お客様のビジネスが以下のいずれかに分類される場合、店舗販売に合わせて強化された測定機能とレポートデータを使って、オンライン広告をより効果的に最適化できます。
- 自動車 OEM(相手先ブランド製品製造企業)または自動車の地域ディーラー - 特定市場
- レストラン
- 販売店様
このページの内容
- 店舗販売の使用方法を確認する
- 店舗販売の仕組みを確認する
- アカウントでの利用条件を確認する
- 店舗販売状況レポートの診断ページについて確認する
- レポートについて確認する
- 店舗販売の ISO 27001 認証を確認する
店舗販売の使用方法
店舗販売の測定では、オフライン ビジネスでの行動につながるインサイトを引き出せるほか、オンラインからオフラインへユーザーを誘導するマーケティング戦略の効果を最大化できる、以下の価値ある機能も利用できます。
ビジネス インサイト レポート: オンライン広告の包括的な価値を把握するのに役立ちます。ユーザーがたどる情報収集とショッピングの経路は複雑で、実店舗での購入に至るまでに多くのオンライン タッチポイントを経由するケースが少なくありません。店舗販売の測定を行うと、検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、動画キャンペーン、P-MAX キャンペーンの現実的な広告費用対効果(ROAS)を計算できます。また、デバイス、キャンペーン、広告グループ、キーワード別にデータを分割することで、ビジネス戦略の策定に役立つ分析情報を入手できます。 |
顧客リストの統合(小売店とレストランのみ): この機能では、アップロードとハッシュ化された店舗での取引データを使って、ルール指定のカスタマー マッチ リストを作成できます。既存の顧客のセグメントに基づいてカスタマー マッチ リストを作成して、入札単価を最適化したり、カスタマイズしたメッセージを適切なタイミングで配信したりするのに役立ちます。 |
店舗販売重視のスマート自動入札の統合: この機能を使うと、スマート自動入札で店舗販売コンバージョンを使用して、サポート対象キャンペーンでレポートされる店舗販売のコンバージョンまたはコンバージョン値を重視して最適化することができます。 注: この機能は、自動車 OEM / 地域ディーラー グループ向けのベータ版です。ご興味をお持ちの場合は、ベータ版への参加について営業担当者にお問い合わせください。 |
仕組み
店舗での販売は、機械学習の力を使ってレポートを生成する 2 つのモデルで構成される広告測定サービスです。1 つ目のモデルでは広告インタラクションの影響を受けた販売数(「店舗での販売件数」)を予測し、2 つ目のモデルではそうしたコンバージョンの価値(「店舗での売り上げ額」)を予測します。モデル化は、Google ユーザーが広告を操作してから店舗での購入を行うまでのカスタマー ジャーニー全体から収集されるデータシグナルに基づいています。
小売店とレストラン向け:
店舗での販売件数のモデル化では、次のような要素が使用されます。
- Google が集計した来店データ
- 来店に関する質問に任意で回答した 1,000 万人以上の顧客が参加する Google アンケート モニター プログラムのアンケート調査データ。
店舗での売り上げ額のモデル化では、次のような要素が使用されます。
- 広告主様がアップロードした店舗での販売の取引データ
- パートナー事業者から集計および匿名化されたデータ(米国のみ)
- Google アンケート モニター プログラムを介して収集された領収書データ(一部の市場のみ)。Google アンケート モニターのユーザーは、領収書データを任意で提供します。Google はアップロードされた領収書から解析技術によって重要な項目を抽出し、店舗での動的な売り上げ額をモデル化します。
自動車 OEM と地域のディーラー グループの場合:
店舗での販売件数のモデル化では、次のシグナルが使用されます。
- 小売やレストランの場合と同様に、集計された来店データと、ディーラー店舗への顧客の来店に関するアンケート調査データが使用されます。小売店やレストランの場合との違いは、ディーラーへの来店と取引の種類(新車購入、車の修理など)に関する質問をするためにアンケートがカスタマイズされている点です。
店舗での売り上げ額のモデル化では、次のシグナルが使用されます。
- 自動車 OEM / 地域ディーラー グループによってアップロードされた販売に関する取引データ
注:
