動画テストを作成する

動画テストとは、動画広告の YouTube でのパフォーマンスを相互に比較できる機能です。動画テストでは、複数の動画広告を同じオーディエンスに向けて表示し、その結果を踏まえてオーディエンスと相性のよい広告を判断することができます。この記事では、動画テストを作成する方法について説明します。

動画テストには、基本と高度の 2 つのパスがあります。基本的なオプションは A/B テスト動画アセットです。A/B テストのアームは 2 つ（コントロールとパターン群）で、クリエイティブが唯一の変動要素となります。高度なオプションは「カスタム」と呼ばれ、10 個までの任意の変動要素をパターンでテストできます。

現時点では、A/B テストの動画アセットは、動画リーチキャンペーン（効率的なリーチ）と動画視聴キャンペーンでのみ使用できます。その他の動画キャンペーンタイプの場合は、[カスタム] を使用します。P-MAX キャンペーンについては、こちらをご覧ください。デマンドジェネレーションキャンペーンについては、こちらをご覧ください。

動画キャンペーンのクリエイティブテストを描写したイラスト

基本オプション: 動画アセットの A/B テスト

仕組みの概要

テストする成功指標を選択します
- 絶対的ブランドリフト
- クリック率（CTR）
- コンバージョン率
- コンバージョン単価（費用/コンバージョン）
- クリック単価（CPC）
- インプレッション単価（CPM）
- 広告視聴単価（CPV）
- 動画再生率
コントロール群として機能する動画視聴キャンペーンまたは動画リーチキャンペーン（効率的なアプローチ）を 1 つ選択します。
選択したキャンペーンを複製できます（複製したキャンペーンがパターン群になります）。動画アセットを追加または削除して、キャンペーンへのアセットレベルの影響（CPV、視聴回数、VTR、ブランドリフトなど）を把握できます。
キャンペーンの目標達成に最も効果的なクリエイティブアセットについて、データに基づいて判断できます。

例

ある自動車メーカーが、新しい SUV の動画広告を 2 種類用意しており、どちらがより多くのコンバージョンにつながるか調べたいと考えています。ターゲットは、新しい高級車や高性能車を探しているユーザー層です。そこで同社は、2 種類の動画広告をそれぞれ別のキャンペーンに入れて、両者を比較するテストを作成し、成功指標をコンバージョンに設定します。その結果、一方の広告がもう一方の広告の 8 倍のコンバージョンを発生させることがわかりました。

始める前に

まず、テストの戦略のもとになる仮説を立てましょう。仮説は、キャンペーン全体の目標に即した内容にします（例: 「2 分間のチュートリアル動画広告と 15 秒間の直接提案型の動画広告では、集客キャンペーンの視聴完了率を高めるうえでどちらが効果的か？」）。
テストを設定する前に、認知度と比較検討を促す動画キャンペーン（動画リーチまたは動画視聴回数）を作成します（これがコントロール群になります）。詳しくは、動画キャンペーンの作成方法をご覧ください。
テストを作成すると、同じ設定（オーディエンス、入札単価、広告フォーマットなど）を使用してキャンペーンを複製（これがパターン群）し、さまざまなクリエイティブを試して、各動画広告クリエイティブのパフォーマンスをキャンペーンのその他の要素と切り離して評価できます。
パターン群で動画広告クリエイティブを簡単に追加または削除して、アセットがキャンペーンのパフォーマンスに与えた影響（CPV、視聴回数、VTR、ブランドリフトなど）を把握できます。
ブランド効果測定は、一部の Google 広告アカウントではご利用いただけません。動画テストでブランド効果測定の使用をご希望の場合は、Google のアカウント担当者にご相談ください。テストの指標としてブランド効果測定をご利用いただけるのは、Google 側のアカウント担当者がお決まりの方のみですのでご了承ください。

注: 動画リーチキャンペーン（効率的なリーチ）または動画視聴キャンペーン以外の動画キャンペーンタイプで動画テストを使用する場合は、カスタム動画テストの手順を参照してください。

動画アセットの A/B テストの手順