Gmail は、メールの操作、他のユーザーとの交流、受信トレイの整理、重要な最新情報の確認などを安全に行えるツールや機能を備えたメール アプリケーションです。Gmail には、目の見えない方やロービジョンの方をサポートするユーザー補助機能が組み込まれています。
このページでは、Gmail で VoiceOver、ChromeVox、JAWS、NVDA などのデスクトップ スクリーン リーダーを使用してテキスト読み上げを行う際のヒントをご紹介します。
クイック スタート
この記事では、Gmail の使用に役立つ情報をご確認いただけます。読むのに時間がかかる可能性があるため、すぐに使い始めたい場合は、メールの閲覧、返信、作成に関する以下のヒントをご覧ください。
始める前に
- gmail.com を開きます。
- Gmail のキーボード ショートカットが有効になっていることを確認します。キーボード ショートカットを使用するをご覧ください。
- Gmail をウェブ アプリケーションとして使用するようにスクリーン リーダーを設定します。
- JAWS の仮想カーソルをオフにします。
- NVDA のフォーカス モードに切り替えます。
- ChromeVox のキー固定モードをオフにします。
- VoiceOver の QuickNav をオフにします。
ヒント
- 受信トレイ内のスレッド間または特定のラベルが付いたスレッド間でフォーカスを移動するには、↑ または ↓ キーか、J または K キーを押します。
- スレッドを開いてメールを読むには、Enter キーまたは O キーを押します。
- 開いているスレッドのメールを読むには:
- スレッド内の未読メールを古いメールから順に読むには、N キーを押します。
- スレッド内の前のメールを読むには、P キーを押します。
- 段落、文、単語、行などの単位で確認する場合は、スクリーン リーダーの「仮想モード」を使用します。
- ; キーを押してすべてのメールを展開すると、N キーと P キーを使ってすべて確認できるようになります。
- 各種のアクションを行うには、次のキーを押します。
- U: 受信トレイに戻ります。メールは既読になります。
- A: フォーカスされているメールで全員に返信します。
- R: フォーカスされているメールの送信者に返信します。
- E: スレッドをアーカイブします。
- M: スレッドをミュートします。
- 受信トレイのスレッドリストから 1 つ以上のスレッドを選択するには、X キーを押します。スレッドを選択したら、上記のアクションを使用できます(U キーを除く)。
- 以下のコマンドも便利です。
- C: 新しいメールを作成します。
- G の次に I: 受信トレイに移動します。
- Shift+I: 既読にします。メールを開いた状態で行うと、受信トレイに戻ります。
- Shift+U: 未読にします。メールを開いた状態で行うと、受信トレイに戻ります。
- + または =: 重要マークを付けます。
- -: 重要マークを外します。
- B: スヌーズします。
- Shift+T: ToDo リストに追加します。
- V: [移動] メニューを開きます。
- L: [ラベル] メニューを開きます。
- Y: ラベルを削除します。アーカイブと同様です。
- Z: 直前の操作を元に戻します。
スタートガイド
スクリーン リーダーと Gmail を設定する
推奨されるブラウザとスクリーン リーダー
Gmail では Chrome と、以下の使用を推奨しています。
- NVDA または JAWS(Windows)
- ChromeVox(Chrome OS)
- VoiceOver(MacOS)
Gmail をウェブ アプリケーションとして使用する
Gmail は、キーボード ショートカットを使用して簡単にアクションを実行したりインターフェースを操作したりできるウェブ アプリケーションとして設計されています。
重要: Gmail をウェブ アプリケーションとして使用するには、次のようにスクリーン リーダーを「フォーカス モード」に設定します。
- JAWS の仮想カーソルをオフにする必要があります。JAWS+Z キーで切り替えます。
- NVDA をフォーカス モードにする必要があります。NVDA+Space キーで切り替えます。
- ChromeVox のキー固定モードをオフにする必要があります。切り替えるには、検索キーをすばやく 2 回押します。
- VoiceOver の QuickKey をオフにする必要があります。切り替えるには、← キーと → キーを同時に押します。
フォーカス モードの逆の状態は「仮想モード」と呼ばれます。
ヒント: デフォルトでは、Gmail を開くと JAWS スクリーン リーダーが「仮想モード」になっている可能性があります。一部のスクリーン リーダーでは、特定のサイトやドメイン(google.com や mail.google.com など)を「フォーカス モード」で開くオプションを選択できます。Gmail が自動的に「フォーカス モード」で開くようにする場合は、スクリーン リーダーのドキュメントをご覧ください。
Gmail でキーボード ショートカットを有効にする
インターフェースを操作するためのキーボード ショートカットは、Gmail の設定で有効になっている場合に、デフォルトの「標準 HTML 形式」でのみ使用できます。これらのナビゲーション ショートカットは、メールの作成や返信では利用できません。メールの作成中は、一般的な書式設定のショートカットを使用できます。