- 自動車向けの店舗販売を測定できるのは、現在のところ次の国々です。
- メキシコ
- 日本
- トルコ
- ドイツ
- イギリス
- イタリア
- ブラジル
- カナダ
- スペイン
- オーストラリア
- France
- 米国
- 自動車向けの店舗販売では、現在のところ新車販売の測定だけがサポートされています。中古車のキャンペーンでは、店舗販売状況レポートが届きません。
利用可能な店舗販売の測定手法の種類
店舗販売の測定手法の要件を満たす広告主様は、以下のモデルタイプに応じたレポートを受け取ることができます。利用可能なモデルタイプは、店舗のタイプによって異なります。
- 店舗販売件数が自動的にレポートに表示されます。店舗での販売件数は、Google 広告アカウントのキャンペーン レポート内の [すべてのコンバージョン] 列、[ビュースルー コンバージョン] 列、または店舗販売のデータに特化した事前定義済みの表示項目列もしくはカスタム列で確認できます。
- また、店舗での売り上げ額(店舗販売の価値)も、次のいずれかの方法で取得できます。
- デフォルト値: 店舗での販売件数を取得している場合は、ご利用の Google 広告アカウントでデフォルトの平均値を割り当てることができます。この値は、店舗での売り上げ額のレポートに使われます。デフォルト値を更新して、店舗での平均注文額を反映させることをおすすめします。
- アップロード(動的): ハッシュ化された店舗内取引データをアップロードすると、Google のシステムで価値を動的にモデル化できるようになります。詳しくは、店舗での販売データをアップロードする方法をご確認ください。
- 対象となるアップロードが停止した場合、店舗内取引に基づいた店舗での売り上げ額の動的なデータはしばらく経つと提供されなくなります。対象となるアップロードが再開されるまでは、広告主様が指定したデフォルト値に基づいた売り上げ額が提供されるようになります。
- 自動(動的 / 米国のみ): 米国の一部の広告主様は、Google のサードパーティ パートナーシップに基づいて、店舗での販売件数と店舗での動的な売り上げ額の両方を自動的に取得できます。その場合はデフォルト値を指定したり、ハッシュ化された店舗内データをアップロードしたりする必要はありません。
- このオプションは、すべての広告主様にご利用いただけるものではありません。利用資格の有無については、Google アカウント マネージャーにお問い合わせください。
- 領収書(動的 / 米国以外): 米国以外の一部の広告主様は、十分な量の消費者領収書データを取得している場合、領収書に基づく価値を自動的に受信できます。この領収書データは、ユーザーが Google アンケート モニターを介して任意で Google に提供したものです。
- 領収書データが広告主様と共有されることはありません。
- Google の解析技術により、アップロードされた領収書から重要な項目が抽出され、それらを使用して店舗販売の価値がモデル化されます。
- このオプションは、すべての広告主様にご利用いただけるものではありません。利用資格の有無については、Google アカウント マネージャーにお問い合わせください。
小売店、レストラン、自動車 OEM / 地域ディーラーの店舗の場合、次のモデルタイプを使った測定レポートを受け取ることができます。
小売 | レストラン | 自動車 | |
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店舗での販売件数 | |||
デフォルト値 | |||
自動(動的 / 米国のみ) | |||
領収書(動的) |
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店舗販売(アップロード)(動的) |
照合とアトリビューション
店舗内取引データをアップロードしている場合、店舗販売の測定とレポートには、主として照合とアトリビューションという 2 つの段階が含まれます。
照合の段階では、照合キーの種類に基づいて、店舗販売の取引データと Google のログイン済みユーザーとの照合が行われます。照合キーの種類には、メールアドレス、電話番号、顧客の名前の組み合わせと住所を含めることができます。データの処理を始めるには、合致の最低基準を満たしている必要があります。 |
