開始時の ROI 目標を計算する

検索広告 360 入札戦略の CPA 目標や ERS 目標、ROAS 目標の最適な値を決める際、おすすめの方法は、現在の CPA、ERS、ROAS に近い目標から始めることです。つまり、現在の費用に基づいてベースラインを定め、入札戦略を使ってそのベースラインを改善できるかどうかを確認します。

たとえば、各レンタカーの検索広告にかかる費用が $25 である場合、CPA を $25 として入札戦略を始めることをおすすめします。

検索広告 360 では、次のいずれかの方法で、開始時の目標を得ることができます。

• 入札戦略の最適化: 入札戦略の最適化により、設定した目標の達成に役立つキャンペーンが自動的に見つかり、検索広告 360 入札戦略からメリットを得られる見込みのあるキャンペーンについて開始時の最適な費用目標を把握できます。

• Floodlight 指標を含むキャンペーン レポート: 前の手順と同じキャンペーン レポートを使って、現在の CPA や ERS、ROAS を確認できます。

キャンペーン レポートを使用して現在の目標を把握する

自分で計算を実行して現在の目標を発見する代わりに、入札戦略の最適化により、自動的に計算を実行できます。

1. 前の手順からキャンペーン レポートを表示します。
2. [表示] メニューで、次のいずれかが選択されていることを確認します。
   • アクション: コンバージョン数を増やすことが目標である場合
   • 販売: 収益を増やすことが目標である場合
3. 期間が過去 30 日間であることを確認します。
4. 入札戦略にキャンペーンを 1 つのみ含める場合、現在の費用額は次の列のいずれかに該当することになります。
   • 費用 / アクション: デフォルトでは [アクション] に表示されます。該当のレポート期間における CPA を示します。
   • ERS: デフォルトでは [販売] に表示されます。該当のレポート期間における有効収益分配を示します。
   • ROAS: デフォルトでは [販売] に表示されます。該当のレポート期間における広告費用対効果を示します。
5. 複数のキャンペーンを含める場合、費用額を次のように計算する必要があります。
   • CPA: 複数のキャンペーンの CPA を計算するには、各キャンペーンの総費用を合計し、それらのキャンペーンについてアクションの総数を合計します。
     次に、合計費用をアクションの合計数で割ります。
     合計費用 / アクション合計数
   • ERS: 複数のキャンペーンの ERS を計算するには、各キャンペーンの総費用を合計し、それらのキャンペーンについて総収益を合計します。|
     次に、合計費用を合計収益で割ります。
     合計費用 / 合計収益
   • ROAS: 複数のキャンペーンの ROAS を計算するには、各キャンペーンの総費用を合計し、それらのキャンペーンについて総収益を合計します。
     次に、合計収益を合計費用で割ります。
     合計収益 / 合計費用

開始時の目標を確立して入札戦略を数週間ほど実行すると、検索広告 360 入札戦略予測を使用して他の目標を試し、目標間のトレードオフを確認できるようになります。たとえば、「25 ドル」の CPA 目標で入札戦略を開始し、数週間実行します。入札戦略が確立されると、CPA をどのように増減すればビジネスにとって効率的になるか、推測値を予測できるようになります。

費用を調整する

それぞれのキャンペーン内では、入札戦略で使われる費用が、キャンペーンの設定で指定した予算を超えることはありません。しかし、入札戦略の費用額を調整するには、その入札戦略について指定する ROI 目標を利用するのが最適な方法です。

入札戦略の目標は理想的な費用額であり、キャンペーンの予算は、入札戦略の費用が許容される最大限度を超えないようにする暫定的手段である、と考えましょう。

これも、現在の費用額に一致する目標から始めるのが最適な方法である理由です。入札戦略では、費用が現在の額と同じになるか、現在の額に近い範囲に収まることになります。

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