Microsoft Advertising 内や検索広告 360 内で検索広告向けリマーケティング リスト(RLSA)を設定している場合、検索広告 360 内で次のことが可能です。
- Microsoft Advertising のリマーケティング リストの内容に基づいて、検索広告をターゲティングしたり、広告を配信から除外したり、キーワードの入札単価を調整したりできます。
- リマーケティング リストによって掲載結果にどのような影響があったかを確認できます。その掲載結果データをダウンロードして、オフラインで解析することも可能です。
リマーケティング リストを使用する理由
メッセージのターゲティング
見込み顧客に広告を表示する入札単価を調整したり、以前の顧客に限定して特定の広告を表示したりするために、さまざまなリマーケティング リストを作成して、こうした顧客のターゲティングに通常とは異なるメッセージや提案を設定することができます。
以前に自社のサイトを訪問したことがあるユーザーは購入を行う可能性が高いため、リマーケティング リストのメンバーがキャンペーン内のキーワードを検索する場合のターゲティングについて、入札単価を引き上げることもできます。
たとえばスポーツ シューズの会社では、リマーケティング リストのメンバーが「ブランド x の価格を比較」といったキーワードで検索する場合、入札単価を 25% 引き上げて、自社のサイトをもう一度訪問するように誘導することができます。
他にも、リマーケティング リストのメンバーをターゲットにすることで、たとえば、サイトを訪問した後コンバージョンに至らなかったユーザーに限定して、特定の広告を表示することができます。
スポーツ シューズの会社では、このような見込み顧客をターゲットにするために、自社のサイトを最近訪問した後で購入に至らなかったユーザーを記載した Microsoft Advertising リマーケティング リストを設定できます。その顧客に 25% の割引を含めた広告を表示します。
リマーケティング リストのメンバーを広告の配信から除外する
サイトにアクセスしたことがない新規顧客に絞って広告を配信するために、ターゲットからリマーケティング リストのメンバーを除外することで、現在の顧客に対して広告が表示されないようにすることができます。
たとえばスポーツ シューズの会社で、新しい大規模広告キャンペーンの対象から現在の顧客を除くために、リマーケティング リストをキャンペーンから除外します。そのキャンペーンの広告は既存顧客には表示されなくなります。
検索広告 360 で Microsoft Advertising リマーケティング リストを使用する際の注意事項
リマーケティング リストをキャンペーンと広告グループのどちらかにのみ適用する
Microsoft Advertising キャンペーン内でリマーケティング リストを適用できるのは、キャンペーンまたは広告グループのいずれかに限られます。異なるリマーケティング リストであっても、キャンペーンと広告グループの両方のレベルに適用することはできません。ただし、一方がメンバーを除外するリストで、もう一方がターゲティングするリストの場合は除きます。つまり、キャンペーンにリマーケティング リストを適用し、そのキャンペーン内の広告グループで、別のリマーケティング リストを除外することができます。
例:
5 つの広告グループを含むキャンペーンがあり、キャンペーン内のすべての広告で、リマーケティング リスト「PrevCust」をターゲットにする場合は、キャンペーンに対して「PrevCust」リマーケティング リストを適用します。このリマーケティング リストは、すべての広告グループに継承されます。
別のリマーケティング リスト「PotentialCust」を広告グループの 1 つに適用する場合は、キャンペーンから「PrevCust」リマーケティング リストを先に削除する必要があります。削除した後、「PotentialCust」リマーケティング リストをその広告グループに適用できます。また、5 つの広告グループすべてに「PrevCust」リマーケティング リストを適用することも可能です。
検索広告 360 で Microsoft Advertising リマーケティング リストを適用する大まかな手順
検索広告 360 内で Microsoft Advertising リマーケティング リストを使用する手順の概要は次のとおりです。詳細な手順については、各リンク先の記事をご覧ください。
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Microsoft Advertising 内でリマーケティング リストを作成します。
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検索広告 360 にリマーケティング リストを同期します。
定期的にエンジンの変更内容を同期するスケジュールを設定している場合は、次の同期が行われるまで待機してください。Microsoft Advertising リマーケティング リストは、検索広告 360 との同期が完了しないと表示されません。 -
リマーケティング リストを適用すると、次のことができます。
- 特定の広告をリストのメンバーだけに表示する
- リストのメンバーに広告を表示しないようにする
- リマーケティング リストをターゲットにする場合の入札単価調整を指定する
Microsoft Advertising リマーケティング リストと検索広告 360 の他の機能の関係
サポートされている機能
次の検索広告 360 の機能は Microsoft Advertising リマーケティング リストに対応しています。
- 入札戦略(キャンペーン単位または広告グループ単位)。ROI 入札戦略では、キャンペーンや広告グループに適用するリマーケティング ターゲットの入札単価調整を推奨、変更できます。
- 変更履歴レポート: リマーケティング リストの変更、追加、削除を変更履歴に記録する。
Microsoft Advertising リマーケティング リストに対応しない機能
- キャンペーンのコピー: Microsoft Advertising キャンペーンをコピーする際、リマーケティング リストはコピーされません。