アトリビューションの段階では、照合された取引が、検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、動画キャンペーン、P-MAX キャンペーンの広告のクリックに関連付けられます。取引データを正確にレポートするため、まずコンバージョンを達成したユーザーとして幅広い人数(Google アカウントからログアウトしているユーザーなどを含めた人数)をアルゴリズムで推定し、それに基づいてご利用の Google 広告アカウントに集計データを表示します。このデータは、アトリビューションの厳格な信頼度基準に達している場合に限って、レポートに表示されます。 |
アカウントでの利用条件
小売店、レストラン、自動車 OEM / 地域のディーラー グループで店舗販売数の測定手法を利用するには、次の条件を満たしている必要があります。
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小売店、レストラン、自動車 OEM / 地域ディーラー グループがデータのアップロードを通じて店舗での動的な売り上げ額の測定を利用するには、上記の条件に加えて、次の条件も満たしている必要があります。
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店舗販売の測定手法の利用条件を満たしている場合:
- ご利用の Google 広告アカウントに [店舗での販売] という新しいコンバージョン アクションが作成されます。
- 店舗販売数や販売数のレポートがアカウントで自動的に始まります。合計販売額は、店舗販売コンバージョン アクションの設定で指定されたデフォルトの平均注文額に基づいてレポートされます。
- 平均注文額に合わせてデフォルト値を更新することをおすすめします。
- 追加のアップロード条件を満たしており、ハッシュ化された店舗内データのアップロードに関心をお持ちの場合は、Google 広告の担当者にご連絡ください。
- [すべてのコンバージョン] 列と [ビュースルー コンバージョン] 列に、店舗販売のコンバージョンが追加されます。
- 事前定義されたカスタム列を追加して、管理画面で店舗販売データを表示します。キャンペーン単位と広告グループ単位では利用できますが、アカウント単位では利用できません。
要件を満たしていると思われるにもかかわらず、店舗販売コンバージョンのデータが表示されない場合は、Google 広告の担当者にお問い合わせください。
店舗販売の測定レポートは、検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、動画キャンペーン、P-MAX キャンペーンでご利用いただけます。
店舗内取引データをアップロードする際、過去 30 日以内に対象となる取引がない場合には、コンバージョン アクションのデフォルト値を使って店舗販売コンバージョン値のレポートが作成されます。平均注文額に合わせてデフォルト値を更新することをおすすめします。
診断ページで店舗販売を確認する
アカウントの店舗販売状況レポートについてご不明な点がある場合は、[診断] ページを使用して、店舗販売状況レポートの全体的な状況を確認できます。このページでは、アカウント内で店舗販売状況レポートに影響を与えている可能性のある具体的な問題など、詳しい情報を把握できるほか、アカウントが来店コンバージョン重視の入札のために最適化されているかどうかについても表示されます。
診断ページにアクセスする方法
- Google 広告の管理画面で目標アイコン をクリックします。
- セクション メニューで [コンバージョン] プルダウンをクリックします。
- [概要] をクリックします。
- [店舗での販売] コンバージョン アクションをクリックします。
- コンバージョン アクションのページで、[店舗に関する診断] をクリックします。
アカウントに店舗販売のコンバージョン アクションが設定されていない場合は、ご利用条件をご確認ください。
診断ページのデータの見方
店舗販売コンバージョン アクションの [診断] ページ(小売店とレストランの店舗販売でのみ利用可能)には、広告主様が店舗販売状況レポートの現在のステータスを正しく把握できるように、以下の情報が表示されます。
- 現在のステータス: 店舗販売状況レポートのステータスが表示されます。
- このセクションでは、コンバージョン レポートを提供するために使用される店舗販売バリアントについても確認できます。
