この記事では、キャンペーン、広告グループ、商品グループ、キーワード、広告、デバイスを対象に自動化ルールを設定する方法と、キャンペーンの予算を増やすルールの例を紹介します。
自動化ルールを作成する
自動化ルールの作成は、次の手順に沿って行ってください。細かい手順は、ルールのアクションによって更新されるルールカテゴリまたは「エンティティ」によって若干異なります。
- 検索広告 360 リニューアル版にログインします。
- キャンペーン、広告グループ、商品グループ、広告、キーワード、デバイスのいずれかのページで、データ表の上にあるその他アイコン をクリックします([ツールと設定] の一括操作オプションから [ルール] ページを開くこともできます)。
- [自動化ルールを作成] をクリックします。
- ルールのカテゴリ、名前、所有者アカウントを指定します。
- ルールの固有の名前を入力します。
- ルールの所有者アカウントを選択します。
所有者アカウントを使用すると、このアカウントへのアクセス権を持つユーザーがルール内の特定の条件(ラベルなど)を管理、編集、指定できます。ラベルやその他の項目は、MCC アカウントまたはサブマネージャー アカウントでも所有できます。ルールがサブマネージャー アカウントによって所有され、ラベルが MCC アカウントによって所有されている場合、ラベルをルール内のアクションまたは条件として適用することはできません。
- ルールのアクションと条件を定義します。
- [アクション] で、[新しい操作] の横にある鉛筆アイコンをクリックします。
- アクションに一意の名前を入力し、[保存] をクリックします。
- [適用] でオプションを選択します。これらのオプションは、ルールのカテゴリによって異なります。たとえば、キャンペーン ルールでは、ルールを適用する対象に以下を選択できます。
- 選択したアカウントのキャンペーン
- 選択したキャンペーン
- [条件を追加] をクリックして、アクションをトリガーする条件を選択します。
この手順を繰り返して、ルールのカテゴリについてすべてのオプションから複数の条件を選択します。条件は、ルールのカテゴリとは異なるエンティティの特性も参照可能です。たとえば、キャンペーンの投資収益率に基づいてキーワードの入札額を変更できます。 - [適用] をクリックします。
- [アクション] プルダウン メニューで、条件が満たされた際にトリガーするアクションを選択します。
- [追加] をクリックします。
- ルールの実行頻度と評価データの期間を設定します。
- [頻度] で、ルールの実行頻度(例: 毎時、毎日、毎週、毎月、または特定の日時に 1 回のみ)と、ルールの評価に使用するデータ期間を選択します。
- 1 時間の時間枠内にルールを実行するようにスケジュールできます(たとえば、午前 9 時から 10 時の間のルールセットは、午前 9 時から 10 時の間でいつでも実行できます)。
[時間を設定] を選択すると、特定の時刻にルールが実行されるようにスケジュールできます。 - [データの使用期間] オプションでは、ルールの基準として含めるデータの期間を選択できます。
なお、選択した期間は、ルールを適用するエンティティではなくルール自体を基準としています。たとえば、7 月 1 日にルールを作成し、1 月 1 日から実施しているキャンペーンに適用して、このオプションを [全期間] に設定したとします。この例の「全期間」は 7 月 1 日に始まります。キャンペーンの 1 月 1 日~6 月 30 日のデータは考慮されません。
- [結果をメールで通知] で、自身や他のユーザーが、ルールの実行時に通知を受け取るかどうか、および受け取る場合はその頻度を選択します。
- ルールをプレビューして保存します。
- 必要に応じて [プレビュー] をクリックして、ルールの設定内容に間違いがないか確認します。プレビューでは、変更するアイテムのリストと、そのアイテムに加えた変更が表示されます。プレビューにより実際に変更が行われることはありません。[閉じる] をクリックしてプレビューを閉じるか、[ルールを保存] をクリックします。
- [ルールを保存] をクリックします。
例: キャンペーン予算を自動的に引き上げるルール
- 検索広告 360 リニューアル版にログインします。
- 左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
- 統計情報表の上にあるその他アイコン をクリックし、[自動化ルールを作成] を選択します。
