Google タグ マネージャーを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を設定する

拡張コンバージョン(ウェブ向け)は、より正確なコンバージョン測定を可能にする機能です。この機能は既存のコンバージョン タグを補完するもので、自社のウェブサイトで取得したファースト パーティのコンバージョン データをハッシュ化し、プライバシーに配慮した方法で送信します。SHA256 と呼ばれるセキュアな一方向のハッシュ アルゴリズムを使用し、Google に送信する前にファースト パーティの顧客データ(メールアドレスなど)をハッシュ化します。次に、ユーザーがログインしていた Google アカウントとハッシュデータを照合して、キャンペーン コンバージョンをクリックや視聴などの広告イベントと関連付けます。

この記事では、Google タグ マネージャーを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を設定する方法について説明します。Google タグを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を設定したり、Google Ads API を使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を設定したりすることもできます。

: インポートされた Google アナリティクスの目標に基づいて測定されたコンバージョンは、拡張コンバージョンではサポートされません。拡張コンバージョンを使用する場合は、Google タグまたは Google タグ マネージャーを使用して新しい Google 広告コンバージョン アクションを設定することをおすすめします。

始める前に

設定を開始する前に、次の要件を確認してください。

  • コンバージョン タグが配信されるコンバージョン ページの URL(確認ページの URL など)と、コンバージョン イベントのトリガー(ボタンのクリックやページの表示など)を確認しておきます。
  • コンバージョン トラッキング タグを配信するページで、ファースト パーティの顧客データ(メールアドレス、氏名、自宅の住所、電話番号)が取得されることを確認します。
  • 拡張コンバージョンを実装するには、ウェブサイトのコンバージョン トラッキングの設定と、コードの変更方法を理解している必要があります。必要に応じて、開発チームに相談できるようにしておいてください。
  • Google 広告の顧客データに関するポリシーを参照し、拡張コンバージョンでこのポリシーを遵守できるかどうかを確認します(詳しい方法はこの後の「手順」で確認できます)。
  • URL を使ってコンバージョンを設定する場合、拡張コンバージョンの設定には、JavaScript か CSS セレクタのオプションまたは自動拡張コンバージョンのみ使用できます。
注: Google では、拡張コンバージョンによるレポートへの影響について理解を深めていただけるよう一連の更新を行いました。コンバージョン アクションの表に新たに加わった結果をチェックすることで、拡張コンバージョンによる影響を確認できるようになりました。詳しくは、拡張コンバージョン(ウェブ向け)が与える影響をご覧ください。

手順

注: 以下の手順は、Google 広告のユーザー エクスペリエンスの新しいデザインのものです。以前のデザインを使用するには、[デザイン] アイコンをクリックして [以前のデザインを使用する] を選択してください。Google 広告の以前のバージョンを現在もご使用の場合は、機能早見表を確認するか、Google 広告の上部にあるナビゲーション パネルの検索バーを使って、お探しのページを検索してください。
  1. Google 広告の管理画面で [目標] アイコン Goals Icon をクリックします。
  2. セクション メニューで [コンバージョン] プルダウンをクリックします。
  3. [設定] をクリックします。
  4. [拡張コンバージョン(ウェブ向け)] パネルを展開します。
  5. [拡張コンバージョン(ウェブ向け)] をオンにします。
  6. コンプライアンスに関する注意を確認します。拡張コンバージョンを有効にするには、Google のポリシーを遵守し、拡張コンバージョンの使用に対して Google 広告データ処理規約が適用されることを確認します。[同意する] をクリックして、それらの規約に同意します。
  7. プルダウンをクリックして、ユーザー提供データの設定方法と管理方法を選択します。[Google タグ マネージャー] を選択します。
    • 注: Google 拡張コンバージョン データを Google 広告で選択したものとは異なる方法で送信した場合、そのデータは処理されないことがあります。たとえば、[Google タグ] を選択し、API 経由でデータを送信しようとしても、API 経由で送信されたデータは処理されません。
  8. どのタグ設定方法を選択すればよいかわからない場合は、[どの方法を使用すればよいですか?] をクリックしてください。ウェブサイトのドメインを入力して [URL を確認] をクリックすると、候補が表示されます。
  9. [Google タグ マネージャーに移動] をクリックし、以下の手順に沿って Google タグ マネージャーで設定を完了します。

