広告カスタマイザを使うと、ユーザーが何を検索しているか、どのような端末を使っているか、ユーザーの場所、あるいは日付、時間帯、曜日などに合わせて、テキスト広告を調整することができます。価格やセール終了までの期間など、希望するテキストを自由に挿入できます。たとえば、「__からご用意!」という文面に、自動的にセール価格を挿入するなど、さまざまな機能があります。
メリット
- メッセージのカスタマイズ: 検索や閲覧されているウェブページごとに、広告文面をカスタマイズできます。
- 少ない手間でさまざまなバリエーションに対応: 1 つのテキスト広告に何百ものパターンを用意し、見込み顧客ごとに最適な広告を表示することができます。
- レポート機能: 掲載結果データをリセットすることなく、広告の文面を自動的に更新できます。
仕組み
広告カスタマイザはテキスト広告内の任意の場所(最終ページ URL 欄を除く)に挿入することができ、広告は検索ネットワークにのみ表示されます。
広告カスタマイザは、中かっこ { } で囲まれたパラメータです。このパラメータは、広告が表示されるときに動的テキストで置き換えられます。
動的テキストの置き換えには、お客様がスプレッドシート ファイルで Google 広告にアップロードする広告カスタマイザ データを使います。広告カスタマイザはこのデータセットのファイル名と、データに含まれる属性を参照します。詳細
また、広告カスタマイザが表示されない場合やテキストが文字数制限を超える場合に、広告のデフォルト値を挿入することもできます。
どんなテキストでも指定できる広告カスタマイザ データ
{keyword:デフォルト テキスト} というパラメータを使ってキーワードを広告文に挿入するキーワード挿入
機能をご利用いただいたことがある方は、広告カスタマイザの仕組みもイメージしやすいかも知れません。広告カスタマイザでは、どんな種類のテキストでも挿入できます。
- セールを展開する場合: 定期的に内容が更新されるセールや期間限定のセール向けに割引情報などを宣伝することができます。
- 大量の在庫を管理する場合: ブランド名関連のキーワードに対し、その商品の詳細情報を表示することができます。
- 複数の都市や地域で商品を販売している場合:ユーザーの現在地(またはユーザーが関心を持っている場所)を使って、価格、商品在庫情報、行動を促すフレーズを地域ごとに変えて表示することができます。
広告カスタマイザを上手く活用すれば、ユーザーが探している商品がお客様のサイトで提供されていることを伝え、購入を促すことができます。
例
キーワードに応じて広告文面をカスタマイズする「Target keyword」(ターゲット キーワード)を使用すると、見込み顧客が探している商品についての詳細を広告に盛り込むことができます。これは、大規模な商品の在庫を持ち、商品情報を強力なセールス ポイントにしている広告主様に適しています。
例
鈴木さんのキッチン用品店では、数百種類のミキサーを販売しています。鈴木さんは、各ミキサーのモデルの詳細と最新の販売価格を広告に表示したいと考えています。
広告カスタマイザを利用すれば、1 つの広告ですべてのミキサーの詳細や価格などの情報を提供することができます。鈴木さんは、各ミキサーの詳細を含む広告カスタマイザ データファイルをアップロードするだけで、希望通りの広告を作成できます。このファイルには次のような行を含めます。
Target keyword | モデル (text) | キャパシティ (number) | タイプ (text) | 開始価格 (price) | セール終了日 (date) |
---|---|---|---|---|---|
プロウィップ 300 | プロウィップ 300 | 5 | チルトヘッド | 19,900 円 | 2015/05/15 20:00:00 |
「Target keyword」列に記載されたキーワードによって、他の各列の詳細が表示されるタイミングが決まります。各列では、広告に含める詳細(テキスト、数値など)を指定します。
鈴木さんは広告を作成する際、各モデルの詳細情報を記入する代わりに広告カスタマイザを使用し、各列を参照して文面が自動的に変わるようにしました。カスタマイザの前半(「Mixers」)は、データセットの名前で、後半(「Model」など)は列の名前です。
{=Mixers.モデル (text)}
ミキサーwww.example.com
{=Mixers.キャパシティ (number)}
L {=Mixers.タイプ (text)}
ミキサー{=Mixers.開始価格 (price)}
- セール終了まで {=COUNTDOWN(Mixers.セール終了日 (date)}
ユーザーが 2015 年 5 月 10 日に「購入 プロウィップ 300」と検索した場合、「プロウィップ 300」というキーワードに従って、この広告の文面は以下のように変わります。
19,900 円 - セール終了まで 5 日
この広告を見たユーザーは、探している商品(容量 5 リットルのチルトヘッド型ミキサー)があることを知り、それを鈴木さんの店から購入する際の特典(セール価格)をチェックできます。
例
鈴木さんのアカウントでは、キッチン用品カテゴリ(ミキサー、ブレンダー、パン焼き機など)ごとにキャンペーンを、ブランドごとに広告グループを作成しています。特定のモデルについて検索したユーザーは、最終的にそのモデルと同じブランドの別のモデルを購入することが多いという傾向に気づいた鈴木さんは、どのブランドのモデルも豊富に取り揃えていることをアピールしたいと考えました。これは、「Target campaign」(ターゲット キャンペーン)と「Target ad group」(ターゲット広告グループ)列を追加し、広告グループによって広告をカスタマイズすることで実現できます。広告カスタマイザ データには次のような行を含めます。
Target campaign | Target ad group | ブランド (text) | モデルの数 (number) | 開始価格 (price) |
---|---|---|---|---|
スタンド ミキサー | プロウィップ | プロウィップ | 9 | 15,000 円 |
鈴木さんは、各広告グループで次のような広告を作成しました。
{=Mixers.ブランド (text)}
ミキサーwww.example.com
{=Mixers.モデルの数 (number)}
種類のモデルがあります{=Mixers.開始価格 (price)}
からご用意ユーザーが「プロウィップ 300」と検索した場合、以下の広告が表示されます。
15,000 円からご用意
商品をさまざまな都市で販売している場合や、さまざまな地域に店舗を展開している場合は、広告カスタマイザを使用すれば、ユーザーの現在地やユーザーが関心のある場所に応じて、広告の詳細を変化させることができます。
例
鈴木さんのビジネスは、日本全国に店舗を持つキッチン用品店チェーンに成長しました。鈴木さんは、各地の店舗で実施している割引セールを、近くにいるユーザーにアピールしたいと考えました。
広告カスタマイザを利用すれば、1 つの広告で特定の場所の独自情報を提供することができます。鈴木さんは、各地域の詳細を含む広告カスタマイザ データファイルをアップロードするだけで、希望通りの広告を作成できます。このファイルには次のような行を含めます。
Target location | ブランド (text) | セール情報 (text) |
---|---|---|
長野県, 長野市 | プロウィップ | ミキサー 20% オフ。長野店限定セール開催中 |
日本 | プロウィップ | 最低価格をお約束いたします |
広告には次のようなテキストを準備しました。
{=Mixers.ブランド (text)}
ミキサー
www.example.com
{=Mixers.セール情報 (text)}
お探しのミキサーがきっとある!
ユーザーが「長野県 プロウィップ」と検索した場合、以下の広告が表示されます。
お探しのミキサーがきっとある!