MCC アカウントを使用している場合は、一部のアカウントの費用データが、MCC アカウントとは異なる現地の通貨で表示されることがあります。複数通貨のレポートでは、この現地通貨のデータを MCC アカウントの通貨に換算することが可能で、これにより、複数のアカウントにまたがる費用と掲載結果の分析をより簡単にできるようになります。この記事では、複数通貨のレポートの仕組みを説明します。
仕組み
MCC アカウントのタブで、アカウントの費用データが MCC アカウントとは異なる通貨で表示されている場合は、そのデータに [換算後の通貨] レイヤを適用することができます。このレイヤを適用すると、次のようなメリットが得られます。
- 表: 費用データが表示されるすべての列で、現地通貨の値の下に換算後の値が表示されます。また、換算後の値に基づいて並べ替えや絞り込みを行うことや、MCC アカウントの通貨の列の合計値を表示することもできます。
- グラフ: 通貨換算後の値を使ってグラフが作成されます。
なお、[換算後の通貨] レイヤを適用すると、[全期間] や 2003 年 5 月より前の日付を期間として選択できなくなります。
費用データが現地通貨から換算される仕組み
さまざまな通貨に基づくアカウントの費用データは、選択した期間に含まれる各月の平均換算率を使って換算されます。こうした換算方法のため、クライアント アカウントで表示される換算額は日によっては必ずしも正確ではない場合があります。
例たとえば、MCC アカウントで使用されている通貨が米ドル(USD)で、クライアント アカウントの 1 つでポンド(GBP)が使用されているとします。この設定で、2 月 14 日から 4 月 14 日までに発生した費用(GBP)が、ドルではどのくらいの金額になるのか確認したいと考えています。この通貨の換算がどのように行われるのか、次の表で詳細を確認してください。
月別の選択期間 | 金額(GBP) | 月別の平均換算率の算出に使用する期間 | 月別の平均換算率(GBP から USD) | 金額(USD) |
---|---|---|---|---|
2/14~2/28 | 20 | 2/1~2/28 | 1.2 | 24 |
3/1~3/31 | 40 | 3/1~3/31 | 1.1 | 44 |
4/1~4/14 | 30 | 4/1~4/14 | 1.2 | 36 |
合計 | 90 | 104 |
通貨が GBP のアカウントの場合:
- 2 月 14 日から 2 月 28 日までの GBP ベースの費用(20 ポンド)は 2 月の平均換算率 1.2 を使って USD に換算される
- 3 月 1 日から 3 月 31 日までの GBP ベースの費用(40 ポンド)は 3 月の平均換算率 1.1 を使って USD に換算される
- 4 月 1 日から 4 月 14 日までの GBP ベースの費用(30 ポンド)は 4 月(14 日間)の平均換算率 1.2 を使って USD に換算される