スクリーン リーダーが「フォーカス モード」のときにキーボード ナビゲーションを許可するように Gmail を設定できます。
- ? キー(Shift+/)を押して [キーボード ショートカット] ダイアログを開きます。
- Tab キーを 1 回押して、[有効にする] または [無効にする] リンクに移動します。
- リンクが [有効にする] になっている場合は、Enter キーを押して Gmail のショートカットを有効にします。
重要: ショートカットの ? キーが機能しない場合は、ページ下部の [標準] リンクに移動して有効化し、この記事で説明されている表示形式に切り替えてください。
Gmail を開いた状態でいつでもキーボード ショートカットの一覧にアクセスしたり、? キー(Shift+/)を押したりできます。一部のキーボード ショートカットは句読点キーです(? キーなど)。一覧を確認する際に、ほとんどの句読点を読み上げるようにスクリーン リーダーを一時的に設定すると役立つ場合があります。
ナビゲーションの基礎
移動、有効化、選択
この記事では、移動、有効化、選択という用語を使用します。「フォーカス モード」の場合、通常は Tab キー、Shift+Tab キー、矢印キー、またはキーボード ショートカットの一覧に記載されているショートカットを使用して移動します。
「仮想モード」での移動には通常、ブラウザの他のコンテンツを閲覧するために使用するコマンドを使います。有効化はスクリーン リーダー固有のショートカットで行います。
「フォーカス モード」での移動には通常、Tab キー、矢印キー、またはその他のアプリケーション定義のショートカットを使用します。有効化は Enter キーまたは Space キーで行います。
キーボードで Gmail を操作する場合、一つのアクションとして実行できるのはスレッドまたはメールにフォーカスを合わせることまでで、そのスレッドまたはメールを選択することは、また別のアクションになります。
スレッドまたはメールにフォーカスがある場合は、キーボードの X キーを押して選択します。選択を解除するには、もう一度 X キーを押します。スレッドやメールを選択または選択解除するたびに、選択されている項目の数がスクリーン リーダーによって読み上げられます。
一括選択を行うには、* キーを押してから次のいずれかのキーを押します。
- A: すべてのスレッドを選択します。
- N: すべてのスレッドの選択を解除します。
- R: 既読のスレッドを選択します。
- U: 未読のスレッドを選択します。
- S: スター付きのスレッドを選択します。
- T: スターなしのスレッドを選択します。
スレッドが選択されていない場合、アーカイブや削除などの一部のアクションは使用できません。同様に、転送や返信などの一部のアクションは個々のメールにのみ適用されます。スレッドには適用されません。
キーボード ショートカットを使用する
重要:
- Gmail のキーボード ショートカットは「フォーカス モード」で使用する必要があります。
- キーボード ショートカットによっては、G キーの次に I キー、* キーの次に A キーのように連続してキーを操作します。その場合は、最初のキー操作から 3 秒以内に 2 つ目のキー操作を行う必要があります。
Gmail でスクリーン リーダーが「フォーカス モード」になっていて、キーボード ショートカットが機能しない場合は、ブラウザの更新または再読み込み(通常は Ctrl+R キー、Mac の場合は ⌘+R キー)を行ってください。
コンテキスト メニューにアクセスする
キーボード ショートカットに加え、コンテキスト メニューを使用して、スレッドやメールを操作する際に利用できるオプションを探すことができます。
Windows でコンテキスト メニューにアクセスするには、次のキーを押します。
- アプリケーション キー(ほとんどのフルサイズ キーボードでは Space キーの右側にある 2 つのキー、小型のキーボードの場合はキーの組み合わせ)。
- Shift+F10 キー。
MacOS でコンテキスト メニューにアクセスするには、VoiceOver を有効にする必要があります。VoiceOver を有効にしてから、VO+Shift+M キーを押します。
ChromeOS の場合は次のキーを押します。
- Shift+F10 キー(ファンクション キーを使用できる場合)。
- 検索+M キー(ChromeVox が有効になっている場合)。
Gmail インターフェースの詳細
Gmail インターフェースには 4 つのセクション(ペイン)があります。デフォルトでは、共通コンポーネントのリストと、さまざまなセクションの識別方法が提供されます。
- スクリーン リーダーがバナー ランドマークで読み上げる上部ヘッダー:
- メインメニュー: [受信トレイ]、[送信済み]、[下書き] などのリンクセットの表示/非表示の切り替えボタン。
- Gmail: ホーム画面へのリンク。
- 「検索」編集欄: スクリーン リーダーが検索ランドマークで読み上げる項目。[検索オプションを表示] ボタンも含まれます。
- ステータス ボタン: ステータスを [アクティブ]、[通知を一時的にミュート]、[オフライン] のいずれかに設定するか、独自に作成します。チャットの通知設定を調整します。
- サポートボタン。
- 設定ボタン。
- Google アプリボタン: その他の Google アプリケーションを新しいタブで開きます。
