睡眠に関するその他の質問については、Fitbit デバイスで睡眠を記録するにはどうすればよいですか?をご覧ください。
一般的に、人間は睡眠中に平均 90 分の睡眠サイクルを何度か繰り返します。各サイクルでは、2 種類の睡眠が交互に現れます。
浅い睡眠と深い睡眠: レム睡眠よりも脳活動が少ないノンレム睡眠(非急速眼球運動睡眠)には、浅い睡眠と深い睡眠のステージが含まれます。就寝時間の初めの方では、通常、深い睡眠の時間は長くなります。
レム睡眠(急速眼球運動睡眠): 鮮明な夢を見るステージとされるレム睡眠の時間は、一般に就寝時間が進むにつれて長くなります(出典)。
従来の睡眠ステージ測定では、脳波をもとに脳活動を測定し、目や筋活動を監視するその他の装置も併用して、研究施設で検出されています。これが睡眠ステージの測定方法としては代表的(出典)ですが、Fitbit デバイスを使えばより簡単かつ楽に睡眠ステージを推定できます。
Fitbit は、動きと心拍数のパターンの組み合わせを基に睡眠ステージを推定します。1 時間程度動きがないと、トラッカーまたはスマートウォッチはユーザーが眠っていると見なします。寝返りなどの睡眠時の動きが見られた時間の長さなどのデータも睡眠状態にあることの確認に使用されます。
眠っている間、デバイスは浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠のステージの間で変動する心拍変動(HRV)と言われる心拍数の変化を記録します。翌朝、デバイスを同期する際に、動きと心拍数のパターンを基に前夜の睡眠サイクルが推定されます。
Fitbit の睡眠研究者と国立睡眠財団(National Sleep Foundation)は、睡眠ステージについて次のように説明しています。各睡眠ステージの名称は、Fitbit の睡眠の記録で使用されているものと同じです。
浅い睡眠
浅い睡眠は、毎晩の眠りにつく際の入り口となり、身体は徐々にリラックスして緩んでいきます。この段階は通常、眠ってから数分以内に始まります。浅い睡眠の初期段階では、覚醒状態と睡眠状態を行き来することがあります。多少の物音で、簡単に目を覚まします。通常、このステージでは呼吸数と心拍数がわずかに減少します。
浅い睡眠は心身の疲労回復に役立ちます。
深い睡眠
深い睡眠は通常、睡眠の最初の数時間に多く見られます。朝起きたときに目覚めがすっきりしている場合は、前夜に深い睡眠がしっかりとれた証拠です。
深い睡眠中は、外的刺激に対する身体の反応が少なくなるので、目覚めにくくなります。呼吸が遅くなり、筋肉が弛緩し、通常、心拍はより規則的になります。一般に成人は、年を取るにつれ深い睡眠量が低下する傾向がありますが、睡眠パターンは人によって異なります。
深い睡眠は、身体の疲労回復に役立つだけでなく、記憶や学習にもメリットがあります。このステージは、免疫系の働きもサポートします。
レム睡眠
レム睡眠の初期段階は一般に、深い睡眠の初期段階を終えた後に発生します。通常、就寝時間の後半の睡眠サイクルの方がレム睡眠の時間は長くなります。
この最後の睡眠ステージでは、脳が活発になります。夢は主にレム睡眠中に見るもので、このとき、眼球はすばやく、さまざまな方向に動きます。心拍数は増加し、呼吸は不規則になります。原則的には、頚椎より下の筋肉は夢に反応することを避けるため動きません。
レム睡眠は、脳が前日の情報を処理して統合し長期記憶に保存できるように、気分の調節、学習、記憶に重要な役割を果たすことが示されています。
- 朝起きたら、Fitbit アプリを起動して Fitbit デバイスを同期します。
- 睡眠時間のタイルをタップします(「睡眠を分析しています」と表示される場合、デバイスのデータはまだ同期されていません)。
- 下にスワイプして [睡眠のタイムライン] を表示します。
- [睡眠ステージ] をタップします。
- 画面を長押しします。左右にスクロールして、睡眠ステージを確認します。
ベンチマークは公開データに基づき、ユーザーの前夜の睡眠ステージとユーザーと同性、同年齢層の他のユーザーの平均値(出典)との比較を示したものです。グラフに、それぞれの睡眠ステージの一般的な幅が網掛けで表示されます。睡眠サイクルが変わるのは自然なことで、睡眠データが一般的な幅を外れても珍しいことではありません。
