ステップ 1: リリースを作成する
リリースとは、1 つまたは複数のアプリ バージョンの組み合わせであり、アプリ本体やアプリのアップデートを公開する際に準備する必要があります。3 種類のテストトラックまたは製品版トラック向けにリリースを作成できます。
- オープンテスト版: オープンテスト版リリースは、Google Play のテスターに公開されます。ユーザーはストアの掲載情報からテストに参加できます。
- クローズド テスト版: クローズド テスト版リリースは、選択した限られた人数のテスターに公開されます。公開されたテスターは、プレリリース版のアプリをテストして、フィードバックを送ることができます。
- 内部テスト版: 内部テスト版リリースは、選択した最大 100 人のテスターに公開されます。
- 製品版: 製品版リリースは、選択した国のすべての Google Play ユーザーに公開されます。
重要:
- 新しいリリースを作成するには、テストトラックにアプリをリリースする権限が必要です。
- 2023 年 11 月 13 日以降に個人アカウントを作成したデベロッパーが Google Play でアプリを公開するには、特定のテスト要件を満たす必要があります。詳しくは、こちらのヘルプセンターの記事をお読みください。
- 未処理のリリースがある場合は、新しいリリースを作成できません。段階的に公開されているリリースがある場合は 100% 公開してください。または、[公開の概要] ページで変更を削除し、未公開のリリースがある場合は先に破棄してください。
リリースを作成する手順は次のとおりです。
- Play Console を開いて、リリースを開始するトラックに移動します。
- オープンテスト版([テスト] > [オープンテスト])
- クローズド テスト版([テスト] > [クローズド テスト])
- 注: 既存のクローズド テスト版トラックのリリースを作成するには、[トラックを管理] を選択します。新しいトラックを作成するには、[トラックを作成] をクリックします。
- 内部テスト版([テスト] > [内部テスト])
- 製品版
- ページの右上にある [新しいリリースを作成] をクリックします。
- 注: [新しいリリースを作成] が無効になっている場合は、セットアップ タスクが完全に終わっていない可能性があります。該当するタスクについては、[ダッシュボード] ページで確認できます。
既存のリリースを編集する場合は、上記のステップ 1 に記載されている該当リリースのページに移動し、[リリースを編集] をクリックします。
ヒント: テストについて詳しくは、オープンテスト版、クローズド テスト版、内部テスト版のセットアップについての説明をご覧ください。
ステップ 2: アプリのリリースを準備する
- 画面上の手順に沿ってリリースを準備します。
- 今回がこのアプリの最初のリリースである場合は、手順に沿って Play アプリ署名を設定します。
- App Bundle を追加します。
- 注: 2021 年 8 月より前に作成されたアプリの場合は、アプリ アップデート用の App Bundle または APK を追加できます。
- 省略可: リリースを初めて作成する場合は、アプリ署名鍵を変更することもできます。[アプリの完全性] で、[アプリ署名鍵を変更] をクリックします。鍵を変更する際は、以下の点に注意してください。
- すでに内部トラックやクローズド トラックでアプリをインストールしているユーザーが、アップデートを受信しなくなります。このようなユーザーがアップデートを受信するには、アプリをアンインストールして再インストールする必要があります。
- これまでにアップロードしたすべてのアプリ バージョンが使用できなくなります。各アプリ バージョンを再アップロードする必要があります。
- リリースに名前を付けます。
- リリースノートを入力します。
- 各項目について詳しくは、下記の「準備」で一致するセクションの見出しを選択してください。
- リリースの変更内容を保存するには、[未公開として保存] を選択します。
- リリースの準備が完了したら、[次へ] を選択します。
注: オープン トラックにアプリを公開すると、鍵は固定されます。
準備
詳細については、以下の各セクションの見出しを選択してください。
アプリの完全性このセクションは、Play アプリ署名のステータスを示します。詳しくは、Play アプリ署名を使用するをご覧ください。
このセクションでは、新しい App Bundle をアップロードしたり、ライブラリから App Bundle を追加したりすることができます。また、その他アイコンをクリックすると、以下の操作を行うことができます。
- ReTrace マッピング ファイル(.txt)をアップロードする
