入札とプランニングにより、入札戦略、プランニング、ペース設定のタスクを検索広告 360 に組み込めるため、パフォーマンスと費用を一か所でシームレスに管理できます。
この記事では、検索広告 360 で入札戦略の管理を開始し、目標達成につなげる方法について説明します。
- プランで費用を設定する
- 予算入札戦略を使用して入札とプランニングを自動化する
- 予算割り当て表
- 入札とプランニングのレポート
- キャンペーンをキャンペーン グループに整理する
- 入札とプランニングのメリットの概要
- サポートされている機能とサポートされていない機能
新機能と変更点
入札とプランニングでは、従来の入札戦略およびパフォーマンス センターと同じコア機能が提供されます。
従来の入札戦略機能は、当面は [入札戦略] ページからご利用いただけます。入札とプランニングでは、次の新しい管理機能も提供されます。
- 多様なキャンペーンと入札に対応する統合入札ワークフロー。入札戦略管理(新規作成フロー、インライン編集など)機能が向上しました。詳しくは、入札戦略を作成、編集する方法についてご覧ください。
- 簡素化された予算入札戦略管理。キャンペーン グループを必要としなくなりました。詳しくは、予算管理についての記事をご覧ください。
- ターゲットの一括変更によるワークフローの簡素化、向上したグラフ機能、追加の予測指標。詳しくは、プランの目標広告費用を確認、設定するをご覧ください。
入札戦略の機能
上記に加えて、入札とプランニングでは、入札戦略の管理、レポートの作成、パフォーマンスの向上に役立つ新機能が提供されています。
- 自動入札戦略のパフォーマンス
- すべての入札戦略のレポートと管理を一元化
- コンバージョン達成までの所要時間に関する指標(合計コンバージョン単価、合計広告費用対効果、合計コンバージョン数、合計コンバージョン値、コンバージョン値獲得までの所要時間)、予定コンバージョン数など。
- 入札戦略レポートのキャンペーン レポート
- 入札戦略のランディング ページのチャート表示
- [キャンペーン] タブへの移動の簡素化
サポートされているキャンペーン タイプ
サポートされているキャンペーン タイプをキャンペーン グループに追加します。費用管理または費用の配信率にかかわらず、キャンペーンを選択できます。
検索広告 360 では、以下のキャンペーン タイプがサポートされています。
- 検索
- ショッピング
アカウントからキャンペーンを選択するか、キャンペーン名で検索して、追加するキャンペーンを特定します。また、複数のアカウントからキャンペーンを選択してキャンペーン グループに追加することもできます。
プランで費用を設定する
プランでは基本的に、予定費用と、予算を使って広告掲載目標(主要指標)を達成する期間(週、月、四半期、年、またはカスタム)を指定します。
プランを作成すると、推定予算グラフ、予算ペースグラフ、予算割り当て表が作成されます。これにより、累計費用を視覚的に把握し、指定期間の予算消費ペースを確認することができます。グラフと割り当て表を利用することで、支出額に応じたパフォーマンスをトラッキングしてレポートを作成したり、プラン期間内の区分ごとに推定支出額を表示したり、1 つ以上の中間目標を設定したりすることができます。
予算入札戦略を使用して入札とプランニングを自動化する
検索広告 360 では、予算入札戦略を使用して、個々のキャンペーンの予算、入札単価、入札単価調整の設定を自動的に行うことで、プラン期間中の費用を最適化して、最適なパフォーマンスを実現します。詳しくは、プラン内の予算割り当てと支出を自動化する方法についての記事をご覧ください。
検索広告 360 予算入札戦略を使用して費用を管理していない限り、検索広告 360 がキャンペーン予算(および入札単価)を自動的に変更することはありません。
予算ペースグラフは、プラン期間中の推定支出額、目標支出額、実支出額をグラフで表示します。
予算割り当て表
プランを作成または編集する場合、予算割り当て表には、週単位または日付単位で分割した総予算、推定と実際の累計額、推定と実際の主要な指標(収益、クリック数、CPA、コンバージョン数など)が表示されます。詳しくは、単一プランの割り当て額を確認、設定するをご覧ください。
複数プランを作成または編集する場合、表は単一プランの表とは異なります。複数プランの表の各行は、期間ではなくキャンペーン グループを表します。キャンペーン グループの各行は、プラン全体の期間を表します。表示されるデータは、単一プランの割り当て表のように 1 日または 1 週間ではありません。
複数のキャンペーンに費用をどのように分配するかを選択します。
- [候補] では、過去の掲載結果に基づいて、キャンペーン グループごとに費用の割り当てを決定します(デフォルト)。
- [比例] では、各キャンペーン グループに割り当てる費用を指定できます。費用ロックを有効にして、キャンペーン グループごとに特定の費用を割り当て、残りのキャンペーン グループに費用の残額を均等に分割します。
以下に例を示します。
たとえば、カメラ、ノートパソコン、プリンタの 3 つのキャンペーン グループを含む複数プランを作成するとします。合計費用が 5 億円で、カメラに 1 億円の費用ロックを選択しています。この時点で、ノートパソコンとプリンタに割り当てられる費用の残額は 4 億円です。
