ホテル広告に目標広告費用対効果に基づく入札を設定する

目標広告費用対効果を使用すると、入札戦略単位で広告費用対効果の目標値を指定できます。目標広告費用対効果はクリック単価に基づいており、推定コンバージョン率ではなく推定コンバージョン値に合わせて入札単価が最適化されます。

目標広告費用対効果は、投資収益率が最大になるように入札単価を自動的に最適化したい場合に適しています。また、Google 広告のコンバージョン トラッキング ピクセル、Google アナリティクスからインポートした目標値、またはインポートしたオフライン コンバージョンを介してコンバージョン値をすでに渡している、または渡すことを希望している場合も、目標広告費用対効果を選択できます。

メリット

ホテル広告に目標広告費用対効果を設定すると、時間の節約とパフォーマンスの改善につながる、次のようなメリットが得られます。

  • 入札単価の管理に要する時間を減らせる
  • 入札単価の最適化に多様なシグナル(デバイス、地域、ブラウザ、チェックイン日、時間帯など)を使用できる
  • オークションごとに入札単価を設定できる唯一のプラットフォームである
  • 追加費用不要のスマート自動入札を利用できる

目標広告費用対効果を使用すると、ビジネスにもたらす全体的な価値に基づいて個々のコンバージョン アクションを検討できます。これにより、ビジネス目標と広告掲載の目標の整合性を高めることが可能になります。


仕組み

目標広告費用対効果を設定するにあたっての注意事項:

  • 目標広告費用対効果を設定するには、事前にコンバージョン トラッキングを実装しておく必要があります。詳しくは、コンバージョン トラッキングの設定方法をご覧ください。
  • ホテル広告キャンペーンに対応しているのは予約額のみです。

「目標広告費用対効果」入札戦略では、Google AI を活用してホテル広告キャンペーンの入札単価を管理します。つまり、ユーザー検索が価値の高いコンバージョンに至る可能性が高いと判断された場合、入札単価が高くなり、その可能性が低いと判断された場合は入札単価が低くなります。

目標広告費用対効果だけでなく、コンバージョン値のルールもホテル広告キャンペーンに対応しています。検索キャンペーンなどでコンバージョン値のルールを使用すると、目標広告費用対効果と組み合わせてビジネス上のコンバージョンの価値を具体的に示し、オークションごとの自動入札の際に、地域、デバイス、オーディエンスに基づいてコンバージョンの価値をリアルタイムで調整できます。詳しくは、コンバージョン値のルールについてコンバージョン値のルールがスマート自動入札やパフォーマンスに及ぼす影響をご覧ください。


手順

目標広告費用対効果を設定する手順は、アカウントへの入札戦略の追加と、広告費用対効果の目標設定の 2 つに分かれます。

ステップ 1/2: アカウントに「目標広告費用対効果」入札戦略を設定する

The animation represents how to set up tROAS (target return on ad spend) bidding for your hotel campaign in Google Ads.

  1. Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン Campaigns Icon をクリックします。
  2. セクション メニューの [キャンペーン] プルダウンをクリックし、[キャンペーン] をクリックします。
  3. 編集するキャンペーンにカーソルを合わせ、設定アイコンを選択します。
  4. [入札単価の設定] で [単価設定] プルダウンをクリックし、[入札戦略を変更] をクリックします。[入札戦略を変更] のプルダウン メニューで [コンバージョン値を最大化] を選択し、[目標広告費用対効果を設定する(省略可能)] チェックボックスをオンにして目標広告費用対効果(パーセント)を追加します。
  5. [保存] をクリックします。

ステップ 2/2: 目標値を選択する

目標広告費用対効果とは、広告に投じた費用で獲得したいと考えるコンバージョンの価値(たとえば収益額)の平均です。この戦略を適用する広告グループ、キャンペーンに対して、費用あたりのコンバージョンの価値の履歴をもとに、目標広告費用対効果を設定してみます。原則として、平均コンバージョン値を過去 4 週間の費用で割った値を調べます。

