分散が等しいかどうかの F 検定に関連する確率を返します。2 つの標本が同じ分散を含む母集団から取り出されたものかどうかを判定します。
使用例
FTEST(A1:A5, B1:B5)
FTEST(A1:D3, A5:D7)
構文
FTEST(範囲1, 範囲2)
-
範囲1
- t 検定で検証するデータまたはセル範囲の一方の標本です。 -
範囲2
- t 検定で検証するデータまたはセル範囲のもう一方の標本です。
注
-
範囲に数値以外のセルが含まれている場合、これらは計算上無視されます。
-
FTEST
関数とF.TEST
関数のどちらを使用しても同じ結果が得られます。
関連項目
CHITEST
: 2 つのデータ範囲をもとにポアソンのカイ二乗検定に関連する確率を返します。検証対象のカテゴリデータが予想される分布から引き出される確率を判定します。
FDIST
: 指定した x を代入して、2 つのデータセットの F 分布の右側確率(ばらつき)を求めます。フィッシャー - スネデカー分布やスネデカーの F 分布とも呼ばれます。
FINV
: F 分布の右側確率から逆関数を計算します。フィッシャー-スネデカー分布やスネデカーの F 分布とも呼ばれます。
TTEST
: t 検定に関連する確率を返します。2 つの標本が平均値の等しい 2 つの母集団から取り出されたものかどうかを決定します。
例
今学期の試験の点数と前学期の試験の点数のばらつきを比較するとします。それぞれの学期の点数データを FTEST
関数の引数に指定します。結果の p 値が高いため、試験の点数のばらつきには有意な差が認められないと結論づけることができます。
A | B | |
---|---|---|
1 | 今学期の点数 | 前学期の点数 |
2 | 92 | 84 |
3 | 75 | 89 |
4 | 97 | 87 |
5 | 85 | 95 |
6 | 87 | 82 |
7 | 82 | 71 |
8 | 79 | |
9 | 結果 | 数式 |
10 | 0.8600520777 | =FTEST(A2:A8, B2:B7) |