ショッピング キャンペーンで、商品グループの入札単価、トラッキング テンプレート、またはカスタム パラメータを多数変更する場合、一括アップロードを使用すると時間が短縮できます。一括アップロードを使用するには、編集可能なレポートをダウンロードし、それに直接変更を加えたうえでアカウントにアップロードします。新しく加えた変更内容は、プレビュー可能で、アップロードした時点でアカウントに適用されます。
トラッキング テンプレートとカスタム パラメータについては、「除外」されたものを除き、分類されていないすべての商品グループに変更を加えることができます。
はじめに
一括編集を行うには、まずショッピング キャンペーンを設定する必要があります。
手順
一括アップロードを使用して商品グループや入札単価、トラッキング テンプレート、カスタム パラメータに変更を加えるには、まず編集可能な商品グループ レポートをダウンロードする必要があります。
注意点: レポートは [商品グループ] タブでもダウンロードできます。このタブでは、デバイス、クリックタイプ、曜日などでデータを分割できますが、分割項目を使ったレポートは編集できません。詳しくは、ショッピング キャンペーン レポートについてご覧ください。
商品グループ レポートをダウンロードするには:
- Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン をクリックします。
- セクション メニューで [コンバージョン ] プルダウンをクリックします。
- [キャンペーン] をクリックします。
- 変更を加えるショッピング キャンペーンを選択します。
- そのキャンペーンで広告グループを選択します。
- 編集するすべての列が表に表示されていることを確認します。
- [ダウンロード] ボタンをクリックします。
- 使用するファイル形式を選択します。
- [ダウンロード] をクリックします。
おすすめの方法: ダウンロードした元の状態のレポートを残す
一括アップロードを送信した後は、自動的に変更内容をキャンセルしたり、元に戻したりすることはできません。そこで、一括アップロードでの変更前の設定を後から確認できるよう、ダウンロードした元の状態のレポートを必ず残しておくことをおすすめします。
ダウンロードした商品グループ レポートを使用して、広告グループ全体の商品グループを確認し、分類されていない商品グループの上限クリック単価、トラッキング テンプレート、またはカスタム パラメータ、およびリンク先 URL を編集することができます。
レポートを編集する際には、変更内容が正しく適用されるよう、一般的なルールに従う必要があります。
商品グループ レポートの編集に関する一般ルール
- 不要な列や合計行を削除する必要はありません。レポート全体をそのままアップロードすれば、不要な列や行は無視されます。
- スプレッドシートはサポートされた形式(.xlsx、.tsv、または .csv)で保存してください。
下記は、編集可能な商品グループ レポートに表示される列とその変更方法です。レポートのダウンロード時に [商品グループ] タブに表示されている列によっては、この他にも列が表示される場合がありますが、これらの列は編集できません。
列名 | 説明 | 編集方法 |
---|---|---|
Campaign(キャンペーン) | キャンペーンに指定した名前が表示されます。 | 編集可能(キャンペーン ID も変更が必要) |
キャンペーン ID | AdWords で各キャンペーンに割り当てられた固有 ID が表示されます。 | 編集可能(キャンペーン名も変更が必要) |
広告グループ ID | AdWords で各広告グループに割り当てられた固有 ID が表示されます。 | 編集可能(広告グループ名も変更が必要) |
Ad group(広告グループ) | 広告グループに指定した名前が表示されます。 | 編集可能(広告グループ ID も変更が必要) |
Criterion ID(条件 ID) | AdWords で各商品グループに割り当てられた固有 ID が表示されます。 | 編集不可 |
Product group(商品グループ) | 商品グループ階層での商品グループのフルパスが表示されます。詳細については、商品グループの分類をご覧ください。 | 編集可能 |
Partition type(パーティション タイプ) | 行が分類または単位のどちらを表すかが表示されます。 | 編集可能 |
MaxCPC(上限クリック単価) | 商品グループに現在設定されている上限クリック単価が表示されます。商品グループが分類されている場合、値は表示されません。 | 入札単価を変更するには、列の値を編集します。 |
Clicks(クリック数) | 商品グループにある商品広告のクリック数が表示されます。この情報を使用して入札単価を調整します。 | 編集不可 | Tracking template(トラッキング テンプレート) | トラッキング テンプレートが表示されます。 | 列のテンプレートを編集します。トラッキングの詳細 |
Custom parameter(カスタム パラメータ) | カスタム パラメータが表示されます。 | 列のパラメータ名と値を編集します。カスタム パラメータの詳細 |
レポートでは、各商品グループは個別の行に表示され、パーティション タイプとその商品グループでの分類のパスを含みます。パーティション タイプと商品グループ パスを使用して、商品グループ構成を追加、削除、編集します。
- 「単位」パーティション タイプ: 入札が可能な商品グループを示します。レポートの行に「単位」パーティション タイプを使用していると、商品グループの入札単価と設定を調整することができます。
- 「分類」パーティション タイプ: 他の商品グループを含む商品グループを示します。分類された商品グループに入札することはできませんが、それらを使用して在庫に入札単価を設定することができます。
- 「商品グループ」パス: その商品グループを作成するために行われたデータの分類の順序を示します。パスは常に
*
で始まり、/
は分類を表します。商品グループは属性 = 値
で表現され、「その他すべて」の商品グループは属性 = *
で示されます。