Google タグ マネージャーで拡張コンバージョンの設定を完了する

Google タグ マネージャーで拡張コンバージョンを設定する方法は、次の 3 つです。

  1. 自動収集: タグによって、ページ上のユーザー提供データを自動的に検出できます。最も手早く簡単な設定方法ですが、ウェブサイトにコード スニペットを追加する方法と、CSS セレクタや JavaScript 変数を指定する方法よりも信頼性に劣ります。
  2. コード: 照合に使用するハッシュ化された顧客データを送信するコード スニペットを、ウェブサイトに追加します。この設定方法では、コンバージョン タグの配信時に常に適切な形式のデータが送信され、拡張コンバージョンの精度が高まります。
  3. 手動設定: 関連するユーザー提供データが含まれる CSS セレクタまたは JavaScript 変数を、ページ上で手動で指定します。この設定方法は、自動検出よりも精度が優れていますが、ウェブサイトにコードを追加する方法より信頼性は低くなります。サイトのコード、特にコンバージョン ページの書式や CSS セレクタを頻繁に編集する場合は、CSS セレクタではなくデータレイヤー変数を使用するか、この方法よりも [コード] を選択する方法がおすすめです。CSS セレクタによる実装は、サイトの書式を変更すると正しく動作しなくなることがあります。

: ID 属性を使用して DOM 要素から値を取得することをおすすめします。ID は一意であり、他のプロパティ(クラス名や名前など)よりも時間の経過による変化があまりありません。また、レイアウトの変更による影響もありません。つまり、ページのレイアウトが変更されてもコードは機能します。

フィールドに ID がまだない場合は、HTML の id 属性を使用して追加できます。例:

<input type="text" id="myTextField">

Google タグ マネージャーで設定が完了したら、実装を検証して、拡張コンバージョンが正しく設定されていることを確認します。

: 約 30 日後に、拡張コンバージョンによってレポートのデータにどのような影響が生じたのかを確認できるようになります。詳しくは、拡張コンバージョン(ウェブ向け)が与える影響をご覧ください。

Google タグ マネージャーの「自動収集」機能を使って拡張コンバージョンを設定する

自動拡張コンバージョンは、次の 2 つの方法でセットアップできます。

  • 標準の自動拡張コンバージョン: コンバージョン イベントのページでユーザー提供データ(メールアドレス、電話番号、住所)を取得できる場合は、この方法を使用します。たとえば、コンバージョン イベントのページが購入確認ページで、このページにユーザーのメールアドレスが表示される場合は、この方法を使用します。
  • ユーザー提供データのイベントタグを使った自動拡張コンバージョン: コンバージョン イベントのページでは顧客データ(メールアドレス、電話番号、住所)を取得できないものの、その前のページでは取得できる場合は、この方法が適しています。たとえば、コンバージョン イベントのページが購入確認ページで、その前のページでユーザーがメールアドレスを入力している場合は、この方法を使用します。
注: ユーザー提供データのイベントタグを使う方法を選択した場合は、ユーザーがコンバージョン ページに到達する前にアクセスしたページで、メールアドレス、電話番号、住所などの広告主様所有の顧客データが自動的に検出されます。この設定では、Google が広告主様の代理として、広告 Cookie を使ってハッシュ化された広告主様所有の顧客データを収集することを許可します。また、そのデータと、以降に同じユーザー セッション内で発生したコンバージョン イベントを関連付けることも許可することになります。コンバージョンに関連付けられていないデータはすべて削除されます。同意モードを実装すると、広告 Cookie は、同意モード機能の ad_storage 同意ステータス(実装されている場合)の対象となります。