- ルールの名前を指定します。
- 所有者アカウントを選択します。
- [アクション] で [新しい操作] の鉛筆アイコンをクリックします。
- [適用] で、次のいずれかのオプションを選択します。
- すべてのアカウントのキャンペーン
- 選択したアカウントのキャンペーン: アカウントを選択します。
- 選択したキャンペーン: キャンペーンを選択します。
- [条件を追加 ] をクリックして、アクションをトリガーする条件を選択します。
- 予算を変更するキャンペーンのステータスを選択します。
- 削除済みを除くすべて
- すべて
- 有効のみ
- ルールに条件を適用します(条件は複数追加できます)。
- [条件を追加] をクリックし、条件を選択します。
- 必要に応じて値を設定します。
- 予算を変更するキャンペーンのステータスを選択します。
- [アクション] で [動作の選択] をクリックし、条件に一致したときに実行するアクションを選択します。この例では…
- [予算を変更] を選択します。
- 通貨を選択します。
- [アクション] で [予算を引き上げる] をクリックします。
割合や金額を指定して予算を増減することもできます。 - 必要に応じて予算の上限を指定し、予算費用が請求対象期間に特定の金額を超えないようにします。
- [追加] をクリックします。
- ルールの頻度を設定します。
- 必要に応じて、ルールの実行時に通知を受け取るかどうか、受け取る場合にはそのタイミングを指定します。
- [プレビュー] をクリックして、意図したとおりにルールが設定されていることを確認します。
- [ルールを保存] をクリックします。
例: キャンペーンの訪問が 10 回を超える場合にキーワードの入札単価を変更して、メールを送信するキーワード ルール
自動化ルールを作成するにある一般的な手順に沿って、以下の表に示されている設定を入力します。
このルールでは、複数のアクションおよび条件を使用します。
- 最初のアクションはメールの送信です。
- 2 つ目のアクションは、キャンペーンが 10 回以上訪問された場合に、キーワードのユーロ通貨の入札単価を 1 ユーロに変更することです。
フィールド名 | 選択したフィールドの入力値 | |
---|---|---|
名前 | 必要に応じて指定します。 | |
所有者 | 必要に応じて指定します。 | |
アクション | アクション 1: メールを送信する。 | アクション 2: キーワードの入札額を 1 ユーロに設定する。 |
適用対象 | 選択したアカウントのキーワード | 選択したアカウントのキーワード |
条件 | キーワード ステータス = 有効、一時停止。 |
キーワード ステータス = 有効、一時停止。 キャンペーンの条件パフォーマンス = 訪問数 > 10 |
頻度 | 「毎週」、「火曜日」、「午前 1 時」を選択し、データの使用期間は [先週] に設定します。 | |
メール | メールのオプション([このルールが実行されるたび]、[変更やエラーがある場合のみ]、[エラーがある場合のみ]、[メールを送信しない])を選択します。 |
ルールカテゴリ オプションの概要
ルールを作成するためのオプションは、[アクション]、[適用対象]、[条件] のフィールドのルールカテゴリ(アカウント、キャンペーン、広告グループ、商品グループ、広告、キーワード、広告ルール、デバイス)によって異なります。
以下の表に、各ルールカテゴリで使用可能なものを示します。
ルールカテゴリ | アクション | 適用対象 | 条件 |
---|---|---|---|
すべて | アクション リストには選択したルール タイプに適用可能なアクションのみが含まれます。 | ルールは、ここで選択したアカウントと指定したすべての条件に適用されます。 |
条件のデフォルト タイプ:
|
アカウント |
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選択したアカウント |
すべてのデフォルト条件 +
|
キャンペーン |
|
|
すべてのデフォルト条件 +
|
広告グループ |
|
|
すべてのデフォルト条件 +
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キーワード |
|
|
すべてのデフォルト条件 +
|
広告 |
|
|
すべてのデフォルト条件 +
|