- ネイティブ デバッグ シンボル(.zip)をアップロードする
- 拡張ファイル(.obb)をアップロードする
- App Bundle を削除する
注: 2021 年 8 月より前に作成されたアプリの場合は、リリース内で App Bundle または APK を使用できます。
ReTrace マッピング ファイルやネイティブ デバッグ シンボルをアップロードする理由について詳しくは、クラッシュのスタック トレースの難読化を解除する方法についての説明をご覧ください。
このセクションには、このリリースに含まれる以前のリリースの App Bundle の詳細が表示されます。
[削除] をクリックすると、対象の App Bundle がこのリリースから削除されます。削除した App Bundle や APK は、App Bundle エクスプローラ内で再度見つけることができます。
このセクションには、このリリースに含まれない以前のリリースの App Bundle の詳細が表示されます。
[追加] をクリックすると、対象の App Bundle がこのリリースに追加されます。
権限をリクエストした場合、APK または App Bundle を追加した後、リリース プロセスの間に審査が行われます。アプリが、SMS のログや通話履歴など、リスクが高い権限や機密情報に関わる権限の使用をリクエストする場合、権限申告フォームに記入して、Google Play から承認を得ることが必要になる場合があります。
リリース名は、Google Play Console 内だけで使用されるものであり、ユーザーには表示されません。
このフィールドには、対象リリースに追加されている最初の App Bundle または APK のバージョン名が自動で入力されます。
各リリースを識別しやすくするために、ビルド バージョン(「3.2.5-RC2」)や内部用コードネーム(「Banana」)など、わかりやすい名前に変更することもできます。
概要
アプリのこのリリースで行った最近の更新についてユーザーに知らせます。リリースノートは、プロモーションを行ったりユーザーに対応を求めたりする目的では使用しないでください。
リリースノートを追加し、翻訳を管理する
関連する言語タグの間にアプリのリリースの説明を追加します。言語タグは、アプリでサポートされている言語ごとにテキスト ボックスに表示されます。
アプリのサポート対象言語を変更するには、まず翻訳を追加する必要があります。[リリースの準備] ページに戻ると、最新の言語セットがテキスト ボックスに表示されます。
説明を入力する場合は、言語タグをリリースノートとは別の行に記述します。次のような形式で入力します。
<en-US>
リリースノートの説明は複数行に入力できます。
</en-US>
注: リリースノートには、1 つの言語につき 500 文字(Unicode)まで入力できます。
以前のリリースからコピー
以前のリリースからリリースノートをコピーするには、[以前のリリースからコピー] を選択します。次に表示される画面でリリースを選択すると、リリースノートとすべての翻訳がテキスト ボックスにコピーされ、これらを編集することができます。編集すると、既存のリリースノートは上書きされます。
ステップ 3: リリースを確認して公開する
前提条件: リリースを公開する前に、アプリのストアの掲載情報を設定し、[アプリのコンテンツ] ページで審査のためにアプリを準備し、アプリの価格を設定していることを確認してください。
重要: リリースを準備する場合には、アプリに加えた変更の審査が必要かどうかに応じて、[保存] または [公開] が表示されます。公開すると、変更内容は直ちに公開されます。変更内容を保存すると、[公開の概要] ページの [変更箇所を審査する準備ができました] ページに追加されます。このページで、変更内容を審査に送信するタイミングを指定できます。詳しくは、変更を公開するタイミングを管理する方法についての説明をご覧ください。
アプリを公開する準備ができたら、以下の手順に沿って操作します。
- Google Play Console を開いて、[リリースの概要] ページに移動します。
- 公開するリリースの横にある右矢印を選択して、[リリースの詳細] ページを開きます。
- ヒント: リリースが見つからない場合は検索バーを使用します。
- [リリースの概要] で [リリース ダッシュボードを表示] を選択します。
- [リリース] タブ、[編集] の順に選択します。
- 未公開のリリースを確認し、必要に応じて追加の変更を行い、[次へ] を選択します。[プレビューして確認する] 画面が表示され、ユーザーに公開する前にリリースに問題がないことを確認できます。
- ページの上部に [エラーの概要] という見出しが表示されている場合は、[もっと見る] をクリックして詳細を確認し、問題があれば解決します。
