回答の重要度の評価

回答の重要度の評価は、アンケートのサンプルからバイアスを排除し、アンケート結果に対象母集団をより的確に反映させるために行われます。たとえば、あるアンケートで女性回答者の比率が対象母集団と比べて低い場合は、女性の回答に対する重み付けを増やし、重み付けされた結果において女性の比率が対象母集団の比率と合うようにします。

Google サーベイの代表サンプル ターゲティングでは、サンプルをできる限りインターネット ユーザーの母集団に近づけるため、推定されるユーザー属性(性別、年齢、地域)を基準に結果に対する重み付けを適用します。米国の場合は、国勢調査局の 2017 年度 CPS(人口動態調査)コンピュータおよびインターネット使用に関する補足調査による米国国内のインターネット人口の推定値を使用します。ダイナミック ターゲット設定では、それらのディメンションの結合分布を使用します。たとえば、ワイオミング在住の 65 歳以上の女性の割合というものです。こうしたダイナミック ターゲット設定のアプローチでは、アンケート結果がターゲット母集団にかなり近づくことになり、必要な重み付けも最小限で済みます。

アンケートの回答が収集されると、各回答に重み付けが適用され、年齢、性別、地域のユーザー属性の内訳が、インターネット ユーザーの母集団のユーザー属性の内訳と揃えられます。Google では、国勢調査データ、地域の指標、Google と Gallup の共同アンケートをまとめて得られたインターネット ユーザーの属性に基づいて、代表サンプル ターゲティングと便宜的サンプル ターゲティングの両方に重み付けを適用します。Google サーベイでは、反復型のランキング処理を使用してユーザー属性のディメンションごとに重み付けを計算します。重み付けに使われるユーザー属性のディメンションは、質問情報カードに一覧表示されます。事後に適用される重み付けは周辺分布、つまり全人口に対する女性の割合、65 歳以上の割合に一致することになります。重み付けは最初の質問にのみ適用されます。重み付けされた結果は回答者がアンケートの対象外になった、離脱した、またはレポートから除外されたときに、各質問で利用可能な重み付けを正規化することにより算出されます。

対象国の母集団のデータが利用可能で、回答者のユーザー属性が現地調査データの母集団のユーザー属性から大きくかけ離れていない場合には、デフォルトで重み付けされたデータが表示されます。重み付けされていないデータを表示したい場合は、アンケート結果ページで [実際の数値] をオンにします。アンケートの回答が収集中の場合は、重み付けを適用してインターネット ユーザーの母集団のユーザー属性に確実に一致させるには十分な回答が集まっていない場合があります。そのような場合、重み付けされたデータがデフォルトで表示されていますが、アンケートのレポートに重み付けの信頼性が低い場合がある旨の警告が表示されます。同様に、アンケート結果を一部の回答者層(たとえば 18~24 歳)に絞り込むと、たとえ絞り込み前のデータでは重み付けの信頼度に問題がなかったとしても、同じように警告メッセージが表示されることがあります。収集された回答者サンプルが対象国のユーザー属性と大きく異なる場合には、結果を大きく歪めるリスクがあるため、アンケートに重み付けは適用されません。これは代表サンプリングを適用しない便宜的サンプル ターゲットのアンケートにおいてよく見られます。

注: 年齢、性別、地域のユーザー属性を確認できない回答者については、重み付けを計算できません。重み付けを適用した場合、ユーザー属性が不明の回答は除外されます。[実際の数値] をオンにすると、ユーザー属性を確認できない回答も表示されます。

現在は、次のようなアンケートに重み付けは適用されません。

  • ユーザー属性(年齢、性別、地域)によるターゲティングを行っており、2017 年 8 月 19 日以前に完了したアンケート
  • ご自身のサイトを対象とした、ウェブサイトの満足度に関するアンケート

詳しくは、回答の重要度の評価Google サーベイの方法論に関する記事をご覧ください。

2016 年 10 月 15 日より前のアンケートに対して重み付けを希望される場合や、重み付けに関してご不明な点がありましたら、サポートチームまでお問い合わせください

この情報は役に立ちましたか?

改善できる点がありましたらお聞かせください。
検索
検索をクリア
検索を終了
メインメニュー
7454913646705052814
true
ヘルプセンターを検索
true
true
true
true
true
74002
false
false