標準の自動拡張コンバージョンをセットアップする

  1. Google タグ マネージャーにログインします。
  2. [ワークスペース] をクリックし、ナビゲーション メニューの [タグ] をクリックします。
  3. 拡張コンバージョンの導入に使用する Google 広告コンバージョン トラッキング タグを選択し、編集画面を開きます。
    • このコンバージョン アクションのコンバージョン トラッキング ID とラベルが、Google 広告アカウントで拡張コンバージョンを有効にしたコンバージョン アクションと同じであることを確認します。
  4. [自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める] をクリックします。
  5. プルダウンで [新しい変数] を選択します。すでに変数をセットアップしている場合は既存の変数を使用します。
  6. [自動収集] を選択します。
  7. その変数の [保存] をクリックしてから、コンバージョン トラッキング タグを保存します。

ユーザー提供データ イベントタグを使って自動拡張コンバージョンをセットアップする

  1. Google タグ マネージャーにログインします。
  2. [ワークスペース] をクリックし、ナビゲーション メニューの [タグ] をクリックします。
  3. 新しいタグを作成するには、[新規] をクリックします。
  4. [タグの設定] をクリックし、[Google 広告ユーザー提供データイベント] を選択します。
  5. Google 広告のコンバージョン トラッキング ID を入力します。
    • このコンバージョン アクションのコンバージョン トラッキング ID とラベルが、Google 広告アカウントで拡張コンバージョンを有効にしたコンバージョン アクションと同じであることを確認します。
  6. プルダウンで [新しい変数] を選択します。
  7. [自動] を選択します。
  8. 変数に名前を付けます。
  9. [保存] をクリックします。
  10. Google 広告ユーザー提供データ イベントタグで [トリガー] をクリックします。ここが、ユーザーデータの取得を想定している場所です。
  11. プラスアイコンをクリックします。
  12. [トリガーの設定] をクリックします。
  13. [フォームの送信] をクリックします。
    注: 拡張コンバージョンを正しく動作させるには、[フォームの送信] を選択する必要があります。
  14. [すべてのフォーム] を選択します。
  15. [保存] を選択し、新しい Google 広告のユーザー提供データ イベントタグを保存します。

Google タグ マネージャーの「手動設定」を使って拡張コンバージョンをセットアップする

拡張コンバージョン変数を確認する

  1. Chrome ブラウザで、ユーザー提供データが表示されるページに移動します。
    • ユーザー提供データは、ウェブサイトのコンバージョン ページまたはコンバージョン ページの前のページ(購入確認ページの前のフォーム送信ページなど)に表示される場合があります。そのページに表示されている、Google に送信したい顧客データを特定します。たとえば購入を完了した顧客向けの「ありがとうございました」ページに、顧客のメールアドレスが表示されていることが考えられます。

      : 以下のフィールドのうち少なくとも 1 つを使用する必要があります。

      • メールアドレス(推奨)
      • 住所 - 氏名、郵便番号、国の情報が揃っている必要があります。
        • 省略可能: 番地、市区町村、地域(追加の照合キーとして)
      • 電話番号は単独の照合キーとして指定することもできますが、メールアドレスと一緒に送信することをおすすめします。
  2. コンバージョン ページに存在する顧客データを確認した後は、そのタブを開いたままにしてください。次のセクションでは、拡張コンバージョン タグがハッシュ化して Google に送るべきデータを指定するため、CSS セレクタをコピーして Google タグ マネージャーに入力します(または既存のデータレイヤー変数を使用します)。

Google タグ マネージャーで拡張コンバージョンを有効化

別のタブで Google タグ マネージャーを開きます。

手動拡張コンバージョンは、次の 2 つの方法でセットアップできます。

  1. 標準の手動拡張コンバージョン: コンバージョン イベントのページでユーザー提供データ(メールアドレス、電話番号、住所)を取得できる場合は、この方法を使用します。たとえば、コンバージョン イベントのページが購入確認ページで、このページにユーザーのメールアドレスが表示される場合は、この方法を使用します。
  2. ユーザー提供データのイベントタグを使った手動拡張コンバージョン: コンバージョン イベントのページではユーザー提供データ(メールアドレス、電話番号、住所)を取得できないものの、その前のページでは取得できる場合は、この方法が適しています。たとえば、コンバージョン イベントのページが購入確認ページで、その前のページでユーザーがメールアドレスを入力している場合は、この方法を使用します。この方法では、コンバージョン ページの前のページのユーザー提供データを含む CSS セレクタと JavaScript 変数を指定します。
注: ユーザー提供データのイベントタグを使う方法を選択した場合は、ユーザーがコンバージョン ページに到達する前にアクセスしたページで、メールアドレス、電話番号、住所などの広告主様所有の顧客データが自動的に検出されます。この設定では、Google が広告主様の代理として、広告 Cookie を使ってハッシュ化された広告主様所有の顧客データを収集することを許可します。また、そのデータと、以降に同じユーザー セッション内で発生したコンバージョン イベントを関連付けることも許可することになります。コンバージョンに関連付けられていないデータはすべて削除されます。同意モードを実装すると、広告 Cookie は、同意モード機能の ad_storage 同意ステータス(実装されている場合)の対象となります。