- Google アカウント ボタン: アカウントを管理します。アカウントのログインとログアウトを行います。
- スクリーン リーダーがナビゲーション ランドマークで読み上げる左パネル:
- メール: ラベルとフォルダが一覧表示されます。この記事では主に [メール] について説明します。
- チャット: 会話する連絡先またはグループが表示されます。
- スペース: グループ会話を作成、検索したり、ファイルやタスクを共有したりできます。
- Meet: 会議を作成したり、新しいブラウザタブで会議に参加したりできます。
ヒント: [チャット]、[スペース]、[Meet] について詳しくは、Google Chat でスクリーン リーダーを使用するをご覧ください。
- スクリーン リーダーがメイン ランドマークで読み上げるメインエリア:
- Gmail インターフェースの中で最も大きいメイン セクションです。スレッド、メール、メール本文が表示されます。, キーを押すとアクセスできるツールバーがあります。ツールバーの機能は、キーボード ショートカットやコンテキスト メニューでも使用できます。多くの場合、これらの方法はツールバーよりも効率的です。左側のパネルで [チャット] または [スペース] を有効にすると、メールに代わってここに表示されるか、ポップアップ チャット ウィンドウに簡易形式で表示されます。
- スクリーン リーダーがサイドパネルの補足ランドマークで読み上げる右側のサイドパネル:
- このパネルは、[サイドパネルを表示] または [サイドパネルを非表示] の切り替えボタンで操作できます。「仮想モード」では、このボタンはスクリーン リーダーの仮想バッファまたはブラウザ バッファの最後にあります。
- サイドパネルが表示されている場合、そのコンテンツは「サイドパネル」というラベルの補足ランドマークに配置されています。
- このエリアを展開すると、カレンダー、Keep、ToDo リスト、コンタクトなど、その他の Google サービスにアクセスできるようになります。
一般的な操作
Gmail を開く
gmail.com にアクセスします。ページが読み込まれると、受信トレイがフォーカスされます。
メールを閲覧する、読む
受信トレイを閲覧する
受信トレイ内を移動するには、「フォーカス モード」で矢印キーを使用する必要があります。受信トレイから移動した場合は、G、I キーの順に押すと戻ります。
次のキーを使用して、受信トレイ内のスレッド間を移動できます。
- 新しいスレッドに移動する場合は ↑ キーまたは K キー
- 古いスレッドに移動する場合は ↓ キーまたは J キー
リスト表示またはグリッド表示の受信トレイ内を移動できます。リスト表示の場合は、移動すると複数の項目が読み上げられます。グリッド表示で移動すると、読み上げられる項目は 1 つのみです。グリッド表示で列間を移動するには、→ キーを使用します。↓ キーを押しても、読み上げられるのは現在の列(送信者など)のみです。
選択したスレッドを操作する
選択したスレッドを操作するには、以下の方法があります。
- キーボード ショートカットの一覧にあるキー操作
- コンテキスト メニューで利用可能なオプションから選択
たとえば、1 つ以上のスレッドを選択した状態でキーボード ショートカットを使用するか、コンテキスト メニューを使用して、選択したスレッドをゴミ箱に移動したり、アーカイブしたり、ラベルを適用したりできます。
ヒント: 直前の操作を元に戻すには、Z キーを押します。
受信トレイのアクション
受信トレイで選択したスレッドに次のいずれかのアクションを適用できます。
- スレッド間を移動するには、↑ または ↓ キーを使用します。
- スレッドを選択するには、X キーを押します。選択中のスレッドの数が新たに読み上げられます。
- コンテキスト メニュー:
- 使用可能なオプションのリスト内を移動するには、↑ または ↓ キーを使用します。
- 適用するアクションを選択するには、Enter キーを押します。
- キーボード ショートカット:
- アーカイブ(E): 選択したスレッドをアーカイブ フォルダに保存し、スレッドリストから削除します。
- ミュート(M): 選択したスレッドを受信トレイから削除してアーカイブします。
- 迷惑メールを報告(!): 選択したスレッドを迷惑メールに分類します。
- 削除(#): 選択したスレッドをゴミ箱に移動します。
- 既読にする(Shift+I)。
- 未読にする(Shift+U)。
- 重要マークを付ける(+ または =)。
- 重要マークを外す(-)。
- 移動(V): 選択したスレッドを別のフォルダに移動します。
- ラベル(L): 選択したスレッドにプリセットまたはカスタムのラベルを付けます。
- ラベルを削除(Y): 選択したスレッドからプリセットまたはカスタムのラベルを削除します。
- スヌーズ(B): 選択したスレッドのアラートを遅らせます。
- ToDo リストに追加(Shift+T): 「マイタスク」にスレッドから新しいタスクを作成します。
メールのアクション
スレッドを開いた状態で次のようなアクションを行えます。
- [設定] で有効にしたスターを付ける、はずす、変更する
- 新しいタブで作業するには、Shift キーと以下のキーを組み合わせて使います(Shift+R キーなど)。
- 返信(R)
- 全員に返信(A)
- 転送(F)
- 削除(#)
- 迷惑メールとして報告(!)
