Microsoft Advertising の地域ターゲティングを使用すると、ビジネスを展開している地域の見込み顧客をターゲティングできます。
一括送信シートで Microsoft Advertising の地域ターゲットを指定する
- Microsoft Advertising 地域コードのリスト(XLSX または CSV)をダウンロードします。
- Microsoft Advertising アカウントに移動します。
地域ターゲットを追加するための一括送信シートをダウンロードする前に、検索広告 360 管理画面を使用して 1 つ以上の地域ターゲットを設定しておくことをおすすめします。
- [キャンペーン] タブまたは [広告グループ] タブをクリックします。
必要に応じて、[キャンペーンの地域ターゲット]、[広告グループの地域ターゲット]、または [除外] タブに移動して地域ターゲットをダウンロードすることもできますが、[キャンペーン] 列や [広告グループ] 列には、すでに地域ターゲットが含まれているキャンペーンや広告グループの名前も表示されます。地域ターゲットを設定するキャンペーンや広告グループの名前を手動で入力する必要があります。
- 次のいずれかを行って、更新する項目を選択します。
- キャンペーンまたは広告グループのチェックボックスをオンにします。
- リストをフィルタリングして、必要なキャンペーンや広告グループのみを表示します。
- レポートをダウンロードします。
- レポートの表の上部にあるダウンロード アイコン をクリックします。
- [レポートのダウンロード] タブで、次の操作を行います。
- レポート名: レポート名を入力するか、デフォルトの名前を使用します。
- 対象: デフォルトの選択([選択したアイテム] はたは [現在の対象])を使用します。
- 形式: 矢印をクリックして、ファイル形式を選択します。デフォルトでは [Excel 2007(.xlsx)] が選択されています。
- 表示項目: デフォルトの設定の [編集可能な項目(再アップロード用)] を変更しないでください。
- 含めるタイプ:
- [キャンペーン] または [広告グループ] チェックボックスをオフにします。
一括送信シートにキャンペーンと広告グループを含める場合、[Country]、[Region]、[Metro]、[City] の各地域列が含まれることになります。米国とカナダをターゲティングし、カナダについては入札単価を 90% 引き下げるキャンペーンの場合、[Country] 列には「
US | CA;-90%
」と表示されます。「キャンペーンの行」の列で地域ターゲットと入札単価調整を指定することはできますが、それよりも、[Location] 列にすべての地域タイプを入力できるため、「地域ターゲットの行」を使用することをおすすめします。 - 次のいずれかの地域ターゲットのチェックボックスをオンにします。
- キャンペーンの地域ターゲティング
- 除外キャンペーンの地域ターゲティング
- 広告グループの地域ターゲティング
- 広告グループの除外地域ターゲティング
- [キャンペーン] または [広告グループ] チェックボックスをオフにします。
- 必要に応じて、必要な他の設定項目を選択します。
- [ダウンロード] をクリックします。
- 一括送信シートの該当する列で地域ターゲットの設定を指定します。
- 追加する地域ターゲットや除外する地域ターゲットごとに地域ターゲット行を追加するか(既存の地域ターゲット行を新しい行にコピーするか)、既存の地域ターゲット行を編集します。
たとえば、「Campcar」という名前のキャンペーンでインディアナ州とデンマークをターゲティングする場合は、1 つ目の地域ターゲット行で「US-IN
」と入力し、もう 1 つの地域ターゲット行で「DK
」と入力します。 - 必要に応じて、追加する地域ターゲットの [Location bid adjustment %] 列に、デフォルト入札単価を調整する比率を入力します。
- 追加する地域ターゲットや除外する地域ターゲットごとに地域ターゲット行を追加するか(既存の地域ターゲット行を新しい行にコピーするか)、既存の地域ターゲット行を編集します。
-
検索広告 360 に一括送信シートを再度アップロードします。
Microsoft Advertising 地域ターゲット用の一括送信シートの列
列名 | 説明 |
---|---|
Row Type |
地域ターゲットを作成または編集するには、次のテキストを入力します。 キャンペーン:
広告グループ:
|
Action |
地域ターゲットを追加するには、「 地域ターゲットのステータスを変更するか、入札単価調整を変更するには、「 地域ターゲットや入札単価調整を削除するには、「 削除した地域ターゲットの指標を表示するには、レポートの表で削除した項目を表示する必要があります。
|
Campaign | キャンペーン名を入力します。 |
Location |
地域コードを入力します。 アメリカ国内の地域の場合は、5 桁の郵便番号を入力することもできます。ドイツやインドの場合でも、5 桁の郵便番号を入力できます。 イギリスの 5 桁の郵便番号はサポートされていません。
|
Location bid adjustment % |
-90%~900% の範囲で比率を入力します。 包含の地域ターゲットにのみ適用されます。 |
Ad group | 広告グループ名を入力します。 |
Advertiser | 広告主名を入力します。 |
Account | アカウント名を入力します。 |
例
次の例の場合、キャンペーン「Camp1」によって、アメリカのカンザス州内で広告が表示されます。Adgroup1 の広告はカンザス州アルタモントという町では表示されません。
Row Type | Action | Campaign | Location | Location bid adjustment % | Ad group |