デバイス | デバイスの入札単価調整比を変更する |
|
|
商品グループ |
|
|
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自動化ルールを作成して以下の機能を管理する
検索広告 360 リニューアル版では、以下の機能を変更するためのルールを作成できます。
- キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告のステータス
- キャンペーンの予算、広告グループ、キーワードの入札単価
- キーワードの最終ページ URL とモバイルの最終ページ URL
- ラベル
一般的なヒント
- 十分なデータに基づいて判断する。十分なデータに基づいて変更を加えられるように、十分な期間を設けたり、「インプレッション > X」というような要件をルールに追加したりします。
- プレビュー。ルールをプレビューで確認し、影響を把握したうえで保存してください。条件や設定次第では、アカウントを大幅に変更することになる可能性があるため、ルールの作成時は再確認が大切です。
- 慎重を期す。1 回限定でルールを試験的に適用し、実際の影響を確認してください。ルールの効果に納得できたら、毎日や毎週など、定期的に適用するルールとして設定することができます。
- ビジネスに適したルールを設定する。たとえば、トラフィックがピーク時と通常時、平日と週末で異なるなど、イントラデイやイントラウィークの中での傾向に注意してください。また、目標達成が近い段階では増分を 5% に留め、それ以外では 20% と増分を大きくするなど、変更幅を設定する際には、目標を達成するまでのどの段階にいるのかを考慮してください。このような問題には、複数のルールを併用することで対処できます。
- 同じ項目に同時に 2 つのルールを適用する場合は慎重に行う。
- 2 つのルールを同じ項目に同時に適用するよう設定する場合は注意が必要です。ルール間に優先順位はないため、2 つのルールを同じ項目に同時に適用するよう設定している場合は、どちらのルールも適用され、すべての対象項目に指定されたとおりの変更が加えられます。複数のルールを同じデータに同時に適用することは、できる限り避けてください。キャンペーンの同じ項目に 2 つ以上のルールを適用する必要がある場合は、ルールを適用する時間帯を変えることをおすすめします。
- 複数のルールが同じ項目に同時に適用される場合は、すべてのルールが適用されますが、競合する変更が同時に加えられることでエラーが発生する可能性があります。ルールを異なるタイミングで適用するよう設定すると、こうしたエラーを防げるだけでなく、優先するルールを先に適用することもできます。
- [自動化ルール] タブでルールとスケジュールの一覧を表示するには、[ツールと設定] アイコン をクリックして、[一括操作] で [ルール] をクリックします。
キーワードの入札単価を左右するルールについてのヒント
アカウントまたはキャンペーン全体に対して入札単価のルールを定期的に適用する場合は、設定が複雑になることがあります。必要に応じて、入札単価および予算管理に自動入札機能をご利用ください。キーワードの入札単価の変更や定期的に適用する自動化ルールを設定する際のヒントを、次にいくつかご紹介します。
この検索広告 360 入札戦略コンポーネントは、アカウントが検索広告 360 リニューアル版に移行された後にのみ使用できます。詳しくは、検索広告 360 の入札戦略を検索広告 360 リニューアル版に移行する方法をご覧ください。
リニューアル版ハブの [利用可能な機能] タブで、利用可能な機能(入札機能など)の最新情報をご確認ください。
- コンバージョン データを基に入札単価を変更する。コンバージョンは、クリックの発生後、長い日数が経過してから達成されることもあり、選択した計測期間内に発生した場合のみ記録されるため、クリック数またはインプレッション数より測定に時間がかかります。また、コンバージョン数はクリック数やインプレッション数よりかなり少なくなります。コンバージョンに基づくルールを作成する場合は、コンバージョンを正確に把握できるように、[データの使用期間] を長めに設定することをおすすめします。
- クリック率(CTR)を基に入札単価を変更する。広告のクリック率はページでの掲載順位に左右されます。クリック率が低い場合に入札単価を引き下げるルールを作成すると、広告の掲載順位の低下とクリック率の低下を繰り返す悪循環に陥ることがあります。