除外キーワードを設定すると、特定の検索語句を広告の表示対象から除外して、お客様の商品やサービスに関連する重要なキーワードを検索したユーザーのみに広告を表示することができます。ターゲットを絞り込むことで、関心のあるユーザーに広告が表示されるようになり、費用対効果(ROI)を向上させることができます。
この記事では、除外キーワードの概要を説明します。実際の追加手順については、除外キーワードを追加するをご覧ください。
仕組み
この機能を利用するにはまず、除外したい語句について考えます。
除外キーワードを選ぶ際は、キーワードとして設定している語句に類似しているものの、別の商品を探しているユーザーが検索に使用する可能性がある語句を探します。たとえば、食器のグラスを販売している場合、「サングラス」、「グラス ファイバー」などの語句を除外キーワードとして追加します。
重要
除外キーワードは、類似パターンやその他のバリエーションと一致しません。部分一致の除外キーワードの「花束」を除外した場合、ユーザーが「赤い花束」を検索しても広告は掲載されませんが、「赤い花」を検索すると広告は掲載対象となります。Google 広告のディスプレイ キャンペーンや動画キャンペーンを使用している場合は、除外キーワードを使用すると、無関係なサイトや動画に広告が掲載されないようにすることができますが、Google 広告のディスプレイ キャンペーンや動画キャンペーンの除外キーワードの機能は、検索キャンペーンの場合とは異なります。広告グループで使用している他のキーワードやターゲティング方法によっては、除外キーワードを使用しているサイトに広告が表示される場合もあります。Google 広告のディスプレイ広告と Google 動画広告では、最大 5,000 個の除外キーワードを追加できます。
除外キーワードの種類
除外キーワードのマッチタイプを指定することで、キャンペーンから除外する検索語句を絞り込むことができます。たとえば、完全一致を指定して特定の検索語句を除外することも、部分一致を指定して検索フレーズを除外することもできます。除外キーワードのマッチタイプの機能は、通常のキーワードのマッチタイプとは異なります。主な違いは、類義語、単語の単数形や複数形、表記のゆれや誤字などの関連パターンも除外の対象に追加する必要があることです。
Google ディスプレイ ネットワーク キャンペーンでは、除外キーワードを追加すると、それと完全に一致するトピックが除外対象になります。完全に一致するキーワードやフレーズが明示的にページに表示されていなくても広告はページに表示されませんが、コンテンツのトピックは除外キーワードに強く関連しています。
部分一致の除外キーワード(Google 広告のみ)
部分一致の除外キーワードを設定すると、そのキーワードに含まれるすべての語句が検索に使用された場合に(語順は問いません)、広告が表示されなくなります。ただし、キーワードに含まれる一部の語句のみが検索に使用された場合は、広告が表示されることがあります。Google 広告アカウントの場合、除外キーワードのデフォルト設定は部分一致になります。Microsoft Advertising では、除外キーワードに対して部分一致は指定できません。
例
部分一致の除外キーワード: ランニング シューズ
検索 | 広告の表示対象 |
青 テニス シューズ | |
ランニングの靴 | |
青 ランニング シューズ | |
シューズ ランニング | |
ランニング シューズ |
フレーズ一致の除外キーワード
フレーズ一致の除外キーワードを設定すると、完全に一致するキーワードが同じ語順で検索に使用された場合に、広告が表示されなくなります。検索に他の語句が含まれている場合でも、すべてのキーワードが同じ語順で検索に使用されていれば、広告は表示されません。
例
フレーズ一致の除外キーワード: "ランニング シューズ"
検索 | 広告の表示対象 |
青 テニス シューズ | |
ランニングの靴 | |
青 ランニング シューズ | |
シューズ ランニング | |
ランニング シューズ |
完全一致の除外キーワード
完全一致の除外キーワードを設定すると、完全に一致するキーワードが別の語句を含まずに同じ語順で検索に使用された場合に、広告が表示されなくなります。ただし、別の語句を含むキーワードが検索に使用された場合に、広告が表示されることもあります。
例
完全一致の除外キーワード: [ランニング シューズ]
検索 | 広告の表示対象 |
青 テニス シューズ | |
ランニングの靴 | |
青 ランニング シューズ | |
シューズ ランニング | |
ランニング シューズ |
除外キーワードにおける記号
除外キーワードに使用できる記号は、アンパサンド(&)とアクセント記号(á など)、アスタリスク(*)の 3 種類です。アクセント記号を含む除外キーワードは、それぞれ異なる除外キーワードと見なされます(「sidewalk cafe」と「sidewalk café」など)。同様に、「靴下 & 靴」は「靴下と靴」とは異なります。
システムに認識されない記号には、次のようなものがあります。
- 無視される記号: ピリオド(.)やプラス(+)を除外キーワードに含めることはできますが、これらの記号は無視されます。このため、たとえば「Fifth Ave.」と「Fifth Ave」という除外キーワードは、同一の除外キーワードと見なされます。
- 無効な記号: 特定の記号を含む除外キーワードをアカウントに追加した場合は、エラー メッセージが表示されます。「, ! @ % ^ () = {} ; ~ ` <> ? \ |
- サイト演算子と検索演算子: 「site:」演算子は除外キーワードから削除されます。このため、「[site:www.example.com ダーク チョコレート]」という除外キーワードを追加した場合は、「[ダーク チョコレート]」と同じキーワードと見なされます。検索演算子も無視されます。たとえば、「ダーク チョコレート」という除外キーワードに検索演算子「OR」を追加して、「OR ダーク チョコレート」とした場合、「OR」コマンドは無視され、除外キーワードは「ダーク チョコレート」だけになります。
留意点
- 除外キーワードは慎重に選択してください。除外キーワードの数が多すぎると、広告の表示対象となるユーザー数が減る可能性があります。
- 除外キーワードは類似パターンとは一致しないため、除外キーワードに類似する関連語句を含む検索やページも、広告の表示対象となる可能性があります。
- 絞り込み部分一致のマッチタイプで除外キーワードは設定できません。
- Google 広告アカウントでは、11 語以上から成るフレーズを検索しているユーザーが、11 番目以降の語に除外キーワードと同じ語句を使用した場合も、広告が表示される可能性があります。たとえば、「割引」を除外キーワードに設定したとすると、ユーザーが「ロサンゼルス ホテル 上品 快適 清潔 部屋 ビーチ 近い 徒歩 リゾート 割引」で検索した場合、除外キーワードは 11 番目の単語なので広告が表示される可能性があります。反対に、ユーザーが「ロサンゼルス ホテル 上品 快適 清潔 部屋 ビーチビュー 眺望 良好 割引 リゾート」で検索した場合、除外キーワードは 10 番目の単語なので広告は表示されません。