AdWords に表示される商品グループ | パーティション タイプ | ダウンロード可能なレポートの商品グループ名 |
---|---|---|
▾ すべての商品 | 分類 | * / |
ブランド a | 単位 | * / ブランド = "ブランド a" |
▾ 自社ブランド b | 分類 | * / ブランド = "ブランド b" / |
新品 | 単位 | * / ブランド = "ブランド b" / 状態 = "新品" |
「ブランド b」のその他すべて | 単位 | * / ブランド = "ブランド b" / 状態 = * |
「すべての商品」のその他すべて | 単位 | * / ブランド = * |
商品グループの追加
新規の商品グループの単位を追加する
次のような商品グループの例を考えてみましょう。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
新しい商品グループの単位を追加するには、表示したい商品グループに対応する新しい行を挿入します。以下では、「中古品」の商品グループがレポートに追加されています。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | 単位 | 0.45 | 中古品 |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
新規の商品グループの分類を追加する
既存の行の値を変更し、いくつかの新しい商品グループを追加することにより、商品グループを分類することができます。以下では、「中古品」の商品グループの分類が追加され、「中古品」の下に 2 つの新しい単位が追加されています。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | 分類 | -- | ▾ 中古品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" | 単位 | 0.50 | 電化製品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = * | 単位 | 0.40 | 「中古品」のその他すべて |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
編集内容をアップロードする
商品グループの分類を除外して、単位のみをレポートでアップロードすると、以下のような処理が自動的に行われます。
- 新しく追加された商品グループの分類が作成される(商品グループの単位が分類へ変換される処理も含む)
- これらの商品で以前使用された入札単価を使って「その他すべて」の商品グループが作成される(以前の単価がない場合は、デフォルトの広告グループ入札単価を使用)
以下に、以前に使用した商品グループの商品グループ単位の例を示します。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド A" / カスタムラベル 0 = "利益率の高い商品" | 単位 | 0.60 | 利益率の高い商品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド A" / カスタムラベル 0 = "利益率の低い商品" | 単位 | 0.30 | 利益率の低い商品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド B" | 単位 | 0.45 | ブランド B |
商品グループの単位だけを含むスプレッドシートをアップロードすると、AdWords は自動的に商品グループと分類を作成します(以下に太字で表示)。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / condition = "used" / | 分類 | -- | ▾ 中古品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" | 分類 | -- | ▾ 電化製品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド A" | 分類 | -- | ▾ ブランド A |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド A" / カスタムラベル 0 = "利益率の高い商品" | 単位 | 0.60 | 利益率の高い商品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド A" / カスタムラベル 0 = "利益率の低い商品" | 単位 | 0.30 | 利益率の低い商品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド A" / カスタムラベル 0 = * | 単位 | 0.50 | 「ブランド A」のその他すべて |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = "ブランド B" | 単位 | 0.45 | ブランド B |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" / ブランド = * | 単位 | 0.50 | 「電化製品」のその他すべて |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = * | 単位 | 0.40 | 「中古品」のその他すべて |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
商品グループの単位を削除する
次のような商品グループの例を考えてみましょう。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | 分類 | -- | ▾ 中古品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" | 単位 | 0.50 | 電化製品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "家具" | 単位 | 0.50 | 家具 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = * | 単位 | 0.40 | 「中古品」のその他すべて |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
