Core Web Vitals は、ウェブサイトのエクスペリエンスを定量化して改善の余地がある領域を特定する取り組みです。ウェブサイトのユーザー エクスペリエンスは、ビジネス上の成果に直接影響することがわかっています。ウェブサイトの読み込みとユーザーへの対応が速くなるような優れたエクスペリエンスにすることで、エンゲージメントとコンバージョンが増加することが少なくありません。
このページの内容
クイック スタート
2023 年 12 月より、ショッピング エクスペリエンス スコアカードに「ウェブサイトの速度」に関する指標が表示されるようになります。
仕組み
ショッピング エクスペリエンス スコアカードの「ウェブサイトの速度」とは、3 つある Core Web Vitals 指標のうちの 1 つ、Largest Contentful Paint を指します。Largest Contentful Paint(LCP)指標は読み込み速度を測定します。読み込み速度とは、ページの表示に要する時間(秒)のことです。Core Web Vitals 指標の詳細をご確認ください。
以下は、LCP がドメインに与える影響を視覚的に表した図です。
LCP 要素は、ページ読み込み時の最大の要素です。この例では緑色でハイライト表示されています。
遅いウェブサイトと速いウェブサイトの比較
良好な LCP 指標とは
ウェブページのページ エクスペリエンスが良好と判断されるためには、リンクがクリックされてから 2.5 秒以内にそのコンテンツが表示されるようにする必要があります。4 秒以上かかる場合は、エクスペリエンスが低いと見なされます。
注意点
ユーザーを把握する
- ユーザーが世界中にいる場合は、グローバル CDN にアップグレードする: 1 つの国でホストしているウェブサイトから世界中のユーザーにサービスを提供する場合、ユーザーとの距離が離れるほど、速度が低下する可能性があります。このような場合は、世界中のユーザーに適したコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を使用すると効果的です。Shopify などのホスト型プラットフォームを使用している場合は、グローバル CDN ティアにアップグレードすることでこの問題を解決できます。
広告のルーティングを効率化する
- リダイレクトを最小限にする: 広告やメールのキャンペーンを実施している場合は、短縮 URL(リダイレクトが必要な URL)を複数使用しないようにしてください(たとえば、「www.example.com/blog/」にリダイレクトするために「www」と末尾のスラッシュを追加する必要のある「example.com/blog」をキャンペーンで使用するなど)。
- URL パラメータ: マーケティング キャンペーンでよく使用される UTM パラメータを設定すると、キャッシュの量が減る可能性があります。キャッシュを使用すると、よくアクセスするウェブサイトを事前に読み込むことで、ページの読み込み時間を短縮できます。キャッシュ インフラストラクチャを更新して、URL パラメータを回避することもできます。
リッチ コンテンツに配慮する
- 読み込み時間を最適化する: 複数の画像で構成されるカルーセルを減らします。カルーセルが適切に実装されていないと、複数の画像を同時にダウンロードする必要が生じるため、ページ全体の読み込み時間に影響する可能性があります。
- 画像の解像度を最適化する: メディア パートナーやデザイン エージェンシーから提供されることの多い、印刷に適した画質のフルサイズ画像ではなく、ウェブ用に最適化された画像を指定するようにします。TinyJPG などのサービスを使用すると、画像をアップロードする前に画像から不要なデータを簡単に削除できます。
- 動画: ウェブページの上部ではなく下部に使用し、使いすぎないようにします。
次のステップ
詳細については、Google のブログ投稿で PageSpeed Insights をご覧ください。Search Console をご利用の場合は、ウェブサイトの分析情報をこちらでご確認ください。