます。ウェブテストの値コレクションで使用する key-value のペアを既存の値コレクションから選択した場合は、その key-value のペアを既存の値コレクションから削除する必要があります。
- [ウェブテストの詳細メニュー] サブメニューで、必要に応じて以下の項目を設定できます。
- ウェブテストのパターンの対象にするユーザーの割合を設定できます。
- アナリティクスで効果の高いページを特定する際に必要な信頼度の最小しきい値を設定できます。
- バージョンの成功を宣言するまでのウェブテストの最小実施時間を設定できます。
- テストが終了した時点で、すべてのユーザーに表示するパターン(ベスト パフォーマンスまたはオリジナル)を設定できます。
- パターンを均等表示します。
- 有効化するルールと無効化するルールを設定します。
- [保存] をクリックします。
公開
- メインのコンテナのページで [公開] をクリックします。
- 公開の確認ダイアログで、変更に問題がないことを確認します。
- [今すぐ公開] をクッリクすると、ウェブテストが実施されます。
ウェブテスト変数は、コンテナ バージョンで初めて公開されると開始されます。変数が含まれなくなったコンテナが公開されるとウェブテストが停止します。ウェブテストのデータが Google アナリティクスに表示されるようになるまで少なくとも 1 日かかります。バージョンの成功が確認されるとウェブテストは停止します。また、ウェブテストが上限期間である 90 日に及んだ場合、ウェブテストの進捗から明確な成功が見込めないことが判明した場合もウェブテストは停止します。
バージョン概要画面から Google アナリティクス ウェブテスト変数へのリンクをクリックし、Google アナリティクスでウェブテストをモニタリングすることにより、各パターンのパフォーマンスを確認できるようになります。