ダイナミック クリエイティブ内でデータパスを使用すると、ディスプレイ&ビデオ 360 や、別のデマンドサイド プラットフォーム(DSP)、サイト運営者 / パブリッシャーが提供するデータに基づいて、広告を自動的に更新できます。このデータはインプレッション発生時にダイナミック クリエイティブに渡され、広告に配信されるコンテンツのカスタマイズに使用されます。これにより、ユーザーに合わせたコンテンツが表示されるようになり、すべてのインプレッションで関連性が高くなります。
データパスで渡されるデータには、主に次の 2 つのカテゴリがあります。
- 自社データ: 広告主は、自身のサイトのページごとに Floodlight タグを設定します。この場合、ダイナミック クリエイティブでは、ユーザーがサイトのどの部分にアクセスするかに基づいて動的なコンテンツやメッセージを決めることができます。たとえば、金融サービス企業が当座預金口座のページやクレジット カードのページに Floodlight を設定して、クレジット カードのページにアクセスしたユーザーには後でクレジット カードに関する最新のオファーを紹介する広告を表示するようにできます。
- サードパーティのデータ: 広告主は、行動に基づくセグメントをデータ提供元から購入し、それを参考にして、ユーザーのセグメントに基づいてどの商品を表示するかを決めることができます。たとえば、広告主が「エレクトロニクス愛好家」や「ファッション愛好家」などの Bluekai のセグメントを購入するとします。広告主はダイナミック クリエイティブを使用して、「エレクトロニクス愛好家」セグメントのユーザーにはテレビや携帯電話を表示し、「ファッション愛好家」セグメントのユーザーには衣料品を表示できます。
データパスとは、広告タグに追加されたマクロを使ってインプレッション時にデータを渡すという仕組みです。マクロは Key-Value のパラメータで構成されます。広告タグでは、キーは渡すデータがあることを示すインジケーターです。値は渡される実際のデータの値です。
たとえば、lineitem=${CAMPAIGN_ID}
はディスプレイ&ビデオ 360 マクロを含む Key-Value パラメータで、ディスプレイ&ビデオ 360 で配信時に実際の広告申込情報 ID に置き換えられます。キーは「lineitem」、値はマクロ「${CAMPAIGN_ID}
」です。インプレッションが配信されると、${CAMPAIGN_ID}
マクロはそのインプレッションに固有のデータ値に置き換えられます(広告申込情報 ID 123456 など)。
- サイト運営者とディスプレイ&ビデオ 360 のサポートチームで使用するマクロについて話し合い、決定します。
- データパスにディスプレイ&ビデオ 360 を使用する場合は、こちらのリストで、承認済みのマクロの中にニーズに適したものがあるかご確認ください。
- 他のサイト運営者 / パブリッシャーについては、ディスプレイ&ビデオ 360 のサポートに連絡して、対象のサイト運営者 / パブリッシャーに承認済みのマクロがあるかご確認ください。
- プレースメント レベルでキャンペーン マネージャー 360 にマクロを追加します。
- データパス ダイナミック クリエイティブを含ませる各プレースメントに移動します。
- [タグのデフォルト] の [追加の Key-Value] で、Key-Value に完全なマクロを入力します(例:
lineitem=${CAMPAIGN_ID}
)。 - [保存] をクリックします。
- 広告タグを生成してサイト運営者に送信します。
- たとえば、マクロが追加された広告のタグは、
http://ad.doubleclick.net/adi/N7421.127121.DOUBLECLICKINC. /B7133722.2;sz=300x250;lineitem=${CAMPAIGN_ID};ord=[timestamp]?
のようになります。 -
インプレッション発生時に、サイト運営者 / パブリッシャーが
${CAMPAIGN_ID}
をデータ受け渡し値に置き換えるので、広告タグはhttp://ad.doubleclick.net/adi/N7421.127121.DOUBLECLICKINC. /B7133722.2;sz=300x250;lineitem=12345,98574,32421;ord=1360680333
のようになります。
- たとえば、マクロが追加された広告のタグは、
クリエイティブは機能や形式に基づいたテストの後に承認され、割り当てられたキャンペーン マネージャー 360 広告主に送信されます。
- ダイナミック データパス クリエイティブを、割り当てられたプレースメントを持つ広告に割り当てます。プレースメントのタグのデフォルト セクションにサイト運営者 / パブリッシャーのマクロ(リンク先マクロなど)が含まれていることを確認します。
- マクロが含まれている、タグの HTML バージョンをダウンロードします。
- HTML ファイルを独自のサーバーにアップロードするか、ブラウザで直接タグをテストします。
- ブラウザで直接テストするには、タグのスクリプト部分にある「
adj
」を「adi
」に置き換えます。例:https://ad.doubleclick.net/ddm/adi/N5789.147698OMGBLOG0/B1368048.128202206;sz=300x250;category=[placeholder];topseller=[placeholder];ord=[timestamp]
- ブラウザで直接テストするには、タグのスクリプト部分にある「
タグ内のプレースホルダ値をフィード内の値(例: 「Munich」)に置き換えます。クリエイティブの動作をテストします。
- 各値ごとにクリエイティブを確認します。
最初にフィードのテンプレートを開きます。まずはこちらのサンプル フィード構造をご覧ください。他のフィード テンプレートについては、テンプレート ギャラリーをご覧ください。
フィードを設定します。一般的なフィード設定手順どおりにフィードに入力します。
データパスの列を追加します。一般的なフィード設定手順に沿ってフィードを作成したら、サイト運営者から渡されるデータ用の列を 1 つ追加します(LineItem_ID、Travel_Destination など)。前述のフィード構造のサンプルには「LineItem_ID」列が追加されています。これにはデータパスの値が格納されます。DSP またはサイト運営者 / パブリッシャーは、インプレッション発生時に渡すことができるすべてのデータパスの値をこの列で提供する必要があります。データパスの列名は必ずしもキーに合わせる必要はありませんので、列にはキャンペーンに最も適した名前を自由に付けてください。
フィードをスタジオ プロフィールにアップロードしたら、次のとおりデータパス作業に固有の手順を行います。
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[手順 2: データを管理する] に移動します。[データタイプとフィルタ] で、フィード内の各列について適切な項目タイプを選択します。データパスの列のフィールド タイプは [カスタム値] を選択します。
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[手順 3: ルールの管理] に移動します。[タイプ] プルダウンが [オートフィルタ] に設定されていることと、[概要] に 「フィルタ対象: LineItem_ID」(またはデータパスの列の名前)が表示されていることを確認します。[管理] をクリックします。[フィルタの対象となるリクエストキーを入力します。] 欄に、インプレッション発生時にデータを渡す際に使用するキーを入力します(上記の例では「lineitem」キーを使用しています)。
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[手順 4: コードの生成] で、ダイナミック コードが生成されます。こちらの手順に沿ってダイナミック コードをクリエイティブ アセット ファイルに組み込み、完成したアセットをスタジオにアップロードします。
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[手順 5: プレビューする] で、クリエイティブをプレビューします。適切なデータパス値(広告申込情報 ID「123456」など)をカスタム値テキスト ボックスに入力し、[適用] をクリックします。
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プレビューが完了したら、プロフィールを公開します。
よくある質問への回答やおすすめの方法については、よくある質問をご覧ください。