---|---|---|---|---|---|
location target |
edit | Camp1 | US-KS | 20% | |
ad group negative location target |
edit | Camp1 | Altamont, US-KS, US | Adgroup1 |
ダウンロードしたレポートに表示されるその他の Microsoft Advertising 地域ターゲットの列
一括送信シートで Microsoft Advertising のキャンペーンと広告グループをダウンロードした場合、以下の一括送信シートの列にも、Microsoft Advertising キャンペーンと広告グループの地域ターゲットが表示されます。これらの列で地域ターゲットを指定することはできますが、それよりも「地域ターゲットの行」とその列を使用することをおすすめします。
-
Country
-
Region
-
Metro
-
City
-
Excluded country
-
Excluded region
-
Excluded metro
-
Excluded city
各地域ターゲティング列の値は、次のように変更できます。
-
空欄
既存のキャンペーンや広告グループを編集して列を空欄のままにした場合、現在の設定がそのまま維持されます(つまり、値を空欄にすると「変更しない」という意味になります)。新しいキャンペーンを作成する際、列を空欄のままにすると、そのキャンペーンはすべての地域をターゲティングすることになります([World] を指定した場合と同じになります)。
-
「|」(垂直バー)で区切った地域コードや郵便番号のリスト
([Radius] または [Postal code] 列には該当しません)。含めるまたは除外する地域ターゲットを指定します。国の地域コードは、[Country] 列または [Excluded country] 列に、地域コードは [Region] 列または [Excluded region] 列に指定してください。
広告グループでこれらの地域ターゲティング列のいずれかに地域コードを指定すると、その広告グループはキャンペーンから地域ターゲティングをまったく継承しなくなります。また、地域に関する残りの列から「(inherited)」を削除する必要があります。たとえば、広告グループで大都市圏と市区町村のターゲットをオーバーライドし、国と地域のターゲットは継承する、ということはできません。地域ターゲットをキャンペーンまたは広告グループに指定する場合、Microsoft Advertising では、含める地域を 1 つ以上指定する必要があります。つまり、キャンペーンまたは広告グループで地域の除外のみを指定することはできません。
たとえば、次のように入力して、ボストン大都市圏を除くマサチューセッツ州全域をターゲティングできます。
Region Metro Effective metro City US-MA ボストン, MA-マンチェスター, NH, MA US -
remove_content
以前に指定したターゲットがあれば、列から削除されます。たとえば、[Country] 列で「remove_content」と指定した場合、そのキャンペーンや広告グループでは国をターゲティングしなくなります。広告グループの地域に関する 4 つの列すべてから地域コードを削除した場合、その広告グループはキャンペーンから地域ターゲティングを継承します。
-
(inherited)
広告グループ専用です。広告グループがキャンペーンから地域ターゲットを継承することを示します。この列の値を「(inherited)」に変更した場合、その広告グループはキャンペーンから設定を継承するようになります。「(inherited)」の値を使用する場合、広告グループ内のすべての地域ターゲティング列で指定するか、まったく指定しないかのいずれかにする必要があります。たとえば、広告グループで大都市圏と市区町村のターゲットをオーバーライドし、国と地域のターゲットは継承する、ということはできません。
広告グループでキャンペーンの地域ターゲティングをオーバーライドして、[World] をターゲティングすることはできません。広告グループで [World] をターゲティングするには、キャンペーンで [World] をターゲティングし、広告グループがキャンペーンから地域ターゲティングを継承する方法しかありません。
半径指定ターゲット
Microsoft Advertising は半径指定ターゲティングをサポートしていますが、検索広告 360 から半径指定ターゲティングの追加や変更を行うことはできません。Microsoft Advertising 内でキャンペーンや広告グループの作成や編集を行い、Microsoft Advertising 内で半径指定ターゲティングを指定して検索広告 360 に同期した場合、[Radius] 列に次のように表示されます。
Exists
[Radius] 列に「Exists」が指定されている場合、「remove_content」と指定して半径指定ターゲットを削除したり、「(inherited)」と指定して広告グループをキャンペーンからの継承に戻したりすることができます。「(inherited)」の値は、広告グループの地域ターゲティングのすべての列で指定するか、まったく指定しないかのどちらかが可能です。
[Effective] 列
一括送信シートの各ターゲティング列には、読み取り専用の [Effective] 列が対になっています。この列には、各キャンペーンと広告グループで現在有効になっているターゲティングが表示されます。
広告グループがキャンペーンからターゲティングを継承している場合、その広告グループの [Effective] 列には継承している値が表示されます。
