フレーズ一致と絞り込み部分一致を活用して、ターゲット層へのリーチを拡大する

2019 年 7 月 31 日

Google では毎年、何兆件もの検索が行われています。フライト情報からおすすめのクリスマス プレゼントまで、あらゆるものが検索される時代です。こうした検索の対象に大きな変化はなくても、検索の方法は常に変化しています。たとえば、毎日行われている検索の 15% は新しい用語による検索です。1

すべてのキーワードを網羅するリストを作成しなくても最適なユーザーにリーチできるよう、Google では昨年末から完全一致キーワードが類似パターンにも対応するようになりました。

今回のアップデートでは、絞り込み部分一致フレーズ一致でも、キーワードと同じ意味の検索語句に一致するようになります。このアップデートは、数週間以内にリリースされる予定です。2

Google の推定では、絞り込み部分一致キーワードとフレーズ一致キーワードを使用する広告主様の場合、クリック数とコンバージョン数が平均で 3~4% 増加します。また、このクリックの増加分のうち平均して 85% は、既存のキーワードではカバーされない、新しい検索語句によるものが占めると予測されています。

絞り込み部分一致で、関連性の高いトラフィックを獲得する

絞り込み部分一致キーワードは、キーワードと同じ語句かその類似パターンを含む検索語句に一致します。キーワードは順不同で、間に他の言葉が含まれていてもかまいません。

従来、絞り込み部分一致の類似パターンに含まれるのは、誤字、表記のゆれ、略語(英単語ではさらに単数 / 複数の違い、語形の変化、頭文字などの短縮形、アクセント付き文字)のみでしたが、今後はキーワードと同じ意味を持つ言葉も含まれるようになります。

たとえば、造園業者が「+芝 +刈り +サービス」をキーワードとして指定しているとします。以前は「サービス 芝刈り」や「芝生 キワ刈り サービス」などの検索語句に対して広告が表示されていましたが、今後は「草刈り ガーデニング サービス」や「料金 草を刈るサービス」などの検索語句に対しても表示される可能性があります。

絞り込み部分一致キーワード

どちらも、元のキーワード(「芝刈りサービス」)と同じ意味を持つ検索語句に一致しています。

フレーズ一致で、関連性の高いトラフィックを獲得する

フレーズ一致キーワードでは、キーワードまたはキーワードと完全に一致するフレーズの類似パターンを含む検索語句に対して、広告が表示されます。キーワードの前後に他の言葉が含まれていてもかまいません。今回のアップデートでは、絞り込み部分一致キーワードと同様に、キーワードと同じ意味の言葉を含む検索語句も対象となります。

フレーズ一致キーワード

たとえば、先ほどの造園業者が「芝刈りサービス」というフレーズ一致キーワードを使用するとします。以前であれば、「芝刈りサービス 価格」や「時期 芝刈りサービス 料金」といった検索語句に対して広告が表示されていました。アップデート後は、「近くの草刈りサービス」や「地元 草むしりサービス」などの検索でも表示される可能性があります。

柔軟性を維持しつつ適切に管理する

今回のアップデートでは、ビジネスのニーズに応じて柔軟性を確保しつつ、キーワードを適切に管理するため、キーワード選択の設定に変更が加えられています。現在アカウントで指定されている完全一致、フレーズ一致、絞り込み部分一致のキーワードに検索語句が一致する場合、そのオークションでは今回のアップデートによって新たに対象に加えられる他のフレーズ一致や絞り込み部分一致のキーワードは除外されます。3

たとえば、「芝刈りサービス」と「草刈りサービス」というフレーズ一致キーワードを使用している場合、「近くの芝刈りサービス」という検索語句は従来どおりキーワードと一致すると判断されます。一方、今回のアップデートにより「草刈りサービス」というキーワードも「近くの芝刈りサービス」に一致すると見なされますが、すでに「芝刈りサービス」というキーワードが一致しているため、「草刈りサービス」で広告が表示されることはありません。

今回のアップデートから最大限のメリットを得るには、次のおすすめの方法をご検討ください。

  • 掲載結果をチェックする: このアップデートの影響を受けてトラフィックが変動する可能性があるため、必要に応じて、入札単価の変更やキーワードの一時停止などの調整を行ってください。
  • 除外キーワードを使用する: 検索語句レポートを定期的に確認し、成果に結び付いていないキーワード一致がある場合は、除外キーワードを使用して除外します。今回のアップデートは除外キーワードには影響しないため、除外キーワードが類似パターンに適用されることはありません。
  • スマート自動入札を導入する: スマート自動入札では、Google の機械学習に基づいて、オークションごとにリアルタイムで入札単価が最適化されます。広告との関連性が低い場合や、掲載結果が期待できない場合は、オークションの入札単価が引き下げられます。

キーワードのマッチタイプについて詳しくは、Google 広告ヘルプセンターをご覧ください。

Posted by Brandon Ervin - Google 広告プロダクト マネージャー


1Google 内部データ、2019 年 5 月

2 このアップデートの英語版は、数週間以内にロールアウトされます。2020 年にかけて、さらに多くの言語でロールアウトされる予定です。

3 Google では、既存のトラフィックをできる限りキーワードに一致させますが、まれなケースとして一致させられない場合があります。たとえば、キャンペーンの予算による制約があると、広告を表示する検索語句が限定される場合があります。

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