- ラベルを削除(Y)
- ラベルに移動(V)
- ここから未読にする(_)
- スレッド全体を展開する(;)
- スレッド全体を閉じる(:)
メールを読む
デフォルトでは、メールは同じ件名へのすべての返信を含む 1 つのスレッドとして表示されます。最初にスレッドを開いたときには件名がフォーカスされています。スレッド内の最も古い未読メールに移動するには、N キーを押します。各未読メールにフォーカスを当てて、最後のメールまで順に読み上げるには、もう一度 N キーを押します。
スレッド内のメールごとに、[スター]、[返信]、[その他]、[詳細を表示] の共通コントロールも表示されます。Tab キーで移動可能なセクションを開いて、スレッド内のメールに関する特定の情報を確認するには、[詳細を表示] に移動して Enter キーを押します。よくある名前の受信者の詳細を確認する場合に特に便利です。
前のメールに移動するには、P キーを使用します。スレッド内のメールが 1 件のみである場合、N キーで 1 回移動した後は、P キーと N キーを押しても効果はありません。
スレッドの既読メールは閉じられた状態で、一部は短い抜粋のみ表示される場合があります。すべてのメールを展開するには、キーボード ショートカットの ; キーを使用します。展開したら、P キーと N キーを使って、時系列順にスレッド内の前後のメールに移動できます。キーボード ショートカットの : キーで、最後のメールを除くすべてのメールを閉じることもできます。
メールを詳しく確認するには、スクリーン リーダーの「仮想モード」に切り替え、↓ キーを使ってメールが 1 行ずつ読み上げられるようにします。件名から始まり、日付、送信者、その他のクイック オプションを含むヘッダーの後、本文が読み上げられます。最後のメールの後に、スレッドに返信したりスレッドを転送したりするためのボタンがあります。
メールに複数の返信が含まれる場合でも、既読の返信は閉じられているため、新しいメールだけを確認しやすくなります。スレッド内の閉じられた既読メールを簡単にスキップするには、スクリーン リーダーの見出しナビゲーションを使用して、新しい返信の送信者に移動します。その後は、メールを 1 行ずつ確認するか、リンク、見出し、テーブルなどの他のリッチ コンテンツ ナビゲーションを使用できます。同じ件名に対する新着メールが複数ある場合、それらはすべて受信した順に展開されます。見出しナビゲーションを使用して各メールに移動できます。
この操作が複雑すぎる場合は、[設定] で [スレッド表示] をオフにしてください。受信トレイに各送信者からのメールが 1 件ずつ表示されます。これにより、メールを読むのは簡単になりますが、複数のメールを含むスレッドを把握するのは難しくなる場合があります。
メールを検索する
- / キーを押して検索フィールドに移動します。
- 検索では次の操作が可能です。
- 検索条件を入力し、Enter キーを押します。
- 検索演算子を使用して、検索結果を調整できます。検索演算子を使用するには、検索するキーワードの前に演算子を挿入します。次に例を示します。
- 「is:」を使って、ステータスに関するキーワード(read、unread、starred、flagged、important など)でメールを検索する。例: 「is:unread」
- 「from:」または「to:」を使って、特定の連絡先との間で送受信されたメールを検索する。例: 「from:david」
- 演算子を組み合わせて検索結果をさらに絞り込むことも可能です。利用可能な検索演算子の一覧については、Gmail で使用できる検索演算子をご覧ください。
- 検索結果はメインエリアに表示され、受信トレイなどの他のスレッドリストと同じように移動したり、操作したりできます。
検索オプションを使用する
- / キーを押して検索フィールドに移動します。
- [検索オプションを表示] ボタンに移動するには、Tab キーを押します。検索条件ダイアログを表示するには、Enter キーを押します。
- このダイアログには、[From]、[To]、[件名]、[含む]、[含まない]、[サイズ]、[検索する前後期間](指定した範囲)、[検索](指定したフォルダ)の項目が表示されます。[添付ファイルあり] チェックボックスもあります。
- ダイアログを閉じて、一致するメールのみが表示されるように更新するには、Enter キーを押します。
- 受信トレイに戻るには、ブラウザの戻るボタンまたはキーボード ショートカット「G の次に I」を使用します。
フィルタを作成する
上記の手順で検索オプションを使用しますが、Enter キーではなく Tab キーを押して [フィルタを作成] ボタンを有効にします。フィルタ オプションのダイアログに、「メールが検索条件と完全一致する場合」に実行されるアクションのチェックリストが表示されます。
Space キーを使って次のチェックボックスをオンにできます。
- 受信トレイをスキップ(アーカイブする)
- 既読にする
- スターを付ける