- 注: 推奨される解決方法や必要な解決方法が表示されることもあります。エラーを解決するまでアプリを公開することはできません。警告や軽微な問題のみの場合はアプリを公開できますが、公開前に問題に対応することをおすすめします。
- 既存のアプリを更新する場合は、公開の割合を選択します。
- リリースを初めて公開する場合、公開の割合を選択する項目は表示されません。
- 段階的な公開の対象を特定の国にする方法について詳しくは、段階的な公開を利用したアプリのアップデートのリリースをご覧ください。
- [公開を開始] を選択します。
- アプリの最初のリリースを製品版で公開する場合、[製品版として公開を開始] をクリックすると、選択した国のすべての Google Play ユーザーにアプリが公開されます。
ステップ 4: リリースの詳細を確認する
リリースを作成すると、[リリースの概要] ページの [最新リリース] の下にある表に、各トラックに公開した最新のアプリのリリースに関する次の情報が表示されます。
- リリース: Google Play Console のみでリリースを識別するための名前(内部コード名やビルド バージョンなど)。
- トラック: リリースが公開されたトラック。
- リリースのステータス: リリースの現在のステータス。
- 最終更新日: リリースの最新の公開イベントを示す日付とタイムスタンプ。
- 国 / 地域: リリースの最新の公開を利用できる国 / 地域の数。アプリのリリースを製品版トラック、オープンテスト トラック、クローズド テスト トラックに公開すると、各トラックのリリースのターゲットを特定の国のユーザーに設定できます。さまざまな国 / 地域でアプリの提供状況を管理する方法については、こちらの記事をご覧ください。
右矢印を選択してリリースの [リリースの詳細] ページを開くと、より詳細な情報を表示できます。このページには、次の項目があります。
- リリースの概要: アプリのインストール数とアップデート数、パフォーマンスの問題、以前のリリースと比較した評価などに関連する一連の指標。
- App Bundle と APK: リリースに関連付けられている、新規の App Bundle と APK、保持された App Bundle と APK、無効にされた App Bundle と APK のリスト。
- リリースノート: 以前のリリースノートのリスト。
- 公開履歴: アプリのリリースが中止されたとき、再開されたとき、新しい割合のユーザーに配信されたときのタイムスタンプを示すタイムライン。
省略可: リリースを破棄する
リリースの設定中に、そのリリースを続行しないことにした場合は、リリースを破棄できます。リリースを破棄するプロセスは、リリースの状態によって異なります。
- 未公開: ページの右上にある [未公開のリリースの破棄] をクリックします。この操作を行うと、このリリースに加えた変更は失われます。
- 審査のために送信する準備ができました: リリースの概要で [リリースの破棄] をクリックします。リリースは [公開の概要] ページから削除され、審査のために送信する変更内容に含まれなくなります。
- [審査中] または [公開の準備完了]: まず、審査中の変更または公開の準備ができた変更を [公開の概要] で削除しておく必要があります。変更を削除したら、リリースの概要で [リリースの破棄] をクリックします。
- 否承認: 否承認のリリースを見つけて、[リリースの破棄] をクリックします。
- 注: 破棄できるリリースはトラックの最新リリース(未公開のリリースと最近否承認となったリリースを含む)のみです。
[リリースの概要] ページでリリースを追跡して管理する
複数のリリースを公開している場合は、[リリースの概要] ページ(左側のメニューの [リリース] の下)を使用すると、すべてのリリースを 1 か所で把握できます。1 つの場所で、さまざまなトラックにおけるアプリの提供状況を確認したり、利用できる国 / 地域を表示したり、個々のリリースを選択して詳細を表示したりできます。
[公開の概要] ページでアプリの変更を追跡して管理する
[公開の概要] ページを使用すると、アプリの変更を審査のために送信して公開するタイミングを管理できます。詳しくは、公開の概要ページについての説明をご覧ください。
関連コンテンツ
- アプリの製品版、オープンテスト版、クローズド テスト版の各リリースを利用できる国の管理について詳しくは、特定の国にアプリのリリースを配信するをご覧ください。
- テストについて詳しくは、オープンテスト版、クローズド テスト版、内部テスト版をセットアップするをご覧ください。
- 段階的な公開を利用してアップデートを段階的にリリースする方法について詳しくは、アプリ アカデミーをご覧ください。