360 からスタンダードへのダウングレード

サービスレベルを 360 からスタンダードにダウングレードした場合の影響は、サービスやサービスの機能によって異なります。この記事では、ダウングレードのプロセスと、Google マーケティング プラットフォーム スイートへの影響をサービス別に解説します。

この記事の内容:

SLA とサービス

サービスレベル契約(SLA)は、お客様の組織にリンクされており、契約が結ばれている、360 が有効なオブジェクトに適用されます。

360 の各種サービスは、お客様の組織にリンクされている、360 が有効なオブジェクトに対してのみ提供されます。

ダウングレード プロセスの開始

360 が有効なオブジェクトのダウングレードを開始するには:

  • 販売パートナーのクライアント: Google サポートに連絡する販売パートナーに問い合わせます
  • Google の直接クライアント: 担当のアカウント マネージャーか Google サポートに問い合わせます

ダウングレード プロセスにおいて、アナリティクス ビューやカスタム ディメンションなどのオブジェクトに対して引き下げられた新しい上限を満たす必要がある場合は、担当者や Google サポートと連携して、使用を停止するオブジェクトを指定します。使用を停止したオブジェクトに関連付けられている過去のデータは引き続き利用可能ですが、ダウングレード後に新しいデータがこれらのオブジェクトに関連付けられることはありません。

カスタム ディメンション

360 からのダウングレード後も使用できるのは、最初の 20 個(位置インデックス 1~20)のカスタム ディメンションのみです。現時点では、使用するディメンションを選択することはできません。すべてのカスタム ディメンションの過去のデータが保持されますが、新たにデータが収集されるのは 20 個のディメンションについてのみとなります。

インデックス 21~200 のカスタム ディメンションを作成している場合は、ダウングレード後にバックアップし、Google アナリティクス以外の場所に保存してください。これを行う方法の 1 つとしては、BigQuery Export を使用してアナリティクスからデータを抽出し、テーブルに格納することができます。

サービス別のダウングレードの影響

Google アナリティクス 4

Google アナリティクス 4 プロパティを 360 からスタンダードにダウングレードすると、プロパティにはこちらのスタンダートの上限がすぐに適用されます。

以前に 360 にアップグレードしたために現在プロパティがスタンダードの上限を超過している場合、オブジェクトを作成したり、プロパティの設定(標準版の上限を超える可能性があるもの)を変更したりする前に、プロパティをスタンダードの上限内に収める必要があります。たとえば、プロパティが 360 のときに 30 件を超えるイベントにコンバージョンとしてマークを付けている場合、新しいイベントにコンバージョンとしてマークを付けるには、上限の 30 件を下回るまでイベントのマークを外す必要があります。

ユニバーサル アナリティクス

アナリティクスでは、360 のサービスレベルがプロパティに適用されます。ダウングレードの影響は機能によって異なります。

割り当て関連の機能

割り当て量が 360 とスタンダードで異なる場合、ダウングレード後は一部の機能についてはデータが収集されなくなります。

機能

過去のデータの削除 将来のデータの収集 上限の引き下げ

カスタム変数

(従来のアナリティクス プロパティ)

× × 50 個から 5 個

カスタム ディメンションとカスタム指標

(ユニバーサル アナリティクス プロパティ)

× ×

200 個から 20 個

(プロパティあたり)

計算指標 ×

50 個から 5 個

(ビューあたり)

データ インポート × スタンダードの上限まで
レポートビュー × × 現在の上限から 25 個

ダウングレードすると、スタンダードの上限に収まるまでは、さらなるオブジェクト作成やデータ インポートは行えなくなります。

データ処理

機能 変更
収集の上限 スタンダードの上限まで減少
待ち時間 スタンダードの時間まで増大
レポート生成でのサンプリング スタンダードの動作に戻る
セッションあたりのヒット

スタンダードの動作に戻る

過去のデータは削除されない

 

無効になる機能

機能 過去のデータの削除 レポートデータの利用可否 データ処理の停止
       
統合レポート ×

参照元プロパティの接続は解除されます

カスタム表 ×
非サンプリング レポート

レポートとスケジュールは削除されます。ドライブまたは Cloud Storage にエクスポートされたレポートは削除されません。

マルチチャネル 360 の機能:

  • データドリブン アトリビューション
  • ROI 分析
  • モデル エクスプローラ
×

現時点では停止されません

広告サービスとの統合用のデータ処理は保証されておらず、予告なく停止される場合があります

キャンペーン マネージャー 360 の統合 ×

現時点では停止されません

広告統合用のデータ処理は保証されておらず、予告なく停止される場合があります

Google アド マネージャーの統合について ×

現時点では停止されません

広告統合用のデータ処理は保証されておらず、予告なく停止される場合があります

ディスプレイ&ビデオ 360 の統合

レポートとリマーケティング

×

現時点では停止されません

広告統合用のデータ処理は保証されておらず、予告なく停止される場合があります

アナリティクスの検索広告 360 のデータ ×

現時点では停止されません

広告統合用のデータ処理は保証されておらず、予告なく停止される場合があります

カスタム ファネル ×
BigQuery Export × 該当しない

 

タグ マネージャー

ワークスペース

スタンダードのユーザーの場合、ワークスペースの個数の上限は 3 つです。360 のユーザーの場合、上限はありません。ダウングレード後にワークスペースが 3 つ以上あると、新しいワークスペースを作成することはできません。ワークスペースが 4 つ以上ある場合は、スタンダードの割り当て量である 3 つに収まるように、Google サポートと連携して、削除するワークスペースを指定してください。

オプティマイズ

: このセクションでは、オプティマイズ 360 アカウントから、ユニバーサル アナリティクス プロパティのオプティマイズ アカウント(無料)にダウングレードした場合の影響について説明します。Google アナリティクス 4 プロパティにリンクする際、オプティマイズ アカウントをダウングレードするには、アナリティクス 360 からダウングレードする必要があります。

オプティマイズ 360 サービスはコンテナ単位で存在し、利用するには、同じ組織のオプティマイズ 360 が有効なアナリティクス プロパティにコンテナがリンクしている必要があります。そのため、オプティマイズの 360 からスタンダードへのダウングレードは 3 つの方法で行えます。

オプティマイズ 360 が有効なアナリティクス プロパティのダウングレード

オプティマイズ 360 が有効なアナリティクス プロパティは、次の方法でダウングレードできます。

  • 請求管理者が、マーケティング プラットフォームの管理ページでオプティマイズ 360 が有効なアナリティクス プロパティの状態をオフに切り替える
  • Google の担当者が、オプティマイズ 360 が有効なアナリティクス プロパティを削除する

オプティマイズ 360 が有効なアナリティクス プロパティがダウングレードされた場合の影響

  • 進行中のテストは、その有効期限まで実行される
  • ダウングレードが発生すると、その後ユーザーリストにユーザーが追加されなくなる恐れがある
  • リンクされたコンテナでは 360 の機能が無効になる

アカウントのリンク解除

オプティマイズ アカウントと組織のリンクが解除されている場合、360 のサービスのステータスはアカウントのコンテナからすべて消去されます。360 で進行中のテストはいずれも、コンテナがアナリティクス プロパティにリンクされている限り、有効期限まで実行されます。

コンテナとアナリティクス プロパティのリンク解除

オプティマイズのコンテナからプロパティへのリンクを解除すると、進行中のすべてのテストが直ちに停止します。オプティマイズ 360 が有効なプロパティの場合も同様です。

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