標準の手動拡張コンバージョンをセットアップする

  1. Google タグ マネージャーにログインします。
  2. [ワークスペース] をクリックし、ナビゲーション メニューの [タグ] をクリックします。
  3. 拡張コンバージョンの導入に使用する Google 広告コンバージョン トラッキング タグを選択し、編集画面を開きます。
    • このコンバージョン アクションのコンバージョン トラッキング ID とラベルが、Google 広告アカウントで拡張コンバージョンを有効にしたコンバージョン アクションと同じであることを確認します。
  4. [自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める] をクリックします。
  5. プルダウンで [新しい変数] を選択します。すでに変数をセットアップしている場合は既存の変数を使用します。
  6. [手動構成] を選択します。
    • Google タグ マネージャー経由のデータ送信にカスタム JavaScript やその他のデータ オブジェクトを使用したい場合は、ここで [コード] を選択することも可能です。その場合、データが一定の形式に整形されている必要があるため、[コード] 選択時の手順を参照してください。[手動構成] を選択した場合、ページの上部に [ユーザーから提供されたデータ] と、拡張コンバージョン タグの一部として含めることができるすべての顧客データが表示されます。
  7. 拡張コンバージョンで送信するユーザーデータ フィールドで、プルダウン メニューをクリックして [新しい変数] を選択します。
    注: データレイヤーにハッシュ化されていない変数がすでに含まれている(CSS セレクタまたはその他の変数タイプを使用している)場合は、新しい変数を作成する代わりに、それらの変数を選択できます。判断に迷う場合は、このまま手順を進めてください。
  8. [変数の設定] 画面で、[変数タイプを選択して設定を開始] を選択します。[変数タイプを選択] 画面で、[DOM 要素] を選択します。
  9. [変数の設定] 画面に戻ったら、プルダウンの [選択方法] を [CSS セレクタ] に変更します。
  10. 変数に名前を付けます。
  11. ユーザーのデータを参照する CSS セレクタを [要素セレクタ] 欄に入力します(CSS セレクタの確認方法はこの後のセクションで説明します)。[属性名] 欄は空欄のままでかまいません(これについても後述します)。
  12. その変数の [保存] をクリックしてから、コンバージョン トラッキング タグを保存します。