- ラベルを付ける(プルダウンからラベルを選択します)
- 転送する(このチェックボックスをオンにするには、1 つ以上の転送先アドレスが設定されている必要があります)
- 削除する
- 迷惑メールにしない
- テンプレートの送信
- 常に重要マークを付ける
- 重要マークを付けない
- 適用するカテゴリ(プルダウンからカテゴリを選択する必要があります)
- 一致するスレッドにもフィルタを適用する。
[フィルタを作成] ボタンに移動して有効にします。
選択したスレッドまたは開いているスレッドにフィルタを適用することもできます。受信トレイでスレッドを選択したら、ショートカットの , キーを使用してツールバーに移動し、その他ボタンに移動して有効にします。[メールの自動振り分け設定] メニュー項目に移動するには、↑ または ↓ キーを使用します。フィルタを有効にするには、Enter キーを押します。検索条件がすでに入力されたフィルタ オプションのダイアログが表示されます。
ラベルを使用してメールを整理する
Gmail では、メールを整理するためにラベルを使用します。メールにラベルを付けた場合、メールがそのラベル専用になるわけではありません。メールには複数のラベルを適用できます。メールを削除すると、関連する各ラベルからそのメールが削除されます。メールからラベルを削除しても、メールが削除されることはありません。ただし、そのラベルが付いた他のメールと一緒に表示されなくなります。メールを特定のラベルに移動すると、そのラベルが追加されて、「受信トレイ」などの他のラベルは削除されます。
ラベルの仕組みについて詳しくは、ラベルを作成して Gmail を整理するをご覧ください。
ラベルを確認する
特定のラベルが付いたすべてのメールのリストに移動するには、G、L キーの順に押します。リストに関する情報が読み上げられます。ラベル名を入力すると読み上げられる内容が変わります。↓ キーを押してリスト内を下方に移動するか、目的のラベルが読み上げられるまで入力を続けて、Enter キーを押します。ショートカット「G の次に I」を使用して受信トレイに戻るか、ブラウザの戻るショートカットを使用できます。
スレッドがフォーカスされた状態で ← キーを押すと、ラベルのリストに移動できます。現在表示されているスレッドのラベルがフォーカスされます。メインメニューが非表示になっている場合は、スレッドがフォーカスされた状態で ← キーを押して [メール] ナビゲーション リンクにフォーカスを移動してから、→ キーを押してラベルにアクセスできます。
ラベルのリストは実質的にツリーのように機能します。子を持つラベルを閉じたり展開したりするには左右の矢印キーを使用し、リンクになっているラベルに移動するには上下の矢印キーを使用します。表示するラベルが見つかったら、Enter キーを押して、そのラベルが付いたスレッドのリストに移動します。
Gmail では、次の種類のラベルを使用できます。
システムラベル
システムラベルはシステムに組み込まれたアクションに関連付けられており、ユーザーがメールに適用できます。次のようなラベルがあります。
- 受信トレイ
- スター付き
- スヌーズ中
- 重要
- 送信済み
- 下書き
それぞれのシステムラベルが付いたメールを表示するには、G、L キーの順に押してから、↓ キーで目的のシステムラベルに移動します。よく使用するシステムラベルに直接移動するためのショートカットについては、キーボード ショートカットの一覧をご覧ください。
カテゴリ
受信メールにカテゴリが自動的に適用されるため、受信トレイを整理しやすくなります。[ソーシャル]、[新着]、[フォーラム]、[プロモーション] などのカテゴリがあります。これらのカテゴリは、受信トレイの上部にタブとして表示されます。~ キーを使用して、アカウントで有効になっているカテゴリ間を移動することもできます。
特定のカテゴリを表示するかどうかを選択するには、Gmail の設定を使用する手順で [受信トレイ] タブに移動し、表示するカテゴリを選択します。ページの下部にある [変更を保存] ボタンを必ず有効にしてください。
ラベル
特定のラベルが付いたメールをすべて表示するには、G、L キーの順に押してから、ラベル名の一部を入力します。↓ キーを押して目的のラベルまで移動します。ヒント: 独自のカスタムラベルを作成して適用することもできます。
ラベルの適用と作成
- 1 つ以上のスレッドを選択している、またはメールを開いているときに、ラベルを付けるには、キーボード ショートカットの L キーを使用します。スクリーン リーダーによって、「[ラベル] メニューが開いています」と読み上げられます。
- ↑ または ↓ キーを使用して既存のラベルを選択し、Enter キーを押して適用します。
- ラベル名を入力します。入力した文字を含むラベルが複数存在する場合は、最初に一致するラベルがハイライト表示され、Enter キーを押すと適用されます。新しいラベルを作成するには、新しいラベルの名前を入力し、Enter キーを押します。
