動画テストを作成する

動画テストとは、動画広告の YouTube でのパフォーマンスを相互に比較できる機能です。動画テストでは、複数の動画広告を同じオーディエンスに向けて表示し、その結果を踏まえてオーディエンスと相性のよい広告を判断することができます。この記事では、動画テストを作成する方法について説明します。

動画キャンペーンのクリエイティブ テストを描写したイラスト

 


仕組み

  1. テストアーム(テストによって相互に比較するグループ)を 2~4 個作成します。
  2. テストに組み込むキャンペーンを複数選択します(それぞれ異なる動画広告を含むキャンペーンを選びます)。
  3. 以下から成功指標を選択して、キャンペーンのパフォーマンスを測定、比較します。
    • 絶対的ブランドリフト(デマンド ジェネレーション ベータ版の一部としては利用不可)
    • クリック率(CTR)
    • コンバージョン率
    • コンバージョン単価(費用 / コンバージョン)
    • クリック単価(CPC)
    • インプレッション単価(CPM)
    • 広告視聴単価(CPV)
    • 動画再生率

ある自動車メーカーが、新しい SUV の動画広告を 2 種類用意しており、どちらがより多くのコンバージョンにつながるか調べたいと考えています。ターゲットは、新しい高級車や高性能車を探しているユーザー層です。そこで同社は、2 種類の動画広告をそれぞれ別のキャンペーンに入れて、両者を比較するテストを作成し、成功指標をコンバージョンに設定します。その結果、一方の広告がもう一方の広告の 8 倍のコンバージョンを発生させることがわかりました。

 


はじめに

  • まず、テストの戦略のもとになる仮説を立てましょう。仮説は、キャンペーン全体の目標に即した内容にします(例: 「2 分間のチュートリアル動画広告と 15 秒間の直接提案型の動画広告では、集客キャンペーンのコンバージョン率を高めるうえでどちらが効果的か?」)。
  • テストの作成に入る前に、それぞれ異なるクリエイティブを使った動画キャンペーンを 2 つ以上作成しておきましょう。
  • 各動画広告のパフォーマンスを、キャンペーンのその他の要素と切り離して評価できるよう、各キャンペーンの設定(オーディエンス、入札単価、広告フォーマットなど)はすべて共通にします。
  • ブランド効果測定は、一部の Google 広告アカウントではご利用いただけません。動画テストでブランド効果測定の使用をご希望の場合は、Google のアカウント担当者にご相談ください。テストの指標としてブランド効果測定をご利用いただけるのは、Google 側のアカウント担当者がお決まりの方のみなのでご了承ください。

動画テストの用語

動画テストの用語には、一般的にはなじみの薄いものもあります。下のセクションを展開すると、用語の意味をご確認いただけます。

すべて展開

  • 仮説: テストによって答えを出す質問や確認する命題を、仮説と呼びます。
  • テストアーム: 動画テストは、2 つ以上のアーム(腕、分岐)のパフォーマンスを比較することによって行います。各テストアームは、各キャンペーン(または条件を統一したキャンペーン群)に対応します。
  • トラフィック配分: トラフィック配分とは、各テストアームに誘導するトラフィックの割合の指定です。テストアームが 2 つの場合は、トラフィック配分は均等に 50% ずつとするのが一般的です。
  • 統計的有意性: 2 つ以上の変数の関係が、偶然以外の要素によるものかどうかを判断する基準です。十分なデータが蓄積し、テスト結果が統計的に有意となれば、単なる偶然や運によるものではないと考えられます。

 


手順

注: 以下の手順は、Google 広告のユーザー エクスペリエンスの新しいデザインのものです。以前のデザインを使用するには、[デザイン] アイコンをクリックして [以前のデザインを使用する] を選択してください。Google 広告の以前のバージョンを現在もご使用の場合は、機能早見表を確認するか、Google 広告の上部にあるナビゲーション パネルの検索バーを使って、お探しのページを検索してください。

動画テストを作成する

  1. Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン Campaigns Icon をクリックします。
  2. セクション メニューで [キャンペーン] プルダウンをクリックします。
  3. [テスト] をクリックします。
  4. [動画テスト] をクリックします。
  5. プラスボタン をクリックして、新しいテストを作成します。
  6. テストの名称と目標を入力します。
  7. 各テストアームの名称を入力します。
  8. [キャンペーンを選択] をクリックして、各アームにキャンペーンを割り当てます。1 つのアームに複数のキャンペーンを割り当てることはできません。
    同じオーディエンスに対する各動画広告のパフォーマンスを比較する趣旨のテストなので、各アームには、それぞれ異なる動画広告を含むキャンペーンを指定しましょう。
  9. (任意)テストアームを増やす場合は、[テストアームを追加] をクリックします。テストアームの数はデフォルトでは 2 つ、最大 4 つまでです。
  10. [指標を選択] プルダウンをクリックして、以下から成功指標を 1 つ選択します。
    • 絶対的ブランドリフト(デマンド ジェネレーション ベータ版の一部としては利用不可)
    • クリック率(CTR)
    • コンバージョン率
    • コンバージョン単価(費用 / コンバージョン)
    • クリック単価(CPC)
    • インプレッション単価(CPM)
    • 広告視聴単価(CPV)
    • 動画再生率
      テストの作成中、Google 広告の管理画面にインサイトや推奨事項が表示されることがあります。インサイトや推奨事項が緑色の場合は、そのまま設定を進めることができます。黄色または赤だった場合は、テストを保存する前に問題を解消しましょう。
  11. [保存] をクリックします。
  12. (任意)成功指標としてブランド効果測定を選択した場合、通知内の [商品またはブランドを作成] をクリックして、ブランドリフト調査を作成します。ブランドリフト調査の作成に関する詳細

 


方向性を示す結果と確実な結果

動画テストの実行中でデータをまだ収集している間に、テスト群の勝者であると想定される結果を確認して、方向性を示す結果を早めに取得することができます。確実な結果が得られるようテストが完了するまで待つことをおすすめしますが、時間がなく、方向性を示す結果でかまわないなら、テストの信頼度が 70% のしきい値に達した時点で、早めに結果を取得できます。テストの信頼度が 80% に達する(ただし、この時点ではまだ方向性を示す結果)まで待つか、信頼度が 95% に達する(この時点で確実な結果となる)まで待つこともできます。

信頼度が 70% のしきい値(「信頼区間」)とは、このテストを繰り返すと 70% の確率で同じ結果が得られることを意味します。正確な結果を得るまで待つ場合は、信頼区間は 95% です。

 


動画テストを終了する

テストの実施中は、トラフィックが各テストアームのキャンペーンに均等に配分されています。キャンペーンに変更を加える場合は、まずテストを終了する必要があります。テストを終了すると、各キャンペーンへのトラフィック配分は元どおりになります。

  1. Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン Campaigns Icon をクリックします。
  2. セクション メニューで [キャンペーン] プルダウンをクリックします。
  3. [テスト] をクリックします。
  4. [動画テスト] をクリックします。
  5. 終了するテストを見つけます。
  6. [テストを終了] をクリックします。

 


次のステップ

緑色のチェックマーク 動画テストのパフォーマンスをモニタリングする

緑色のチェックマーク YouTube で動画テストを実施する

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