商品グループの単位を削除するには、該当する行のパーティション タイプ列に「Remove」と入力します。以下の例では、「家具」の商品グループが削除されます。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | 分類 | -- | ▾ 中古品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" | 単位 | 0.50 | 電化製品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "家具" | Remove | -- | 家具 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = * | 単位 | 0.40 | 「中古品」のその他すべて |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
レポートをアップロードすると、AdWords に以下の商品グループが表示されます。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | 分類 | -- | ▾ 中古品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" | 単位 | 0.50 | 電化製品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = * | 単位 | 0.40 | 「中古品」のその他すべて |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
商品グループの分類を削除する
商品グループの分類を削除するには、該当する行のパーティション タイプ列に「Remove」と入力します。分類を削除すると、その分類に属するすべての商品グループも削除されます。以下では、「中古品」の分類が削除されます。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | Remove | -- | ▾ 中古品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = "電化製品" | 単位 | 0.50 | 電化製品 |
* / 状態 = "中古品" / カテゴリ = * | 単位 | 0.40 | 「中古品」のその他すべて |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
レポートをアップロードすると、AdWords に以下の商品グループが表示されます。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
そすべての商品グループ(単位および分類)は、親分類を削除することによってのみ削除できます。
次のような商品グループの例を考えてみましょう。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | 単位 | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
既存の商品グループを別のグループに変更するには、以下の 2 つの手順に従います。
- 置き換えたい商品グループの行のパーティション タイプ列に「Remove」と入力します。分類を削除すると、その分類に属するすべての商品グループが削除されますのでご注意ください。
- 必要に応じて新しい商品グループの行を追加します。
以下の例では、「中古品」の商品グループが新しい商品グループに置き換えられます。
商品グループ | パーティション タイプ | 上限クリック単価 | AdWords での商品グループ名 |
---|---|---|---|
* / | 分類 | -- | ▾ すべての商品 |
* / 状態 = "新品" | Remove | 0.55 | 新品 |
* / 状態 = "中古品" | 単位 | 0.45 | 中古品 |
* / 状態 = * | 単位 | 0.35 | 「すべての商品」のその他すべて |
- Google 広告の管理画面で [ツール] アイコン をクリックします。
- セクション メニューの [一括操作] プルダウンをクリックします。
- [アップロード] をクリックします。
- プラスボタン をクリックします。
- [ソースを選択] プルダウンをクリックし、[Google スプレッドシート] を選択して、編集して保存したスプレッドシートを見つけます。
- [プレビュー] をクリックしてファイルを確認してから、[適用] をクリックします。
- アップロードが完了すると、変更内容のプレビューが表示されます。変更後の状態が確認できるため、エラーがあればスプレッドシートを修正して再度アップロードします。エラーを無視して [変更を適用] をクリックすることも可能です。
- Google 広告の管理画面でツールアイコン をクリックします。
- セクション メニューの [一括操作] プルダウンをクリックします。
- [すべての一括操作] をクリックします。
- [一括操作] の表で、エラーが発生したレポート(スプレッドシート)を特定します。
- そのレポートがある行で [エラーをダウンロード] をクリックするか、エラーの数をクリックして [詳細] 画面を表示します。
- スプレッドシートの [結果] 列で、各行の問題を見つけて解消します。
- ファイルを保存したうえで、[一括操作] からアップロードします。
ヒント
一括アップロードを使用すると、テキスト広告の新規作成、キーワードの追加と編集、広告アセットの作成などを、あらゆるタイプのキャンペーンに対して一括で効率的に実施できます。一括アップロードでできることの詳細