- ダイアログが開き、入力した名前で新しいラベルが作成されます。このダイアログには、作成したラベルを既存のラベル内にネストするためのチェックボックスと、親ラベルを選択するプルダウンが表示されます。必要な選択を行ってから [作成] を有効にします。
- ラベルを適用すると、フォーカスは Gmail インターフェースのラベルボタンに戻ります。引き続きラベルを適用、削除、または作成するには Enter キーを押します。
- 受信トレイに戻るには、ショートカット「G の次に I」を使用します。
ラベルの削除
[ラベル] メニューでは、ラベルのチェックボックスがオンまたはオフになっています。「チェックあり」と読み上げられたラベルが、選択したスレッドに適用されています。ラベルのオン / オフの状態を切り替えるには、Enter キーを押します。ラベルのチェックボックスをオンまたはオフにすると、フォーカスが Gmail インターフェースのラベルボタンに戻ります。受信トレイに戻るには、ショートカット「G の次に I」を使用します。
特定のラベルが付いたメールを操作する際にそのラベルを削除するには、1 つ以上のメールを選択して Y キーを押します。
すべてのメール
誤ってラベル付けされたりアーカイブされたりしたメールやスレッドを探すには、ショートカット「G の次に A」を使用して [すべてのメール] を確認します。検索オプションのダイアログではデフォルトで「すべてのメール」が検索され、誤ってラベル付けされたメールが見つかります。
メールを作成する、メールに返信する
新しいメールまたは返信を作成するには、次のキーボード ショートカットを使用します。
- 新しいメールを作成する(C)、新しいタブで作成する(D)。
- 送信者に返信する(R)、新しいタブで返信する(Shift+R)。
- メールの受信者全員に返信する(A)、新しいタブで返信する(Shift+A)。
作成または返信を開始したら、Tab キーを押して以下の項目にアクセスできます。
- 宛先、件名、メール本文。
- Cc(Ctrl+Shift+C)と Bcc(Ctrl+Shift+B)用のキーボード ショートカットを使用することもできます。
[宛先]、[Cc]、または [Bcc] 欄で、目的の結果が読み上げられるまで名前またはメールアドレスの一部を入力するか、↓ キーで候補リストの目的の宛先まで移動して、Enter キーを押して選択します。一致する名前が複数ある場合に、正しい宛先であることを確認するには、← キーを押してその連絡先をフォーカスします。続いて Alt+→ キーを押して連絡先カードを開きます。ほとんどのコンテンツはフォーカスできないため、スクリーン リーダーの「仮想モード」を使用して確認します。確認が終わったら Esc キーを押します。その受信者を削除する場合は、Delete キーを押します。
コンテキスト メニューでは、連絡先に対する他のアクションも使用できます。メールの作成に関するその他のショートカットについては、キーボード ショートカットの一覧をご覧ください。
メールの返信時には、スレッド内の以前のメールに基づいて「受信者」と「件名」が入力されます。仕事用または学校用アカウントを使用している場合は、メールの本文に「+」記号に続けて連絡先の名前またはメールアドレスを入力できます。これにより、そのメールアドレスがメッセージに追加され、宛先のリストにも追加されます。また、アットマーク記号の後に連絡先名またはメールアドレスを入力すると、そのユーザーに対してメールに「重要」マークを付けることができます。
Gmail では、メールの作成中に 3 秒間停止するたびに自動的に下書きが保存されます。このため、Esc キーを使用してダイアログを閉じるか、Ctrl+W(Mac では ⌘+W)キーでブラウザタブを閉じると、下書きが保存されます。下書きを破棄して閉じるには、Ctrl+Shift+D(Mac では ⌘+Shift+D)キーを押します。下書きにアクセスするには、G、D キーの順に押します。
メールを送信して下書きを閉じるには、Ctrl+Enter(Mac では ⌘+Enter)キーを押します。後でメールを送信するには、Tab キーを押して [その他の送信オプション] メニューボタンに移動し、Enter キーを押してから ↓ キーを押して [送信日時を設定] を有効化します。その後、既定の時間を選択するか、独自に設定して Enter キーを押します。
メッセージの書式を設定する
Gmail でのテキストの書式設定は、他のエディタとよく似ています。入力するテキストの書式を設定するには、キーボード ショートカットを押してから、書式を適用するテキストを入力します。
既存のテキストの書式を追加または削除するには、そのテキストを選択して、キーボード ショートカットを押します。
一般的な書式設定のショートカット
- 元に戻す: Ctrl+Z または ⌘+Z
- やり直す: Ctrl+Y または ⌘+Y
- 太字: Ctrl+B または ⌘+B
- 斜体: Ctrl+I または ⌘+I
- 下線: Ctrl+U または ⌘+U
- 番号付きリスト: Ctrl+Shift+7 または ⌘+Shift+7
