この記事では、組織内での Looker Studio の使用方法を、IT 管理者が確認および制御する方法について説明します。
エンタープライズ管理パネル
Looker Studio のエンタープライズ管理パネルは、Cloud Identity および Google Workspace の管理者が、Looker Studio の使用への Google Cloud Platform 契約の適用を選択したり、データ保護に関する連絡先を一元管理したり、Google 管理コンソールで Looker Studio の設定および監査ログにアクセスしたりするのに便利です。Looker Studio の使用への Google Cloud Platform 契約の適用に同意すると、組織内のユーザーは、Looker Studio の使用を開始する際に利用規約に同意する必要がなくなります。詳しくは、Google Cloud Platform 契約を適用した Looker Studio の使用に関する記事をご覧ください。
Cloud Identity の統合による組織管理
Looker Studio と Google Cloud Identity の統合により、組織全体の管理機能が提供されます。Cloud Identity と Google Workspace の管理者は、Looker Studio を使用できるユーザーと使用方法を管理できます。Active Directory などの他の ID プロバイダを使用している場合は、Google Cloud Identity とユーザーを同期すると、ユーザーの作成、一時停止、削除を 1 か所で行えるようになります。
エンタープライズの監査ログ
エンタープライズの監査ログでは、ドライブやカレンダーなどのアプリと同様に、IT 管理者が組織全体の Looker Studio の使用状況を確認できます。たとえば、管理者は、Looker Studio のレポートを作成しているユーザーと、そのレポートを共有しているユーザーを把握できます。また、最もエンゲージメントが高いレポートを特定して、そのレポートを組織全体へと活用できます。カスタム アラートにより、データソースの外部共有などの危険性のあるアクティビティを監視して、監査ログを BigQuery にエクスポートし、Looker Studio で詳細を確認することができます。詳しくはこちらをご覧ください。
組織の共有ポリシー
Looker Studio の共有ポリシーで、データの引き出しのリスクを軽減できます。ユーザーが組織外とレポートを共有できないよう制限を設定したり、公開リンクの共有を無効にしてユーザーが社内のデータを公開しないように設定したりできます。
共有ポリシーを使用すると、ビジネスニーズに合わせて共有権限を柔軟に定義できます。特定のユーザーには外部とのレポート共有を許可し、他のユーザーは組織内でのみ共有できるように設定することが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
Looker Studio アセットのオーナー権限を移行する
あるユーザーが組織を離れるときは、管理者が Looker Studio のレポートやデータソースを別のユーザーに譲渡することで、重要な情報へのアクセスが失われるのを回避できます。詳しくはこちらをご覧ください。