StreamView
アナリティクスの各種レポートを使用すると、一定期間のアプリのデータを分析して、ユーザーベースのさまざまなセグメントにおける傾向や異常を特定できます。しかし、リアルタイムのデータが必要なケースでは、一般的なレポートでは対応できません。
StreamView では、アナリティクスで収集されるイベントをリアルタイムで確認できます。このタイプのレポートでは、アプリを使用しているユーザーとその使用方法を、リアルタイムで詳しく把握することが可能です。StreamView は過去 30 分間に収集されたイベントに注目し、時間帯の変化とともに使用パターンが変化するのに合わせて、常時更新されるレポートを作成します。
はじめに
StreamView を使用するにあたり、特別な設定は必要ありません。Firebase SDK が適切に統合されていれば、アプリで StreamView のレポート機能を使用できます。DebugView を使用して、SDK が適切に統合されていることを確認してください。
レポート
リアルタイムのレポートを表示するには:
- アナリティクスで自分のアプリに移動します。
- レポートのナビゲーションで [StreamView] をクリックします。
地域ビュー
デフォルトのビューは、過去 30 分間にデバイスがイベントを記録したユーザーの地理的なビューです。
指標の切り替え
[ユーザー] を選択すると、過去 30 分間にアプリを使用したユーザーに関連する指標が表示されます。[イベント] を選択すると、過去 30 分間にユーザーのデバイスによって記録されたイベントが表示されます。
マーキー
過去 30 分間に収集されたデータに関連する、ユーザーまたはイベントの上位のディメンションが表示されます。各ディメンションをクリックすると、レポート対象期間におけるユーザー属性のランキングが表示されます。
フィルタ
標準のレポート フィルタの他に StreamView フィルタを適用できます。
StreamView のレポートに追加のフィルタをかけると「神奈川県横浜市のユーザーがアプリで検索する際、最も使っている語句は?」や「現在、選挙結果を検索しているのはどの都市のユーザーか?」といった疑問の回答を得ることができます。フィルタを適用する方法は次のとおりです。
- 画面の下部にあるマーキーでディメンションをクリックします。
- 国、都市、イベント名、イベント パラメータ値などの値を選択し、[適用] をクリックします。これによりマーキーにフィルタのボタンが作成されるので、それを使ってレポートのその他の部分にフィルタを適用できます。フィルタを削除するには、ボタン上の [×] をクリックします。
タイムラインの詳細
マーキーの [ユーザー / イベント] にカーソルを合わせると、[タイムラインの詳細] オプションが表示されます。
[タイムラインの詳細] をクリックすると、(現在の指標タイプに基づいて)ユーザーまたはイベントの棒グラフ ビューが表示されます。棒グラフ ビューには「分」ディメンションがあり、過去 30 分間におけるユーザーまたはイベント指標の変動が視覚化されます(棒グラフが分単位で表示されます)。各棒にカーソルを合わせると、その 1 分間の情報の要約が表示されます。
傾向の表
マーキーの [ユーザー / イベント] にカーソルを合わせると、[傾向] オプションが表示されます。
[傾向] をクリックすると、(現在の指標タイプに基づいて)過去 30 分間に記録された上位のイベントまたはユーザー プロパティが表形式で表示されます。最大化ボタンをクリックすると、このレポートを全画面で動的に表示することができます。これにより、アプリで特に有用な指標の上位のもの(最も人気の高い検索語句、最も人気のある商品、あるいは過去 30 分間にストリーミングされた最も人気のある楽曲など)を提示することができます。
ユーザー スナップショット
ユーザー スナップショットはユーザー中心の詳細なレポートで、過去 30 分間に個々のユーザーが記録した、イベントのシーケンスを確認することができます。シーケンスとタイムラインで、特定のバージョンのアプリを使用している特定の国のユーザーがどのようにアプリ内を移動しているかが示されます。
レポートの使用方法は次のとおりです。
- ユーザーをサンプリングする地域とアプリのバージョンを選択します。
- 矢印を使って複数のユーザーを切り替えすばやく比較します。
- イベントをクリックするとパラメータとユーザー プロパティを確認できます。