- デフォルト値に基づく店舗販売: 関連するしきい値が満たされている限り、店舗販売コンバージョン数が自動的に提供されます。広告主様が設定したデフォルト値に基づくコンバージョン値も提供されます。
- アップロードされた動的値に基づく店舗販売: 関連するしきい値が満たされている限り、店舗販売コンバージョン数が自動的に提供されます。アップロードされた店舗内取引数に基づくコンバージョン値も提供されます。最近のデータがアップロード時に保持されていない場合は、デフォルト値に切り替わります。
- 自動的な動的値に基づく店舗販売: 関連するしきい値が満たされている限り、店舗販売コンバージョン数とコンバージョン値が自動的に提供されます。
- 自動的な動的値に基づく店舗販売では、Google のデータ パートナーシップに基づくコンバージョン値も提供されます。
- アカウントで、コンバージョン アクションのデフォルト値に基づいて店舗販売コンバージョン値が現在レポートされている場合、このセクションには現在のデフォルト値も表示されます。
- このセクションでは、コンバージョン レポートを提供するために使用される店舗販売バリアントについても確認できます。
- 取引のアップロード ステータス: 過去 30 日以内の取引データがアカウントにアップロードされたかどうかが表示されます。
- このセクションは、店舗での販売データをアカウントにアップロードできる広告主様にのみ表示されます。アップロードの開始をご希望の場合は、Google 広告の担当者にご連絡ください。
- 店舗データをアップロードする際は、アップロードを定期的に行って、過去 30 日間(推奨は過去 14 日間)に発生した新しい取引データを含める必要があります。過去 30 日以内に対象となる取引データがない場合、コンバージョン アクションのデフォルト値を使って店舗販売コンバージョン値のレポートが作成されます。
- 最近の店舗内取引データが 14~30 日前のものである場合、このセクションでは、デフォルトのアクション値に基づいてコンバージョン値を提供するようにアカウントが切り替わるまでの日数を確認できます。
- コンバージョン数データのしきい値: プライバシーとレポート作成の基準を満たし、販売コンバージョン数のレポートを作成するのに十分なデータがアカウントにあるかどうかが表示されます。アカウントがしきい値を満たしていない場合、店舗販売状況レポートは利用できません。
- コンバージョン値データのしきい値: プライバシーとレポート作成の基準を満たし、店舗での売り上げ額のレポートを作成するのに十分なデータがアカウントにあるかどうかが表示されます。アカウントがしきい値を満たしていない場合、コンバージョン アクションのデフォルト値が使用されます。
- アカウントのデフォルトの目標として含める: スマート自動入札で使用できるように、店舗販売コンバージョンが「コンバージョン数」に含まれているかどうかが表示されます。
レポート
店舗での販売の測定は、Google 広告と検索広告 360 の両方で利用でき、検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、動画キャンペーン、P-MAX キャンペーンで使用できます。
店舗販売の測定手法を利用すると、店舗内での販売に結びついたコンバージョンの数と価値を確認できます。店舗販売に関するレポートは、Google 広告と検索広告 360 でキャンペーン、広告グループ、キーワードの単位で表示でき、デバイス別にデータを分割することも可能です。また、レポート内にカスタム列を作成し、店舗販売データを詳しく把握することもできます。
店舗販売コンバージョンを確認する方法については、店舗販売コンバージョンを表示するをご覧ください。
店舗販売(アップロード)の ISO 27001 認証
国際標準化機構(ISO)は独立した非政府国際組織であり、163 の国際的な国家標準化団体で構成されています。ISO/IEC 27000 規格群は、組織が情報資産の安全を保つうえで役立ちます。
ISO/IEC 27001 は情報セキュリティ管理システム(ISMS)の要件を規定します。また、一連のベスト プラクティスをまとめ、情報リスクの管理に関するセキュリティ統制を詳しく示します。
店舗での販売は、ISO/IEC 27001 に準拠しています。27001 規格は特定の情報セキュリティ統制を義務付けるものではありませんが、Google はこの規格で明確に示されている統制フレームワークとチェックリストを活用して、セキュリティ管理モデルの包括性および継続的な改善を確保しています。