通常、旅行代理店の広告主は、特定の出発地と目的地を結ぶフライトを宣伝する場合に個別のキャンペーンや広告グループを作成します。
ビジネスデータを使用すると、特定の目的地へのフライトの宣伝に対して広告主の各キャンペーンがどのように貢献しているのかを簡単に確認できるようになります。ビジネスデータを使用してパフォーマンス指標を整理したレポートの例を以下に示します。
飛行ルートのレポート用にビジネスデータを設定する方法
柔軟性を最大限に保つため、出発地、目的地、ルートに対し個別のビジネスデータ表を作成します(後でわかるように、これにより、適切な粒度でビジネスデータを適用できます)。
たとえば、「Origin Country」という名前の表を作成します。
次に、データタイプがテキストの列を追加します。この列を使用して国の正式名称を入力できます。
おすすめの表と列の一覧を確認する
表名: Origin Country
列名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ID | テキスト | 飛行機の出発国を表す 2 文字の ID が格納されます。 |
Name | テキスト | 飛行機の出発国の正式名称が格納されます。 |
表名: Origin Airport
列名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ID | テキスト | 飛行機の出発空港を表す IATA コードが格納されます。 |
City Name | テキスト | 出発空港がある都市名が格納されます。 |
Origin Country.ID | テキスト | 「Origin Country」表で定義されている出発国を表します。 |
「Origin Airport」には、「Origin Country」表内の国を参照する列があります。「Origin Airport」表に列を追加すると、次のようになります。
表名: Destination Country
列名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ID | テキスト | 飛行機の到着国を表す 2 文字の ID が格納されます。 |
Name | テキスト | 飛行機の到着国の正式名称が格納されます。 |
表名: Destination Airport
列名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ID | テキスト | 飛行機の到着空港を表す IATA コードが格納されます。 |
City Name | テキスト | 到着空港がある都市名が格納されます。 |
Destination Country.ID | テキスト | 「Destination Country」表で定義されている到着国を表します。 |
表名: Route
列名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ID | テキスト | 飛行ルートを表すために出発地と目的地のペアを使用します。 |
Origin Airport.ID | テキスト |
「Origin Airport」表で定義されている出発空港を表します。 キャンペーンなどの項目に Route を適用すると、その項目は「Origin Airport」表からデータを継承します。「Origin Airport」は「Origin Country」表を参照するため、この項目は「Origin Country」表のデータも継承することになります。 |
Destination Airport.ID | テキスト |
「Destination Airport」表で定義されている到着空港を表します。 キャンペーンなどの項目に Route を適用すると、その項目は「Destination Airport」表からデータを継承します。「Destination Airport」は「Destination Country」表を参照するため、この項目は「Destination Country」表のデータも継承することになります。 |
ビジネスデータ行を追加する
表を作成した後、それぞれの表にビジネスデータ行を追加します。この例では、「Origin Country」表に国を追加します。この編集が終わると、「Origin Country」表は次のようになります。
次に、「Origin Airport」表に空港を追加します(「Origin Country」表から国も選択します)。この編集が終わると、「Origin Airport」表は次のようになります。
「Destination Country」表と「Destination Airport」表に対して同じ操作を行います。そのうえで「Route」表にビジネスデータ行を追加します。この編集が終わると、「Route」表は次のようになります。
ビジネスデータを適用してレポートを表示する
特定のルートを宣伝するキャンペーンまたは広告グループに「Route」表の行を適用します。たとえば、リオデジャネイロからマイアミへのルートの宣伝専用の広告グループに、ビジネスデータの「GIG-MIA」行を適用します。
特定のフライトやルートではなく、特定の到着都市を宣伝するキャンペーンや広告グループがある場合は、そのキャンペーンや広告グループに「Destination Aiport」表の行を適用します。同様に、特定の都市やルートではなく、特定の到着国を宣伝するキャンペーンや広告グループがある場合は、そのキャンペーンや広告グループに「Destination Country」表の行を適用します。
データを適用したら、レポートを表示します。
- [ディメンション] タブの「Route.ID」をもとに、各ルートの掲載結果データを確認します。
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[ディメンション] タブの「Destination Airport.City Name」を確認し、「Route.ID」で分割して、到着都市ごとの掲載結果と、目的地までの各ルートの掲載結果に関する詳細情報を表示します。下記の例では、目的地「Albany」のキャンペーンで発生したクリック数が 3,000 回、目的地「Albuquerque」のキャンペーンで発生したクリック数が 4,000 回となり、特定の「ATL-ALB」ルートのキャンペーンで発生したクリック数が 9,000 回となっています。
Route.ID 分割を削除すると、目的地「Albany」に追加された各「Albany」ルートに対する全クリック数(および目的地「Albuquerque」に追加された各「Albuquerque」ルートに対する全クリック数)が表示されます。