この記事の内容:
インプレッション シェア レポートで、広告の表示機会を逃した割合を把握する
予算や広告ランクが原因で広告の表示頻度が下がれば、潜在的な販売の機会を逃すことにつながります。こうした機会損失の詳細は、インプレッション シェア（IS）のデータで確認できます。
インプレッション シェアは、「広告が実際に表示された回数（インプレッション獲得数）」÷「表示される可能性があった回数の推定値」で求められます。インプレッション シェア関連の指標としては、次のような項目があります。
- 検索インプレッション シェア損失率（広告ランク）は、広告ランクが原因で、広告が表示されなかった回数の割合です。この数値が高い場合、広告を表示する機会が何度もあったものの、広告ランクが低かったために表示されなかったことを意味します。広告の品質改善、入札単価の引き上げなどをお試しください。
- 検索インプレッション シェア損失率（予算）は、予算不足が原因で、広告が表示されなかった回数の割合です。広告の表示回数を増やすには、予算の引き上げをお試しください。
インプレッション シェアを確認すると、他の企業と比較してどれくらいの成果を上げているか把握することができます。また、表示機会を逃したトラフィックについて知ることで、表示回数やクリック数を増やして販売につなげるための改善策を見つけることができます。
インプレッション シェア データの表示方法をご確認ください。
オークション分析レポートで、掲載結果を他の広告主様と比較する
販売を促進するためには、競合他社の状況を評価することが重要です。オークションに参加している他のサイトの情報を得ることで、十分な根拠に基づいてキャンペーンを改善できます。
オークション分析レポートでは、同じオークションに参加している他の企業と掲載結果を比較できます。たとえば、広告が表示される可能性があった回数を基に、他のサイトの広告が自分の広告よりも上位に表示された回数の割合や、重要なキーワードに対して他のサイトの広告が自分の広告よりも頻繁に表示されるかどうかなどを確認できます。
このレポートでは、他の広告主様について次のような情報を確認できます。
- インプレッション シェア: 広告がオークションにかけられた回数のうち、特定の広告主様の広告が表示された割合。
- 重複率 自分の広告が表示されたときに、特定の広告主様の広告が同時に表示された割合。
- 上位掲載率: 特定の広告主様の広告が自分の広告よりもページの上位に表示された割合。
- ページ上部表示率: 特定の広告主様の広告がページの最上部（検索結果の上）に表示された割合。
オークション分析のデータを通じて、どこで高い掲載結果が得られており、逆にどこで掲載機会を逃しているかを把握することで、入札単価や予算について戦略的な意思決定を下すことができます。
オークション分析レポートを表示方法をご確認ください。
アトリビューション レポートで、購入に至るまでのユーザーの検索行動を把握する
ユーザーは購入に至るまでの間に、複数の広告を閲覧したりクリックしているかもしれません。しかし、コンバージョンの数値が計上されるのは、購入する直前にクリックした広告のみです。そのため、それ以前にユーザーが接触した広告について把握することも大切です。
アトリビューション データでは、単に最後にクリックした広告だけではなく、幅広くユーザーの検索行動を把握できます。アトリビューション レポートでは、次のような情報を確認できます。
- コンバージョン経路では、ユーザーの検索パターン、つまりコンバージョンを達成したユーザーに共通する経路を確認できます。この情報は、コンバージョン達成前に表示、クリック、またはその両方が行われた広告に基づいて提示されます。
- ファースト クリックでは、ユーザーを最初にサイトに引き込んだキーワードを確認できます。一方、ラストクリックでは、コンバージョン達成の決め手となったキーワードを確認できます。
- アシストされたコンバージョンでは、各キーワードによってアシストされたコンバージョン数を確認できます。アシストされたコンバージョンの多いキーワードは、検索を繰り返しているユーザーを引き込み、購入サイクルの初期段階において重要な役割を果たします。
アトリビューション レポートにより、ユーザーが購入プロセスの中で閲覧した広告の全体像を把握できます。また、コンバージョンに直接つながっていなくても、間接的に販売に寄与したキーワードを特定できます。
アトリビューション データの表示方法をご確認ください。