- 箇条書き: Ctrl+Shift+8 または ⌘+Shift+8
- プルダウンで選択可能なフォント:
- 前のフォント: Ctrl+Shift+5 または ⌘+Shift+5
- 次のフォント: Ctrl+Shift+6 または ⌘+Shift+6
- フォントサイズ:
- 縮小: Ctrl+Shift+- または ⌘+Shift+-
- 拡大: Ctrl+Shift++ または ⌘+Shift++
- インデント減: Ctrl+[ または ⌘+[
- インデント増: Ctrl+] または ⌘+]
- リンクを挿入: Ctrl+K または ⌘+K
- [リンクを編集] ダイアログが開き、表示するテキストとリンクのアドレスを入力するテキスト入力が表示されます。また、リンク先が URL かメールアドレスかを指定するラジオボタンもあります。ラジオボタンの選択を変更すると、アドレスを入力するテキスト入力に自動的にフォーカスが移動します。
- 選択したテキストですべての書式をクリアするには、Ctrl+\(または ⌘+\)キーを押します。
スペルと文法をチェックする
テキスト入力時
Gmail では、テキストを入力すると誤りが自動的に修正され、未修正の誤りはハイライト表示されます。誤りが自動的に修正されたときと、入力テキストを確認したときに、スクリーン リーダーによって誤りが通知されます。誤りのあるテキストがフォーカスされている場合は、Tab キーを押すと、[スペルチェック オプション] ダイアログが開いて修正候補がフォーカスされます。Enter キーを押して候補を採用するか、Tab キーを押してその他の選択肢に移動します。フォーカスは、編集していた位置に戻ります。
次のスペルミスに移動するショートカット
テキストの確認中:
- 次の誤りにフォーカスを移動するには、Ctrl+' キーを押します。
- 前の誤りにフォーカスを移動するには、Ctrl+; キーを押します。
スペルや文法の誤りが読み上げられます。候補を確認するには、Tab キーを押して候補にフォーカスのある [スペルチェック オプション] ダイアログを開きます。
スマート作成を使用する
Gmail を使用してメールをすばやく作成できます。スマート作成機能は機械学習を利用して、入力されたテキストに応じて候補を表示します。
スマート作成はデフォルトでオンになっています。[全般設定] で次のことができます。
- 「メッセージの候補表示」のオンとオフを切り替える
- 「カスタマイズ」のオン / オフを切り替えて、文章のスタイルに基づいて自動的に候補がカスタマイズされるようにする
候補が利用可能な場合、1 秒間操作がないと、スクリーン リーダーは候補を読み上げます。候補を採用して挿入するには、Tab キーを押します。
メールにファイルを添付する
パソコンから
- メールの作成時または返信時に [ファイルを添付] ボタンに移動して有効にすると、[開く] ダイアログが表示されます。
- メールに添付ファイルをアップロードするには、[開く] ダイアログでファイルを見つけて選択し、[開く] ボタンを有効にします。
添付ファイルはメールの末尾にあります。メールの下書きから添付ファイルを削除するには、メールの本文にフォーカスを置き、削除するファイルまで移動します。目的のファイルにフォーカスを合わせたら、Delete キーを押します。
クリップボードから
Ctrl+C(Mac では ⌘+C)キーを使って、パソコンまたは Google ドライブからクリップボードにコピーしたファイルは、Ctrl+V(Mac では ⌘+V)キーで貼り付けることで添付できます。デフォルトでは、コピーしたファイルが画像の場合は本文にインラインでコピーされます。ファイルを添付するには、クリップボードから貼り付ける前に [ファイルを添付] ボタンを有効にします。
添付ファイルのサイズがアカウントの上限を超えている場合は、添付ファイルではなく Google ドライブのリンクがメールに自動的に追加されます。詳しくは、Google ドライブのファイルの共有設定をご覧ください。
Google ドライブから
- メールの作成時または返信時に [ドライブを使用してファイルを挿入] ボタンに移動して有効にすると、[Google ドライブを使用してファイルを挿入] ダイアログが開きます。
- 最初は、グリッド表示された [マイドライブ] 内のファイルまたはフォルダがフォーカスされています。矢印キーを使用して、一覧表示されたファイルやフォルダ間を移動します。1 つ以上のファイルを選択して挿入するには、Enter キーを押してリンクで共有します。
- Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイルはリンクでのみ共有されます。
- その他のファイル形式は添付ファイルとして共有できます。ファイルを選択したら、Tab キーを使用して [添付ファイル] 切り替えボタンに移動し、Space キーを押して選択します。次に、Shift+Tab キーを使用して [挿入] ボタンに移動し、Enter キーを押します。