ユーザー提供データ イベントタグを使って手動拡張コンバージョンをセットアップする

  1. Google タグ マネージャーにログインします。
  2. [ワークスペース] をクリックし、ナビゲーション メニューの [タグ] をクリックします。
  3. 新しいタグを作成するには、[新規] をクリックします。
  4. [タグの設定] をクリックし、[Google 広告ユーザー提供データイベント] を選択します。
  5. Google 広告のコンバージョン トラッキング ID を入力します。
    • このコンバージョン アクションのコンバージョン トラッキング ID とラベルが、Google 広告アカウントで拡張コンバージョンを有効にしたコンバージョン アクションと同じであることを確認します。
  6. プルダウンで [新しい変数] を選択します。
  7. [手動構成] を選択します。
    • Google タグ マネージャー経由のデータ送信にカスタム JavaScript やその他のデータ オブジェクトを使用したい場合は、ここで [コード] を選択することも可能です。その場合、データが一定の形式に整形されている必要があるため、[コード] 選択時の手順を参照してください。[手動構成] を選択した場合、ページの上部に [ユーザーから提供されたデータ] と、拡張コンバージョン タグの一部として含めることができるすべての顧客データが表示されます。
  8. 拡張コンバージョンで送信するユーザーデータ フィールドで、プルダウン メニューをクリックして [新しい変数] を選択します。
    注: データレイヤーにハッシュ化されていない変数がすでに含まれている(CSS セレクタまたはその他の変数タイプを使用している)場合は、新しい変数を作成する代わりに、それらの変数を選択できます。判断に迷う場合は、このまま手順を進めてください。
  9. [変数の設定] 画面で、[変数タイプを選択して設定を開始] を選択します。[変数タイプを選択] 画面で、[DOM 要素] を選択します。
  10. [変数の設定] 画面に戻ったら、プルダウンの [選択方法] を [CSS セレクタ] に変更します。
  11. 変数に名前を付けます。
  12. ユーザーのデータを参照する CSS セレクタを、[要素セレクタ] 欄に入力します(CSS セレクタの確認方法はこの後のセクションで説明します)。[属性名] 欄は空欄のままでかまいません(これについても後述します)。
  13. [保存] をクリックします。
  14. Google 広告ユーザー提供データ イベントタグで [トリガー] をクリックします。ここが、ユーザーデータの取得を想定している場所です。
  15. プラスアイコンをクリックします。
  16. [トリガーの設定] をクリックします。
  17. [フォームの送信] をクリックします。
    注: 拡張コンバージョンを正しく動作させるには、[フォームの送信] を選択する必要があります。
  18. [すべてのフォーム] を選択します。
  19. [保存] を選択して、新しい Google 広告のユーザー提供データ イベントタグを保存します。

先ほどと同様に、タブは開いたままにしてください。次のステップでは、コンバージョン ページの CSS セレクタをコピーして、作成した拡張コンバージョンの変数に貼り付けます。

拡張コンバージョンの CSS セレクタを確認し、Google タグ マネージャーに入力する

CSS セレクタを特定して、拡張コンバージョン タグの各フィールド(メールアドレス、電話番号など)に入力する手順は次のとおりです。ハッシュ化されていない変数がデータレイヤーにすでに含まれている場合、新しい CSS 変数を作成する代わりに、それらの変数を選択できます。判断に迷う場合は、このまま手順を進めてください。

  1. ウェブサイトに戻ります(Google タグ マネージャーのページをそのまま開いておいてください)。
  2. 拡張コンバージョンで送信する顧客データを特定します。このデータは、コンバージョン ページに表示される場合もありますが、購入確認ページの直前のフォーム送信ページなど、他のページに表示される場合もあります。取得する顧客データを右クリックして [検証] を選択します。
    • たとえばメールアドレスを取得しようとしている場合は、メールアドレス(例: example@email.com)を右クリックします。
  3. Chrome ブラウザ内で Chrome デベロッパー ツールが起動します。
  4. Chrome デベロッパー ツールの枠内にページのソースコードが表示されます。ハイライトされている部分が、ステップ 2 で右クリックした箇所に対応するページ要素のコードです。このコードから CSS セレクタを抽出する必要があります。
  5. ハイライト表示されているコードにカーソルを合わせ、右クリックします。
  6. [Copy] までスクロールし、[Copy Selector] を選択します。
  7. 先ほど開いたままにした Google タグ マネージャーのタブに戻り、コピーしておいたテキストを [要素セレクタ] 欄に貼り付けます。
    • おおむね次のようなテキストが貼り付けられるはずです(参考例であり、このとおりの内容にはなりません)。

      tsf > div:nth-child(2) > div.A8SBwf > div.RNNXgb > div > div.a4bIc > custEmail

  8. [保存] をクリックします。
  9. 他の顧客データ(メールアドレス、氏名、住所など)についても手順 2~8 を繰り返します。各データ変数の CSS セレクタをコピーして、Google タグ マネージャーでそれぞれ新しい変数に貼り付けてください。
  10. Google タグ マネージャーで [保存] をクリックします。

Google タグ マネージャーで [コード] を選択して拡張コンバージョンを導入する

拡張コンバージョンの変数を特定および定義する

まず、必要な変数(メールアドレス、住所、電話番号など)が、Google 広告コンバージョン タグが配信されるページ内に存在することを確認します。商品購入や申し込み、その他類似のコンバージョンの種類の場合は、このようにコンバージョン ページに顧客データを取得する仕組みになっていることが一般的です。該当ページがわからない場合は、開発担当の方にご相談ください。

