HYPERLINK
関数を使用すると、表内にクリック可能なテキストや画像のリンクを作成できます。レポートの閲覧者は、これらのリンクをクリックして、レポート内の他のページやウェブ上の他のページに移動できます。
使用例
商品カタログページへのリンクを作成し、アンカー テキストとして商品名を表示します。
商品の画像を表示し、カタログ内のその商品アイテムのページにリンクします。
構文
HYPERLINK(URL, anchor_text)
HYPERLINK(URL, image)
パラメータ
URL
- URL データ型として評価されるフィールドまたは式anchor_text
- テキストデータ型として評価されるフィールドまたは式image
- 画像データ型として評価されるフィールドまたは式
HYPERLINK
関数の仕組み
HYPERLINK
関数には 2 つの形式があります。1 つはテキストリンク フィールドを作成し、もう 1 つは画像リンク フィールドを作成します。データソースにおいて、テキストリンク フィールドのデータ型はハイパーリンクですが、画像リンク フィールドのデータ型は画像リンクです。これらのフィールドをレポート内の表に追加すると、ユーザーは他のページに移動できるようになります。
HYPERLINK
関数には 2 つのパラメータが必要です。最初のパラメータは URL である必要があります。2 つ目のパラメータがテキストデータ型のフィールドまたは式である場合、この関数ではハイパーリンク フィールドが作成されます。2 つ目のパラメータが画像データ型のフィールドまたは式である場合は、画像リンク フィールドが作成されます。
URL
パラメータは、リンク ターゲット(リンクの href
の部分)を指定します。URL
パラメータには、データソースの既存の URL フィールドから取得する値、または他のフィールドや関数から URL を作成する式を指定できます。
anchor_text
パラメータは、表示するリンクテキストを指定します。anchor_text
パラメータには、データソースのテキストデータ型ディメンションから取得する値、またはテキストデータ型として評価される式を指定します。
画像リンク フィールドを作成する場合は、image
パラメータとしてデータソースの画像ディメンションまたは画像データ型として評価される式を指定します。
サポートされているプロトコル
HYPERLINK
関数では次のプロトコルを使用できます。
http
https
mailto
ftp
サポートされていないプロトコルを指定すると、空白のページが表示されます。プロトコルが指定されていない場合は、HYPERLINK
関数によって URL の先頭に「http:
」が追加されます。
注
ハイパーリンク フィールドのデータ型は変更できません。
表内にクリック可能なリンクを表示し、アンカー テキストとして完全な URL を表示する場合は、URL のフィールド タイプを使用することもできます。
例
HYPERLINK
を使用して、販売商品の画像と個々の商品説明ページへのリンクを含む商品カタログを作成します。
次のフィールドを含むデータセットがある場合を考えてみましょう。
- アイテム - 商品の名前
- SKU - 商品 ID
- 商品ページ - 商品の説明ページの URL
- 商品画像 - 表示する商品画像の URL
次の例をご覧ください。
アイテム | SKU | 商品ページ | 商品画像 |
---|---|---|---|
ペン | 123 | https://example.com/products/product123.html | https://example.com/images/product123.jpg |
ノートブック | 456 | https://example.com/products/product456.html | https://example.com/images/product456.jpg |
コーヒーカップ | 789 | https://example.com/products/product789.html | https://example.com/images/product789.jpg |
上の例でデータソースを作成すると、各フィールドは次のように表されます。
フィールド | タイプ |
---|---|
アイテム | テキスト |
SKU | テキスト |
商品ページ | URL |
商品画像 | URL |
例 1: 商品ページへのテキストリンクを作成する
商品説明ページのリンクを表示するには、次の数式で商品リンク計算フィールドを作成します。
HYPERLINK(Product Page, SKU )
この場合、データソースは次のようになります。
フィールド | タイプ |
---|---|
アイテム | テキスト |
SKU | テキスト |
商品ページ | URL |
商品画像 | URL |
サービス間のリンク設定 | Hyperlink |
その後、レポートの表にサービス間のリンク設定フィールドを追加できるようになります。データはクリック可能なリンクとして表示されます。
例 2: CONCAT
を使って URL を作成する
フィールドにリンクパスの一部のみを表示する場合や、リンクをオーバーライドする場合、リンクにさらに情報を追加する場合は、CONCAT
関数を使って URL を作成すると便利です。
たとえば、CONCAT
を使用すると、ハードコードされたページパスと商品 SKU を組み合わせて、商品説明ページへの完全な URL を作成できます。
HYPERLINK(CONCAT('http://example.com/productpages/product', SKU, '.html'), Item)
例 3: クリック可能な画像を作成する
クリック可能な画像を表に追加する場合も、HYPERLINK
関数を使用します。この場合、1 つ目のパラメータには URL を指定し、2 つ目のパラメータとして画像フィールドか、画像への有効なリンクを含む IMAGE
関数を指定します。これにより、画像リンク フィールドが作成されます。
この例では、商品ページ ディメンションに URL が格納され、IMAGE
関数がハードコードされた 1 つの値を使用して画像フィールドを生成します。
HYPERLINK(Product Page, IMAGE("https://example.com/images/product789.jpg", "Coffee cup")
より現実的な例としては、画像フィールドを事前に作成してデータソースに保存しておくか、CONCAT
関数を使用して image
パラメータを作成することもできます。
HYPERLINK(Product Page, IMAGE(CONCAT("https://example.com/images/"), SKU, ".jpg", Item))
YouTube のリンクとサムネイル画像
YouTube アナリティクス コネクタでは、レポートの表に直接追加できるリンクとサムネイルの画像フィールドが自動的に提供されます。
フィールド | タイプ | 説明 |
---|---|---|
動画リンク | URL | YouTube 上の動画へのリンク |
サムネイル リンク | URL | 動画サムネイル画像へのリンク |
サムネイル | 画像 | サムネイル画像 |
リンクされたサムネイル | 画像リンク | YouTube 上の動画へのリンクとしてフォーマットされたサムネイル画像 |