キャンペーン グループを次のようにランク付けするとします。
- カメラ
- ノートパソコン
- プリンタ
入札とプランニングで残りの 400 万ドルの費用を算出する計算式は、以下のとおりです。
- ノートパソコン: 2/5 × 4 = 160 万ドル
- プリンタ: 3/5 × 4 = 240 万ドル
検索広告 360 は、過去のパフォーマンス データを基にパフォーマンスを推定し、各プラン内の推奨割り当て額の提示のみを行います。
入札とプランニングのレポート
検索広告 360 では、すべてのキャンペーン グループおよびキャンペーン、個々のキャンペーン グループ、個々のプランを対象にしてパフォーマンスのレポートを作成できます。これにより、実際の費用とターゲット予算を比較できます。詳しくは、予算に関するレポートの作成についての記事をご覧ください。
キャンペーン グループのパフォーマンスに関するレポートは、入札とプランニングでのみご利用いただけます。
キャンペーンをキャンペーン グループに整理する
検索広告 360 内で予算を管理するには、まず、対象区分が同じキャンペーンをキャンペーン グループに整理します。たとえば、電化製品を販売している小売店が部門ごとにキャンペーンをグループ化する場合、ホームシアター機器(テレビ、サウンドバーなど)は 1 つのキャンペーン グループ、ホームオフィス機器(モニター、ノートパソコンなど)は別のキャンペーン グループに追加できます。
同じ通貨が使用されている限り、1 つのキャンペーン グループに対して、サポートされているクライアント アカウントを横断して複数のキャンペーンを追加することができます。
1 つのキャンペーン グループに複数のキャンペーンを追加することは可能ですが、1 つのキャンペーンを同時に複数のキャンペーン グループに所属させることはできません。
入札とプランニングのメリットの概要
入札とプランニングのメリットは次のとおりです。
- [入札戦略] タブでは、マネージャー、サブマネージャー、クライアント アカウントの各単位で入札戦略の設定と指標を確認できます。
- 目標値の調整を計画する際に役立つ予測機能が追加されました。
- [入札戦略] タブでは、マネージャー、サブマネージャー、クライアント アカウントの各単位で入札戦略の設定と指標を確認できます。
- 目標値の調整を計画する際に役立つ予測機能が追加されました。
- サブマネージャー内のすべてのキャンペーン グループの目標支出額、推定支出額、主要指標(コンバージョン単価や広告費用対効果など)をグラフ化し、予算とパフォーマンスのペースを確認できます。
- 必要に応じて、予算入札戦略を使用して、予算割り当て、入札単価、入札単価調整を自動的に設定できます。
- レポートの表で、サブマネージャー内のすべてのキャンペーン グループ、パフォーマンス プラン、およびそのパフォーマンスを一覧表示できます。
- 過去のパフォーマンス データと目標を使用して、支出額や他の目標を推定できます。初期割り当てを推定する場合は、パフォーマンス履歴を基に季節的な傾向を組み込むこともできます。
- さまざまな目標や割り当てに基づいて推定累計支出額を算出し、目標支出額がそのキャンペーン グループの支出額履歴の範囲内に収まっているかどうかを示すことができます。
- 日付単位、週単位、月単位、四半期単位、年単位の予算レポートを作成することで、最適な予算割り当てを導き出し、支出ペースを確認できます。
サポートされている機能とサポートされていない機能
入札とプランニングのコンポーネントで使用できる検索広告 360 の機能の概要を以下に示します。
サポートされる機能
- コンバージョン - プランを作成するには、コンバージョン数またはコンバージョン値が必要です。
- カスタム ディメンションとフィルタ - カスタム ディメンションを使って、キャンペーン グループに含めるキャンペーンのリストをフィルタできます。
- 一括編集 - 管理画面または一括送信シートを使用して、1 つのキャンペーン グループに対して複数のキャンペーンの追加や削除を行うことができます。
- 特定の広告プラットフォーム - キャンペーン グループのメンバーになることができるのは、Google 広告、Microsoft Advertising、Yahoo! JAPAN 広告、Baidu のキャンペーンに限られます。エンジン トラッキング キャンペーンとソーシャル エンジン キャンペーンをキャンペーン グループに含めることはできません。
サポートされていない機能
- パフォーマンス プランとキャンペーン グループのパフォーマンスは、レポートには表示されません。
- 入札戦略 - 入札戦略をキャンペーン グループまたはプランに適用することはできません。代わりに、プラン内で予算入札戦略を作成して、予算、入札単価、入札単価調整の変更を自動化することができます。
- キャンペーンのコピー - キャンペーン グループ、プラン、予算入札戦略はコピーされません。
入札とプランニングを使用する手順の概要
- キャンペーン グループを作成し、キャンペーンを追加します。
- 1 つ以上のプランを作成し、予算入札戦略を有効にして予算の自動化を有効にするか、プランを手動で管理します。