目的の情報が利用可能であることを確認したら、JavaScript のグローバル変数として保存します。これによって、拡張コンバージョン タグがその顧客データを使用できるようになります(詳細は次のセクションで解説します)。

: 以下のフィールドのうち少なくとも 1 つを使用する必要があります。

  • メールアドレス(推奨)
  • 住所 - 氏名、郵便番号、国の情報が揃っている必要があります。必要に応じて、番地、市区町村、地域を追加の照合キーとして指定できます。
  • 電話番号は単独の照合キーとして指定することもできますが、メールアドレスと一緒に送信することをおすすめします。

ハッシュ化されていないデータを送信する(この場合、データがサーバーに到達する前に Google により正規化およびハッシュ化される)ことも、正規化およびハッシュ化されたデータを送信することもできます。データを正規化およびハッシュ化する場合は、次の手順を行います。

正規化の場合:

  • 先頭や末尾の空白文字を削除する。
  • テキストを小文字に変換する。
  • 電話番号を E164 規格の形式にする。

ハッシュ化の場合:

  • 16 進数 SHA256 を使用する。

定義できる顧客データ変数の詳細は、以下の表のとおりです。変数の名前は自由に設定できます。[キー名] 列は、拡張コンバージョン タグにおける各変数の参照名です(次のステップで詳述します)。データはすべて文字列型の変数として渡す必要があります。また、氏名と住所のデータを定義する場合は、各要素を個別の変数として定義する必要があります(「姓」と「名」など)。

データ フィールド キー名 説明
メールアドレス email

ユーザーのメールアドレス。

例: 「jdoe@example.com」

sha256_email_address

ハッシュ化されたユーザーのメールアドレス。

例:

‘a8af8341993604f29cd4e0e5a5a4b5d48c575436c38b28abbfd7d481f345d5db’

電話番号 phone_number

ユーザーの電話番号。E.164 形式で指定します。この形式は、ダッシュ、かっこ、スペースを含まない、プラス記号(+)と国コードを付加した 11~15 桁の数字である必要があります。

例: ‘+11231234567’

sha256_phone_number

ハッシュ化されたユーザーの電話番号。

例:

‘e9d3eef677f9a3b19820f92696be53d646ac4cea500e5f8fd08b00bc6ac773b1’

名前 address.first_name

ユーザーの名前。

例: 'John'

address.sha256_first_name

ハッシュ化されたユーザーの名前。

例:

‘96d9632f363564cc3032521409cf22a852f2032eec099ed5967c0d000cec607a’

address.last_name

ユーザーの姓。

例: 'Doe'

address.sha256_last_name

ハッシュ化されたユーザーの姓。

例:

‘799ef92a11af918e3fb741df42934f3b568ed2d93ac1df74f1b8d41a27932a6f’

番地 address.street ユーザーの番地。例: 「123 New Rd」
市区町村郡 address.city ユーザーの市区町村郡名。例: `Southampton’
都道府県 address.region ユーザーの都道府県。例: `Hampshire’
郵便番号 address.postal_code ユーザーの郵便番号。例: 'SO99 9XX'
address.country ユーザーの国コード。例: 「UK」。2 文字の国コード(ISO 3166-1 alpha-2 標準)を使用。

次のステップでは、Google タグ マネージャーで拡張コンバージョンを有効化し、ここで作成した顧客データ変数を参照するよう設定します。顧客データ変数の名前は後の手順で必要になるため、控えておきましょう。

