Looker Studio を使用すると、グラフで日付と時刻を視覚化して比較できます。また、ユーザーがレポートの対象期間を調整できるようにすることも可能です。さらに、計算フィールドで日付関数を使用して、日付と時刻のデータを操作および変換することもできます。
この記事の内容:日付と時刻のデータタイプ
Looker Studio では、次の日付と時刻のデータタイプがサポートされています。
タイプ | データの例 |
日付 | 2020年9月15日 |
日付と時刻 | 2020年9月15日午後6時10分59秒59 |
年 | 2020年 |
年、四半期 | 2020年第3四半期 |
年、月 | 2020年9月 |
ISO の年と週 | 2020年9月14日~2020年9月20日(第38週) |
日付、時 | 2020年9月15日午後6時 |
日付、時、分 | 2020年9月15日午後6時10分 |
四半期 | 第3四半期 |
月 | 9月 |
ISO 週 | 第35週 |
月、日 | 9月15日 |
曜日 | 火曜日 |
日 | 23日 |
時間 | 午後6時 |
分 | 52 |
データソースでフィールドのデータタイプを変更できます。
特定のコンポーネントでは、以下の図のように行うことが可能です。
日付と時刻(互換モード)
2020 年 9 月 15 日より前に作成されたデータソースの「日付と時刻」ディメンションでは、[日付と時刻(互換性モード)] データタイプを使用します。互換性モードの日付には、以下に示す形式と名前の例が含まれます。
グラフでフィールドを編集するときの互換性モードの日付には [タイプ] と [粒度] のオプションがあります。グラフの日付グループを調整するには、[粒度] を使用します。
- [粒度] メニュー。
互換モードの日付フィールドをアップグレードする
互換モードの日付は、既存のコンポーネントと計算フィールドで引き続き機能します。ただし、使用可能なすべての「日付と時刻」関数に対して互換モードの日付を使用できるわけではありません。これらの関数を使用するには、日付フィールドを新しい [日付] または [日付と時刻] のデータタイプにアップグレードします。
互換モードの日付を新しい [日付] または [日付と時刻] タイプにアップグレードする場合:
- アップグレードされたフィールドでは、
DATETIME_ADD
、DATETIME_DIFF
、EXTRACT
などの関数を使用できます。 - 特定のデータ形式を必要とする計算フィールドまたはフィルタでは、新しいデータタイプの形式が原因でエラーが発生することがあります。破損したコンポーネントを修正するには、数式またはフィルタを調整して、アップグレードされたフィールドの新しい形式を使用します。
- [日付] または [日付と時刻] フィールドを互換モードに変更することはできません。互換モードタイプは、アップグレードされたフィールドでは無効です。
- 変更を元に戻す場合は、データソースの変更履歴を使用して以前のバージョンを復元します。
アップグレードするには:
- Looker Studio にログインします。
- データソースを編集します。
- 変換する互換モードの日付フィールドを探します。
- 右側の [タイプ] メニューをクリックし、[日付] または [日付と時刻] を選択します。
- 目的の日付のタイプを選択します。
- 表示されたダイアログ ボックスで [アップグレード] をクリックします。
アップグレードによってレポートに影響が生じる可能性があるため、日付フィールドと時刻フィールドを個別にアップグレードする必要があります。データソースを再接続しても、フィールドのアップグレードは行われません。
次のコネクタは、新しい [日付] および [日付と時刻] のデータタイプをサポートしていないため、データソースでこれらのデータタイプをアップグレードしたり作成したりするのに使用することはできません。
- Cloud Spanner
- YouTube アナリティクス
- レガシー SQL を使用する BigQuery
グラフで日付と時刻を使用する
日付フィールドのデータタイプに基づいて、グラフをさまざまなレベルの粒度でグループ化(集計)できます。たとえば、グラフに [日付] フィールドを追加すると、年、月、日でデータをグループ化できます。データを月ごとにグループ化するには、タイプを [月] に変更するか、データソースの [月] フィールドを使用します。
- 指標を示すグラフ(日付別)
- 指標を示すグラフ(月別)
データタイプをグラフとデータソースのどちらで変更するか
データソースでフィールドのデータタイプを変更すると、変更されたデータタイプが使用されているすべての場所で、フィールドが変更されます。これにより、グラフでのフィールドの使用方法も制限されることがあります。
おすすめの方法
データソースには常に完全な [日付] フィールドまたは [日付と時刻] フィールドがあるようにしてください。グラフでそのフィールドを使用し、同じグラフ内でフィールド タイプを次のように調整します。
- レポートを編集します。
- グラフを選択します。
- 日付フィールドにカーソルを合わせて、編集アイコン をクリックします。
- 新しいフィールド タイプを選択します。
計算フィールドで日付と時刻を使用する
計算フィールドの関数を使用して、データソースで日付と時刻データの新しい列を作成するか、レポートのコンポーネントにデータを直接作成できます。
たとえば、DATE
関数を使用して、個別の日付、月、年のフィールドから完全な日付を作成できます。YEAR
、DAY
、HOUR
などの関数を使用して、日付から日付と時刻のパーツを抽出できます。2 つの日付の差を計算するには DATETIME_DIFF
を使用し、時刻パーツの特定の数値を加算するには DATETIME_ADD
を使用します。
詳しくは、「日付と時刻」関数をご覧ください。
「日付」と「日付と時刻」のリテラル
計算フィールドでリテラルの日付と時刻の値を使用するには、値の前に適切なマーカーを付けます。
リテラル | 正規データ形式 |
DATE |
'YYYY-[M]M-[D]D' |
DATETIME |
'YYYY-[M]M-[D]D [[H]H:[M]M:[S]S]' |
例:
データの日付と固定された特定の日付の間の差を計算します。
DATETIME_DIFF(date_field, DATE "2008-12-25", DAY)
日付をテキストとして次のようにフォーマットします。
FORMAT_DATETIME("%x", DATE "2008-12-25")