コンバージョン値を 500 円に設定し、費用が 100 円であるとします。次の数式で計算すると、目標広告費用対効果が 500% になります。

コンバージョン値 ÷ 費用 × 100% = 目標広告費用対効果

500 ÷ 100 × 100 = 500%

目標広告費用対効果の設定は、得られるコンバージョンの量に影響する可能性がある点に注意しましょう。たとえば目標値が高すぎると、広告で獲得できるトラフィックの量が制限されることがあります。詳しくは、目標広告費用対効果に基づく入札についてをご覧ください。


目標広告費用対効果の掲載結果を確認する

キャンペーンでの目標広告費用効果の掲載結果を確認する際のおすすめの方法:

時間をおいて分析する

  • 入札戦略の適用後 15 日以上が経過してから掲載結果を評価します。この期間に入札戦略の効果が現れてきます。
  • 入札戦略の掲載結果を評価するのに十分なデータを収集します。トラフィックが少ない場合は特に、日ごとではなく週ごとに確認します。
  • 時間が経過する中で、さまざまな要因が結果に影響を与えることを考慮に入れます。休日、週末、特別なイベント、キャンペーン データの変更、オークションでの競合他社といった要因の影響を受ける可能性があります。

データに反映されるのを待つ

  • コンバージョン達成までの所要時間を考慮します。他のコンバージョンと比べて時間のかかるコンバージョンがあります。場合によっては、クリックしてからコンバージョンに至るまでに数日または数週間かかることもあります。最近の掲載結果と過去の掲載結果を比較すると、コンバージョン達成までの時間差によって、最近の掲載結果が実際よりも悪く表示されている可能性があります。詳しくは、ユーザーがコンバージョンに至るまでにかかった時間を確認するをご覧ください。
  • 変化するマーケティング目標を達成できるように広告費用対効果の目標値を変更します。目標広告費用対効果は、目標値を変更するとすぐに変化しますが、コンバージョン達成までの所要時間によって調整に時間がかかる場合があります。

コンバージョン値をトラッキングする

  • コンバージョン値、次に費用で割ったコンバージョン値を確認します。これらの値は、十分な売り上げが得られているか、目標広告費用対効果は達成できそうかを判断するのに役立ちます。
  • クリック数は減少する場合がありますが、これは想定どおりの挙動です。その入札戦略では、目標に達成する可能性の低いクリックの入札単価が引き下げられるためです。これにより、目標に達成する可能性の高いコンバージョンに、より高い入札単価が使用されます。同じ理由でクリック単価も変動します。

キャンペーンの最適化

目標広告費用対効果を使用するキャンペーンを最適化する際のおすすめの方法:

コンバージョン値を上げる

  • コンバージョン値を引き上げたい場合は、キャンペーンの目標広告費用対効果を徐々に下げます。これにより、各コンバージョンにより多くの費用が使われるようになり、売り上げとコンバージョン値が増大します。
    • 上限クリック単価制に慣れている場合は、入札単価を引き上げるのと同様に、目標広告費用対効果を引き下げると考えるとよいでしょう。

戦略を見直す

  • 入札戦略を確認して、「目標広告費用対効果」入札戦略ごとにキャンペーン単位で週に最低 50 回コンバージョンを達成し、目標広告費用対効果は利益を十分に得られているか判断します。キャンペーン数が少なく、キャンペーンの規模が大きく、コンバージョン数が多いほうが、よりよい掲載結果が得られます。
  • 他の広告主が入札単価を引き上げる場合、競争力を維持するには戦略の調整が必要となることがあります。たとえば、ある販売期間中に入札単価を引き上げたり、季節に応じて入札単価を変更したりしたい場合、目標広告費用対効果を引き下げます。それにより、トラフィックが拡大されるように入札単価が調整されます。

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