睡眠ステージを分析するもう 1 つの方法は、前夜のデータと過去 30 日間の平均データの比較です([30 日間の平均] タブに表示されます)。睡眠パターンは時間とともに変化することがあるためです。
各種睡眠ステージの開始時間と終了時間から睡眠パターンを分析できます。
- Fitbit アプリの [今日] タブ で、[睡眠時間] タイル をタップします。
- 下にスクロールして [睡眠のタイムライン] を表示し、各睡眠ステージに費やした時間を確認します。
- [ベンチマーク] をタップすると、各睡眠ステージに費やした時間の割合を確認できます。
睡眠ステージに覚醒状態の時間があるのは普通のことです。研究によると、一般成人では一晩に 10~30 回、少しの間、覚醒状態になることがわかっています(出典)。特に 1 回あたりの覚醒時間が 2~3 分以内の場合、目覚めてすぐまた眠りに落ちた可能性が高いので、目覚めたことを覚えていないかもしれません。朝起きたときに寝付きが悪かったと感じた場合は、他の日の睡眠と比べて、睡眠ステージで覚醒状態の時間が長かった可能性があります。
過去に Fitbit で睡眠を記録した場合は、覚醒状態だった時間、寝付けなかった時間、寝ていた時間が記録されています。なお、心拍数などのデータを取り入れて睡眠ステージを推定するために、睡眠の記録に使用するメカニズムを微調整しました。つまり、覚醒状態の時間に寝付けなかった時間を加えて覚醒状態の合計時間とし、睡眠サイクルをより深く把握できるようにしました。
この変更により、睡眠ステージでの覚醒状態の時間が以前の睡眠データより増えていることがあります。Fitbit の目標を達成できない場合は、達成できるよう睡眠の目標を変更できます。手順については、Fitbit デバイスで睡眠を記録するにはどうすればよいですか?をご覧ください。
睡眠ステージは、デバイスの睡眠感度設定の影響を受けません。詳細については、Fitbit デバイスで睡眠を記録するにはどうすればいいですか?をご覧ください。
睡眠ステージの代わりに、睡眠パターン(睡眠時間、寝付けなかった時間、覚醒状態の時間)が表示される場合は、いくつか理由が考えられます。
- お客様のデバイスで規則正しい心拍数の読み取りができない場所で就寝した場合または非常に緩く装着した場合。適切な計測のために、運動時は心拍数をより正確に読み取れるよう、デバイスを(手首の骨からおよそ指 2~3 本分上)の手首の高い位置に装着してください。バンドは、しっかりと、しかしあまりきつすぎない程度に締めてください。
- Fitbit アプリで [今から睡眠] オプションを使用した場合(ベッドでデバイスを着用しなかった場合)。自動睡眠管理について詳しくは、Fitbit デバイスで睡眠を記録するにはどうすればいいですか?をご覧ください。
- 睡眠時間が 3 時間未満だった場合。
- デバイスのバッテリーが非常に少ない場合。
睡眠パターンが表示される理由について詳しくは、睡眠パターンが表示される睡眠記録をタップまたはクリックしてください。
快眠を得られる可能性を高める方法はいくつか存在します。国立睡眠財団では、睡眠のスケジュールを守ること、午後の昼寝を避けること、就寝時はリラックスした環境を整えること、毎日運動することを提唱しています。
さらに、Fitbit では快眠をサポートするためのツールをいくつかご用意しています。Fitbit アプリで睡眠のスケジュールを設定すると、より規則正しい睡眠パターンの維持に役立ちます。また、睡眠の分析情報から自分の睡眠習慣を把握することもできます。Fitbit アプリで就寝時間リマインダーを設定すれば、毎晩リラックスした状態で就寝できます。詳細については、Fitbit デバイスで睡眠を記録するにはどうすればいいですか?をご覧ください。
睡眠ステージについて詳しくは、ブログ投稿「REM, Light, Deep: How Much of Each Stage of Sleep Are You Getting?」および「Your Heart Rate Is the Key to Smarter Sleep Stages. Here's Why」をご覧ください。
寝付きをよくするためのおすすめの方法など、睡眠に関するその他の情報については、こちらの Fitbit ブログをご覧ください。