Google タグ マネージャーで拡張コンバージョンを有効化し、カスタム JavaScript 変数を作成する

  1. Google タグ マネージャーにログインします。
  2. [ワークスペース] をクリックし、ナビゲーション メニューの [タグ] をクリックします。
  3. 拡張コンバージョンの実装に使用する Google 広告のコンバージョン トラッキング タグを選択し、編集画面を開きます。
    • Google タグ マネージャー アカウントで Google 広告コンバージョン トラッキング タグを設定していない場合は、Google 広告コンバージョン トラッキングをご覧ください。
    • このコンバージョン アクションのコンバージョン トラッキング ID とラベルが、Google 広告アカウントで拡張コンバージョンを有効にしたコンバージョン アクションと同じであることを確認します。
  4. [自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める] をクリックします。
  5. [ユーザー提供データ変数を選択] をクリックして、[新しい変数] を選択します。
  6. 新しい「ユーザー提供データ変数」で、画面下部の [コード] を選択します。
  7. [変数タイプを選択] 画面で、[カスタム JavaScript] を選択します。
  8. 次のコードをコピーして、[カスタム JavaScript] 欄に貼り付けます。

    function () {

    return {

    "email": yourEmailVariable , // yourEmailVariable となっている箇所は、実際にユーザーのメールアドレスが格納される変数の名前に置き換えます

    "phone_number": yourPhoneVariable , // yourPhoneVariable やその後に続く変数名も、同様に実際の変数名に置き換えます

    "address": {

    "first_name": yourFirstNameVariable ,

    "last_name": yourLastNameVariable ,

    "street": yourStreetAddressVariable ,

    "city": yourCityVariable ,

    "region": yourRegionVariable ,

    "postal_code": yourPostalCodeVariable ,

    "country": yourCountryVariable

    }

    }

    }

    正規化された変数とハッシュされた変数のコードサンプル:

    注: 文字列型のフィールドをハードコーディングしたり、変数の代わりに関数を使用したりすることもできます。
    // Implement
    <script>
    gtag('set', 'user_data', {

    "sha256_email_address": yourNormalizedandHashedEmailVariable,
    "sha256_phone_number": yourNormalizedandHashedPhoneVariable,
    "address": {
    "address.sha256_first_name": yourNormalizedandHashedFirstNameVariable,
    "address.sha256_last_name": yourNormalizedandHashedLastNameVariable,
    "city": yourCityVariable,
    "region": yourRegionVariable,
    "postal_code": yourPostalCodeVariable,
    "country": yourCountryVariable
    }
    });
    </script>

    ハッシュ化されたユーザーデータ値を提供する場合は、次のスニペットのサンプルを使用できます。

    async function processUserData() {
    const userData = {

    'sha256_email_address': await hashEmail(email.trim()),
    'sha256_phone_number': await hashPhoneNumber(phoneNumber),
    'address': {
    'address.sha256_first_name': await hashName(firstName),
    'address.sha256_last_name': await hashName(lastName),
    'city': city,
    'region': region,
    'postal_code': postalCode,
    'country': country,
    },
    };
    return userData;

    電話番号は E.164 形式で指定します。この形式は、ダッシュ、角かっこ、スペースを含まない、プラス記号(+)と国コードを付加した 11~15 桁の数字である必要があります。

  9. 上記コード内の顧客データの変数名(例: yourEmailVariable)はすべてサンプルです。それぞれ、実際にコンバージョン ページでそのデータが格納されている JavaScript グローバル変数の名前に置き換えてください。
    • 前述のとおり、次のフィールドのうち少なくとも 1 つを指定する必要があります。
      • メールアドレス(推奨)
      • 住所(氏名、郵便番号、国の情報が揃っている必要があります)
      • 電話番号は単独の照合キーとして指定することもできますが、メールアドレスと一緒に送信することをおすすめします。
    • 上記のフィールドのうち、お客様のサイトで情報を収集しないフィールドがある場合は、そのフィールドを空白にするのではなく、フィールド全体を削除してください。たとえばメールアドレスと電話番号だけを収集している場合、作成するカスタム JavaScript 変数は次のようになります。

      function () {

      return {

      "email": yourEmailVariable ,

      "phone_number": yourPhoneVariable

      }

      }

  10. [保存] をクリックします。

これで、そのコンバージョン アクションを拡張コンバージョンによって測定できるようになりました。次は拡張コンバージョンの動作を検証します。下の「実装を検証する」セクションへ進んでください。

実装を検証する

拡張コンバージョンの実装が適切に動作していることを確認するには、コンバージョン ページに移動します(場合によって、テスト コンバージョンの完了が必要となることがあります)。手順は以下のとおりです。適切に機能しない場合に変更を加えることができるよう、拡張コンバージョンを導入したら、すぐに確認することをおすすめします。

