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ビジネスデータを使ってキャンペーンを管理する

入札戦略でビジネス イベントを使用する

ビジネス イベントとは、商品の立ち上げ時期やプロモーション割引の割合などの追加情報によって時系列指標を補うものです。検索広告 360 のスマート自動入札戦略は、この追加情報を使用して、イベントがコンバージョンに与える影響について学習します。キャンペーンやキーワードなど、検索広告 360 入札戦略で管理している項目に対して今後のイベントをアップロードすると、入札戦略によって、コンバージョン率の変化が予測され、自動的に入札単価が調整されます。入札単価を自動的に最適化することで、獲得するコンバージョン数を増やし、CPA 目標や ROI 目標を達成することができます。

仕組み

入札戦略でビジネス イベントを使用する方法の概要について説明します。

  1. ビジネスデータを適用して、キャンペーンやキーワードなど、検索広告 360 入札戦略で管理している項目を特定します。

    たとえば、小売業者であれば、ビジネスデータを適用して、宣伝する商品の各ブランドを特定します。

    キャンペーン c:Brand.ID
    ComfyWalkers - UK - Brand ComfyWalkers
    ComfyWalkers - IE - Brand ComfyWalkers
    SpeedyShoes - UK - Brand SpeedyShoes
    SpeedyShoes - IE - Brand SpeedyShoes
  2. コンバージョン率に影響を与える可能性のある定期的なビジネス イベント(プロモーション、価格改定など)を示すビジネス イベント列をビジネスデータ表に追加します。
    詳しくは、どのイベントを検索広告 360 に組み込むかを決めるためのおすすめの方法をご覧ください。
  3. 過去と今後のイベントをビジネスデータに追加します。

    たとえば、小売業者が週替わりで異なるブランドをセール価格で販売しているとします。この場合、小売業者は、Brand ビジネスデータ表の各行にイベントを追加します。

    ブランド

    ID Discount % Event start time Event end time
    ComfyWalkers .10 2017-01-15 2017-01-21
    ComfyWalkers .10 2017-01-15 2017-01-21
    SpeedyShoes .10 2017-01-22 2017-01-28
    SpeedyShoes .10 2017-01-22 2017-01-28
  4. すでにキャンペーンなどの項目に適用済みのビジネスデータにイベントを追加したため、このイベントは自動的にその項目に適用されます。

    例:

    キャンペーン c:Brand.ID c:Brand.Discount % c:Brand.Event start time c:Brand.Event end time
    ComfyWalkers - UK - Brand ComfyWalkers .10 2017-01-15 2017-01-21
    ComfyWalkers - IE - Brand ComfyWalkers .10 2017-01-15 2017-01-21
    SpeedyShoes - UK - Brand SpeedyShoes .10 2017-01-22 2017-01-28
    SpeedyShoes - IE - Brand SpeedyShoes .10 2017-01-22 2017-01-28

検索広告 360 のスマート自動入札戦略では、アップロードされたイベントについて、ビジネスデータで特定されるキーワードに対する影響を分析します。この入札戦略は、過去 6 か月間を対象として、イベント前、イベント中、イベント後におけるキーワードの 1 日単位のコンバージョン率を比較します。コンバージョン率の相当な増加(または減少)が検出された場合、入札戦略で今後のイベントの際に入札単価を引き上げる(または引き下げる)ことになります。

どのイベントを検索広告 360 に組み込むかを決める

検索広告に影響を及ぼす可能性のあるイベントにはさまざまなタイプがありますが、入札戦略で使用できるのは、特定の特性を持つイベントのみです。入札戦略でビジネス イベントを使用するにあたっては、次のようなイベントを組み込みます。

  • 過去 6 か月間に頻繁に繰り返し発生しているイベント。イベントが発生するたびに、入札戦略には、そのイベント時に必要な動作に関する詳細情報が渡されます。過去 6 か月間に 15 回以上繰り返し発生したイベントをおすすめします(6 か月より前のデータは入札戦略の対象外です)。

  • 1 日単位で発生するイベント。半日のイベントは短すぎるため使用できません。

  • 1 日単位のコンバージョン指標で顕著な変化が見られるイベント。コンバージョンが 10% 以上増加または減少する必要があります。

イベントによって影響の大きさは異なります。たとえば、10% 割引よりも 20% 割引の項目の方がコンバージョン率は増加すると思われる場合は、10% 割引と 20% 割引を別々のイベントとみなします。また、イベント変数値ごとにイベント発生回数が 15 回以上であること(つまり、10% セールが 15 回以上、20% セールが 15 回以上発生していること)も確認してください。

過去にコンバージョン率に対して統計的に有意な影響を与えたことが判明しているイベントを使用すれば、高い成果を挙げることができます。

同種のイベントをグループ化して大きなカテゴリにまとめる

レポート作成が目的の場合は細かいイベントを作成すると便利ですが、イベントの対象範囲が狭すぎると、入札戦略で重要なトレンドを見逃す可能性があります。たとえば、新学期セールで、次のような 2 つのイベントを適用するとしましょう。

  • Comfy Walkers のローライズ シューズ: 20%
  • Comfy Walkers のハイトップ シューズ: 25%

入札戦略では、この 2 つのイベントはまったく別のイベントとみなされます。しかし、割引率と商品が似ているので、2 つのイベントを 1 つにまとめた方が成果を向上できる可能性があります。

以下に、イベントを実用的なカテゴリにグループ化する際のおすすめの方法を紹介します。

  • 変数が数値のイベント: 数値を非連続の単位に変換する。次に例を示します。

    • パーセント値の端数を 10% 単位で切り捨てます(例: 12% -> 10%)。

    • 対数スケールを使用して、価格帯ごとにグループ化します。たとえば、1~5 ドルの価格帯で 1 つのイベント、5~25 ドルの価格帯で 1 つのイベント、25~125 ドルの価格帯で 1 つのイベントを作成します。

  • 変数がテキストのイベント: テキスト値を一般化する。たとえば、「3 個買うと 1 個プレゼント」、「2 個買うと 1 個プレゼント」というような場合は、どちらも「ご購入でプレゼント」といった一般的な表現にすることをご検討ください。

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