アトリビューション モデルの変更を管理するためのおすすめの方法

コンバージョン アクションのアトリビューション モデルを変更した後は、「キャンペーン」レポートに変化が生じます。また、入札単価と目標を確認し、更新する必要があります。

[キャンペーン] で見込まれる変化

アトリビューション モデルの変更後は、[キャンペーン] タブのレポートに変化が生じます。

  • 小数値の貢献度: 特定のコンバージョンに対する貢献度は、選択したアトリビューション モデルに応じて、貢献度の高い広告のインタラクションに分配されます。その結果、ラストクリック アトリビューション以外のモデルに切り替えると、[コンバージョン] と [すべてのコンバージョン] 列に初めて小数点が表示されるようになります。
  • 所要時間: Google 広告では、広告が操作された日付に基づいてコンバージョンが報告されます。ラストクリック アトリビューション以外のモデルでは、それぞれ異なる時点で発生した複数のインタラクション間でコンバージョンに対する貢献度が共有されるため、「キャンペーン」レポートに関連する所要時間が長くなる可能性があります。その結果、アトリビューション モデルを変更した直後の数日間は、一時的にコンバージョンが若干低下することがあります。所要時間がビジネスのレポートに与える影響を把握するには、[経路の指標] アトリビューション レポートの [コンバージョン達成までの平均日数] を確認します。コンバージョン達成までの平均日数が経過してから、パフォーマンスを評価することをおすすめします。
  • コンバージョンに対する貢献度の配分の変化: アトリビューション モデルを変更すると、そのコンバージョン アクションを基に、さまざまなキャンペーン、ネットワーク、広告グループ、キーワードのコンバージョンに対する貢献度の配分が変動する可能性があります。

入札単価とターゲットを更新する

アトリビューション モデルを変更した場合は、[コンバージョン] 列に含まれる各コンバージョンの入札単価と目標を更新することをおすすめします。更新を行わない場合、コンバージョンのアトリビューションを変更した影響により、入札単価が過多 / 過小となる可能性があります。

個別単価設定のみを使用している場合は、新しいデータに基づいて最適化を開始するまで、パフォーマンスにはプラスにもマイナスにも影響はありません。ただし、「目標コンバージョン単価」または「目標広告費用対効果」の入札戦略を使用している場合は、目標を変更することが特に重要です。以下に例を示します。

例 2

目標コンバージョン単価入札戦略を使用しているとします。コンバージョン アクションを「データドリブン」モデルに変更すると、過去 2 週間の 2 種類のキャンペーンのラストクリックのパフォーマンスが、[コンバージョン] 列に次のように表示されます。

  • 「ブランド」(ファネルの下流)キャンペーン: コンバージョン単価 5 ドル、コンバージョン 200 回
  • 「一般」(ファネルの上流)キャンペーン: コンバージョン単価 20 ドル、コンバージョン 50 回

目標コンバージョン単価入札戦略を使用しているため、上記の目標は入札で使用される目標と同じものとなります。

過去のデータドリブン アトリビューションのパフォーマンスを反映した「コンバージョン(現在のモデル)」列を確認し、次の内容をご覧ください。

  • 「ブランド」(ファネルの下流)キャンペーン: コンバージョン単価 6.67 ドル、コンバージョン 150 回
  • 「一般」(ファネルの上流)キャンペーン: コンバージョン単価 10 ドル、コンバージョン 100 回

目標コンバージョン単価を元の 5 ドルと 20 ドルのまま、「ラストクリック」から「データドリブン」モデルに切り替えると、コンバージョン数の変化により入札単価が影響を受けるため、「ブランド」キャンペーンでは安く入札され、「一般」キャンペーンでは高く入札される可能性があります。

モデルの切り替え後に入札単価と目標に対する調整を計算する

目標コンバージョン単価の場合

  1. [キャンペーン] タブで、新たに選択したアトリビューション モデルに従ってコンバージョン アクションの掲載結果を確認します。このとき、[コンバージョン(現在のモデル)] 列と [費用 / コンバージョン(現在のモデル)] 列をレポートに追加します。詳しくは、掲載結果データの表の表示項目を追加、削除する方法をご確認ください。
  2. 追加した現在のモデルに関する列のデータと、[コンバージョン] 列と [コンバージョン単価] 列のデータとを比較し、変化を確認します。
  3. [コンバージョン単価] 列で変化率を計算します。
  4. 下の例を参考にして、キャンペーンごとに、前のコンバージョン単価の目標を 3. の変化率を使って調整し、新たにコンバージョン単価の目標を設定します。

: 分析期間を選択する際は、クリックからコンバージョンまでの所要時間が影響しないように、目安として過去の直近数週間を対象期間から除外することをおすすめします。

例 3

9 月 1 日にコンバージョン アクションのアトリビューション モデルを更新したとします。過去 14 日間(8 月 18 日~31 日)のデータを分析から除外する必要があるため、8 月 4 日~17 日のデータで目標コンバージョン単価調整比を計算します。

キャンペーン 費用 コンバージョン数 費用 / コンバージョン コンバージョン(現在のモデル) 費用 / コンバージョン(現在のモデル) tCPA 調整比
一般 1 250 ドル 200 1.25 ドル 280 0.89 ドル -29%
一般 2 500 ドル 600 0.83 ドル 520 0.96 ドル +16%

「一般 1」キャンペーンでは、コンバージョン単価が 0.36 ドル下がっています。この低下分を調整するには、目標コンバージョン単価を 29%(0.36÷1.25=0.29)下げます。

「一般 2」キャンペーンでは、コンバージョン単価が 0.13 ドル上がっています。この増加分を調整するには、目標コンバージョン単価を 16%(0.13÷0.83=0.16)上げます。

目標広告費用対効果の場合

新しい目標広告費用対効果の計算手順は上記と似ていますが、列が異なります。

  1. [キャンペーン] タブで、新たに選択したアトリビューション モデルに従ってコンバージョン アクションの掲載結果を確認します。このとき、[コンバージョン値(現在のモデル)] 列と [コンバージョン値 / 費用(現在のモデル)] 列をレポートに追加します。詳しくは、掲載結果データの表の表示項目を追加、削除する方法をご確認ください。
  2. 追加した現在のモデルに関する列のデータと、[コンバージョン値] 列と [コンバージョン値 / 費用] 列のデータとを比較し、変化を確認します。
  3. [コンバージョン値 / 費用] 列で変化率を計算します。
  4. キャンペーンごとに、前の目標広告費用対効果を 3. の変化率を使って調整し、新たに目標広告費用対効果を設定します。

: 分析期間を選択する際は、クリックからコンバージョンまでの所要時間が影響しないように、目安として過去の直近数週間を対象期間から除外することをおすすめします。

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