- Google ドライブの別の場所にあるファイルを選択するには、Tab キーを押して [マイドライブ] タブに移動します。→ キー、Enter キーの順に押して、その場所にあるファイルやフォルダにフォーカスを移動します。
ドライブからリンクとして挿入されたファイルは、[ドライブを使用してファイルを挿入] ボタンを有効にする前にメール本文でフォーカスされていた位置に配置されるため、Backspace キーを使うとメールから削除される場合があります。
代替テキストを画像に追加する
- メールにインライン画像を追加したら、Shift+矢印キーを使って画像を表すスペースを選択します。
- Tab キーを押していくつかのサイズリンクを通過します。重要: デフォルトは [デフォルトのサイズ] です。
- [代替テキストを編集] リンクで Enter キーを押します。
- 代替テキストを入力します。
- 適用してダイアログを閉じるには、Enter キーを押します。
- カーソルをメール本文に戻すには、Tab キーを押します。
添付ファイルを削除する
添付ファイルは、作成したメールの末尾(署名の下)に表示されます。添付ファイルにフォーカスするには、作成したメールの末尾にカーソルを置きます。添付ファイルを削除するには、Delete キーを押します。
機密情報として送信する
Gmail で情報保護モードを使用してメールを送信する場合、その受信者がメールを読むにはコードを入力する必要があります。
メールを送信すると、受信者には機密メッセージであることを示すメールが届きます。受信者がメールを読むには、同じアカウントにメールで送信されるか、選択した番号に SMS で送信されるコードを使って本人確認を行う必要があります。
- 情報保護モードのダイアログを表示するには、Tab キーを使用して [情報保護モードを切り替え] ボタンに移動し、Enter キーを押します。
- プルダウン オプションでメールの有効期限を設定します。
- [SMS パスコードを使用しない] または [SMS パスコード] のラジオボタンでパスコードの要件を選択します。
- [保存] ボタンに移動して有効にします。
署名を作成する
- Gmail の設定を開きます。
- [全般] タブで [署名] セクションに移動します。
- [新しい署名に名前を付ける] ダイアログを開くには、[新しい署名を作成] ボタンに移動して有効にします。
- 署名の名前を入力し、Enter キーを押して作成します。
- フォーカスされた編集欄で署名を作成します。
- [署名] 編集欄でも、同じ書式設定のキーボード ショートカットを使用できます。
- Tab キーで [新規メール用] コンボボックスに移動し、署名の名前または [署名なし] を選択します。
- Tab キーで [返信 / 転送用] コンボボックスに移動し、署名の名前または [署名なし] を選択します。
- 変更内容を保存するには、Tab キーを使って残りの全般設定を通過して [変更を保存] ボタンに移動し、Enter キーを押します。
署名を挿入する、変更する
Tab キーを使用して、作成したメールの末尾にある [署名を挿入] ボタンに移動します。名前付き署名と [署名なし] を含むメニューが開きます。Enter キーを押して、目的の項目のチェックボックスをオンにします。自動的に署名が追加されるよう設定していない場合でも、この方法で署名を追加できます。
Gmail 設定の使用
- Gmail の設定を開くには、インターフェースの上部にある [設定] ボタンに移動します。そのためには、キーボード ショートカットの / キーを押して [検索] に移動し、Tab キーを 5 回押して [設定] に移動します。
- Enter キーを押して [クイック設定] パネルを開きます。
- Tab キーで [すべての設定を表示] ボタンに移動して有効化し、現在のブラウザタブでタブ形式の [設定] を開きます。
ヒント: 「フォーカス モード」でも設定を変更できますが、「仮想モード」を使用すると説明が追加され、効率的に操作できる可能性があります。
最初は、最もよく変更される [全般] 設定タブがフォーカスされています。ほかにもタブがあり、有効化できます。有効化したタブの設定はタブの後にテーブル形式で示され、最初の列に設定のトピックがあります。テーブルに移動したら、テーブルの列ナビゲーション(↓)を使用して利用可能な設定を確認し、行ナビゲーション(→)を使用して設定項目を確認します。
ほとんどの設定は、[フォーカス モード] に切り替えてコントロールを使って変更できます。
変更を保存またはキャンセルするには:
- スクリーン リーダーの「仮想モード」を使用します。
- テーブルの後にあるナビゲーション ランドマークに移動して、[変更を保存] ボタンと [キャンセル] ボタンを見つけます。
注: [変更を保存] は、設定が変更された場合にのみ使用できます。 - 何も変更しなかった場合は、ブラウザの「戻る」ナビゲーションを使用して [設定] から移動できます。