たとえば、[Country] 列には [Effective country] 列が対になっています。広告グループがキャンペーンから地域ターゲットを継承していて、キャンペーンがアメリカとカナダにターゲティングしている場合、広告グループの [Country] および [Effective country] 列には次のように表示されます。
Country | Effective country |
---|---|
(inherited) | US | CA |
広告グループで MX など独自のターゲティングを指定している場合、列には次のように表示されます。
Country | Effective country |
---|---|
MX | MX |
Non-managed 列
Microsoft Advertising 広告グループの一括送信シートでは [Non-managed] 列と [Effective non-managed] 列を使用して、他のターゲティング設定(検索広告 360 から設定または表示できないもの)が Microsoft Advertising で指定されているかどうかを示します。
[Non-managed] 列には、次のいずれかの値が含まれます。
-
空欄
Microsoft Advertising で他のターゲティング設定が指定されていない場合、この列は空欄になります。 -
Exists
Microsoft Advertising で、キャンペーンまたは広告グループに他のターゲティング設定が 1 つ以上指定されています。 -
remove_content
管理対象外の設定をすべて削除します。広告グループで「remove_content」と指定した場合、その広告グループはキャンペーンから設定を継承します。
-
(inherited)
広告グループ専用です。広告グループがキャンペーンから地域ターゲットを継承することを示します。この列の値を「Exists」から「(inherited)」に変更した場合、広告グループからすべての管理対象外設定が削除され、その広告グループはキャンペーンから設定を継承するようになります。
[Effective non-managed] 列には、次のいずれかの値が格納されます。
-
空欄
Microsoft Advertising で他のターゲティング設定が指定されていない場合、この列は空欄になります。 -
Exists
Microsoft Advertising で、キャンペーン階層または広告グループ階層で他のターゲティング設定が 1 つ以上指定されています。
例
キャンペーンの地域ターゲティング設定をオーバーライドする
キャンペーンで米国全体をターゲティングする一方で、いずれかの広告グループで大都市圏のボストン、市区町村のスプリングフィールドとトーントンのみをターゲティングするとします。一括送信シートを使用して広告グループを更新する手順は次のとおりです。
-
検索広告 360 管理画面で、更新する広告グループを含む編集可能なレポートをダウンロードします。
ダウンロードした一括送信シートを開くと、次のような地域ターゲティング列が表示されます。Country Effective country Region Effective region Metro Effective metro City Effective city (inherited) US (inherited) (inherited) (inherited) -
地域ターゲティングの列を次のように更新します。
Country Region Metro City ボストン, MA-マンチェスター, NH, MA US スプリングフィールド, スプリングフィールド-ホリヨーク, MA MA US | トーントン, プロビデンス, RI-ニューベッドフォード, MA MA US [Country] 列と [Region] 列から値を削除し、空欄にしておく必要があります。キャンペーンの地域ターゲティングをオーバーライドしようとしているので、地域ターゲティング列で「(inherited)」と指定することはできません。
-
一括送信シートをアップロードします。
市区町村のターゲティングを止める
前の例から引き続き、大都市圏のボストン地区のターゲティングを続けて、市区町村のスプリングフィールド、トーントンのターゲティングを止めるには、地域ターゲティングの列を次のように更新します:
Country | Region | Metro | City |
---|---|---|---|
remove_content |
[Metro] 列では、現在の値(ボストン, MA-マンチェスター, NH, MA)のままにするか、列を空欄にします。空欄の列は「この列を変更しない」という意味になります。
キャンペーン設定の継承に戻る
前の例から引き続き、広告グループをキャンペーンからの地域ターゲティングの継承に戻すには、地域ターゲティングの列を次のように更新します:
Country | Region | Metro | City |
---|---|---|---|
remove_content |
すでに [City] 列から値を削除しているため、指定した値が残っているのは [Metro] のみです。[Metro] 列から内容を削除すると、広告グループはすべてのターゲティング設定を継承することになります。
[Metro] 列で「remove_content」と指定する代わりに、地域に関する 4 つの列すべてに「(inherited)」と指定することもできます。
Country | Region | Metro | City |
---|---|---|---|
(inherited) | (inherited) | (inherited) | (inherited) |
これによって、広告グループはキャンペーンから地域ターゲットを継承するようになります。キャンペーンからの地域ターゲティング設定の継承に戻すには、4 つの列すべてで「(inherited)」と指定する必要があります。