Matter は、スマートホーム製品の新しい業界標準規格で、どのスマートホーム デバイスが対応しているかをユーザーが簡単に把握し、すばやく一貫した方法でスマート デバイスをセットアップして、応答性と信頼性に優れたスマートホーム エクスペリエンスを享受できるようにすることを目指すものです。
Matter 対応デバイスのメリット
- Matter 対応デバイスはすべて相互運用可能で Google Home に対応
- すべての Matter 対応スマートホーム デバイス向けの迅速かつ一貫したセットアップ フロー
- Matter 対応デバイス同士を既存の家庭用 Wi-Fi、イーサネット、Thread ネットワーク経由でローカルに接続 - 応答性と信頼性が向上
- Matter 対応デバイスは、複数のスマートホーム プラットフォーム(Google Home、Apple HomeKit など)で同時に使用可能
Matter 対応デバイスの仕組み
Matter は、既存の家庭用 Wi-Fi、イーサネット、Thread ネットワークを介してローカルで動作するように設計されています。Google Home に追加した Matter 対応デバイスは、Matter のハブとして機能する Google デバイスと同じネットワークに参加し、在宅か外出中かにかかわらずデバイスを制御できるようになります。
たとえば、Google Nest Mini に Works with Google Home スマートライトなどのスマートホーム デバイスをオンにするよう求めると、従来は Google Nest Mini がそのリクエストをインターネット経由で Google Nest クラウド サービスに送信し、リクエストは通常、そこから照明メーカーのパートナー クラウドにリレーされ、その後、インターネット経由で家に送り返されて、ライトを点灯するコマンドが伝えられていました。
Matter 対応デバイスは、従来よりも少ない手順で処理を実行できるように設計されているため、外出先からでも迅速にコマンドを実行できます。Matter で同じリクエストを行うと、Matter のハブとして機能する Google デバイスから Google Home にリクエストが届きます。このハブが、既存の家庭用 Wi-Fi、イーサネット、Thread ネットワーク経由ですぐにライトをオンにするよう指示するだけで、コマンドを Google クラウドにリレーして、そこからデバイス メーカーのクラウドに送り、さらにインターネット経由で家のライトに送り返す必要はありません。
Matter と Google の連携の仕組み
Google Home アプリで Matter 対応デバイスを操作する
サードパーティ製の Matter 対応デバイスを Google Home アプリまたは Google アシスタントで操作するには、Matter のハブとして機能する Google デバイスが必要です。該当する Google Nest デバイスには、Matter のハブとして機能できるよう、ソフトウェア アップデートが提供されます。
- スピーカー: Google Home、Google Home Mini、Google Nest Mini、Google Nest Audio
- ディスプレイ: Google Nest Hub(第 1 世代)、Google Nest Hub(第 2 世代)、Google Nest Hub Max
- Wi-Fi ルーター: Google Nest Wifi Pro (Wi-Fi 6E)
- ストリーミング デバイス: Google TV Streamer(4K)
該当デバイスは Google ストアで購入できます。
別のアプリで Google デバイスを操作する
サードパーティのプラットフォームまたはアプリで Matter 対応の Google デバイスを操作するには、そのサードパーティ デバイス メーカーの Matter 用ハブとして機能するデバイスが必要になることがあります。
Google Nest Thermostat と Google Nest Learning Thermostat(第 4 世代)は、Matter を使用して他のサードパーティ製アプリに追加できます。Matter 対応デバイスをサポートする別のアプリにサーモスタットを接続する際には、ペア設定コードの入力を求められることがあります。このペア設定コードは次の手順で生成できます。
- サーモスタットで、設定アイコン [Matter] [別のアプリをリンク] [コードをスキャン] を選択します。
- 生成されたコードをサードパーティ製アプリでスキャンし、アプリに表示される手順に沿ってサーモスタットをリンクします。
Matter への対応を確認する
デバイスが Matter 対応かどうかを確認するには、製品のパッケージまたは会社のウェブサイトに Matter のロゴがあるかどうかを確認します。 |
Google Home が Matter 対応デバイスを Thread に接続する仕組み
Thread は Wi-Fi とよく似たワイヤレス メッシュ接続プロトコルですが、特にスマートホーム デバイスの接続用に設計されているため、より高速で、より信頼性が高く、より効率よく動作します。
サードパーティ メーカーの Matter 対応スマートホーム デバイスすべてに Thread 無線が搭載されているわけではありません。一部の Matter 対応デバイスは、既存の家庭用イーサネットまたは Wi-Fi ネットワーク経由でのみ Google Home に接続します。Google Home を使って Thread 経由で Matter を最大限に活用するには、Thread ボーダー ルーターが搭載された互換性のある Google デバイスが必要です。
Google デバイスに搭載の Thread ボーダー ルーターを介して、Thread のスマート デバイス ネットワークが Wi-Fi やイーサネット上の他のデバイスに接続し、すべてのデバイスが Google Home で一体となって通信できるようになります。
Google Home で Thread ボーダー ルーターとして機能できる Google デバイスは次のとおりです。
- ディスプレイ: Google Nest Hub(第 2 世代)、Google Nest Hub Max
- Wi-Fi ルーター: Google Nest Wifi Pro (Wi-Fi 6E)
- ストリーミング デバイス: Google TV Streamer(4K)
スマートホーム デバイスにおける Thread のメリットと Thread ボーダー ルーター搭載の Google デバイスについて詳しくは、Google 製品による Thread の使用をご覧ください。
Google と Matter について詳しくは、Google Home での Matter 対応の接続についてのブログ記事をご覧ください。