Chrome デベロッパー ツールで実装を検証する

  1. ウェブページで右クリックします。
  2. [検証] を選択します。
  3. [ネットワーク] タブを選択します。
  4. 検索バーに「google」と入力します。
  5. 「googleadservices.com/pagead/conversion/」(一部のブラウザでは「google.com/pagead/1p-conversion/」)に送信されるネットワーク リクエストを確認します。
  6. [Payload] をクリックして、クエリ文字列パラメータのリストを表示します。
  7. ハッシュ化された文字列を値とするパラメータ「em」を探します。値は「tv.1~em」で始まり、その後に長い文字列が続きます。「em」パラメータがあれば、拡張コンバージョン タグによって、enhanced_conversion_data オブジェクトの取得、ハッシュ化が行われています。
注: 「em」パラメータが表示されていても、「tv.1~em」の後に長いハッシュ文字列が表示されていない場合、拡張コンバージョン パラメータは送信されていますが、空になっています。これは、コンバージョン時にユーザー提供データを取得できない場合に発生することがあります。

48 時間後に、診断レポートで実装を確認する

拡張コンバージョンの導入から約 48 時間後に、Google 広告でタグ診断レポートを参照できるようになります。このレポートを使って、実装が正しく機能しているかどうかを検証できます。レポートにアクセスする手順は次のとおりです。
注: 以下の手順は、Google 広告のユーザー エクスペリエンスの新しいデザインのものです。以前のデザインを使用するには、[デザイン] アイコンをクリックして [以前のデザインを使用する] を選択してください。Google 広告の以前のバージョンを現在もご使用の場合は、機能早見表を確認するか、Google 広告の上部にあるナビゲーション パネルの検索バーを使って、お探しのページを検索してください。
  1. Google 広告の管理画面で [目標] アイコン Goals Icon をクリックします。
  2. セクション メニューで [コンバージョン] プルダウンをクリックし、[概要] をクリックします。
  3. 拡張コンバージョンを有効にしたコンバージョン アクションをクリックします。
  4. 上部のページメニューで [診断] を選択します。拡張コンバージョン タグの診断レポートと拡張コンバージョンの指標が、各セクションに表示されます。
  5. さまざまなヘルスチェックを確認し、すべてが想定どおりに機能しているかどうかを確認します。
  6. タグ診断レポートで、なんらかの問題があることがわかった場合は、通知とヘルプセンターの手順に沿って問題を解決してください。

拡張コンバージョンをオフにする

注: 以下の手順は、Google 広告のユーザー エクスペリエンスの新しいデザインのものです。以前のデザインを使用するには、[デザイン] アイコンをクリックして [以前のデザインを使用する] を選択してください。Google 広告の以前のバージョンを現在もご使用の場合は、機能早見表を確認するか、Google 広告の上部にあるナビゲーション パネルの検索バーを使って、お探しのページを検索してください。

拡張コンバージョンをアカウント単位で無効にする手順は以下のとおりです。

  1. Google 広告の管理画面で [目標] アイコン Goals Icon をクリックします。
  2. セクション メニューで [コンバージョン] プルダウンをクリックします。
  3. [設定] をクリックします。
  4. [拡張コンバージョン(ウェブ向け)] パネルを展開します。
  5. 拡張コンバージョンを無効にするには、チェックボックスをオフにします。
  6. [保存] をクリックします。

コンバージョン アクション レベルで拡張コンバージョンをオフにする手順は以下のとおりです。

  1. Google 広告の管理画面で [目標] アイコン Goals Icon をクリックします。
  2. セクション メニューで [コンバージョン] プルダウンをクリックします。
  3. 拡張コンバージョンを無効にするコンバージョン アクションを選択します。
  4. [設定] をクリックします。
  5. [拡張コンバージョン] パネルを展開します。
  6. [拡張コンバージョンを有効にする] の横にあるチェックボックスをオフにします。
  7. [保存] をクリックします。
: 拡張コンバージョンをオフにすると、入札やレポート作成に使用できなくなります。ただし、この機能を無効にしても、既存のコンバージョン データには影響しません。

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