垂直方向の検索。 範囲の 1 列目で指定したキーを垂直方向に検索し、同じ行内にある指定したセルの値を返します。
使用例
VLOOKUP(10003, A2:B26, 2, FALSE)
構文
VLOOKUP(検索キー, 範囲, 番号, [並べ替え済み])
-
検索キー
- 検索する値です(例:42
、"ネコ"
、I24
)。 -
範囲
- 検索対象の範囲です。範囲の先頭列で検索キー
として指定したキーを検索します。 -
番号
- 値を返す列の番号です。範囲
の先頭列を 1 とします。番号
が 1 と範囲
内の列数の間に含まれない場合は、#VALUE!
が 返されます。
-
並べ替え済み
- [既定値はTRUE
] - 検索対象の列(指定した範囲の先頭列)が並べ替え済みであるかどうかを指定します。通常は FALSE をおすすめします。-
並べ替え済み
を FALSE に設定することをおすすめします。並べ替え済みが FALSE の場合、完全一致のみが返されます。一致する値が複数ある場合は、最初に見つかった値に対応するセルの内容が返され、一致する値が見つからない場合は#N/A
が返されます。 -
並べ替え済み
をTRUE
に指定するか省略する場合、最も近い一致(検索キー以下)が返されます。検索列のすべての値が検索キーよりも大きい場合は、#N/A
が返されます。
-
メモ
-
並べ替え済み
をTRUE
に指定するか省略し、範囲の先頭列が並べ替え順でない場合、間違った値が返されることがあります。VLOOKUP
関数が動作しない場合は、最後の引数が FALSE になっていることをご確認ください。データが並べ替えられており、最適な結果を得る必要がある場合は TRUE を指定しますが、通常は FALSE にします。 -
数値や日付の値を検索する場合は、範囲内の先頭列をテキスト値で並べ替えないようにしてください。たとえば、正しく並べ替えられた数値は「1, 2, 10, 100」となりますが、文字列として並べ替えられると「1, 10, 100, 2」となります。間違った並べ替えの条件を使用すると、正確でない値が返されることがあります。
-
正規表現に基づく検索キーはサポートされていません。代わりに
QUERY
関数を使用してください。 -
VLOOKUP
関数は、並べ替え済みの範囲を使用して並べ替え済み
にTRUE
を指定した場合により効果的です。検索対象の列の並べ替えをご検討ください。 -
ワイルドカードを含むパターンの文字列を使用して一致を見つけることもできます。疑問符(?)とアスタリスク(*)が
検索キー
のワイルドカードで、疑問符は 1 文字を、アスタリスクは任意の数の文字を表します。疑問符やアスタリスクに一致させる必要がある場合は、このワイルドカードの前にチルダ(~)を追加します。検索する文字列にチルダも含まれている場合は、もう 1 つチルダを追加します。
関連項目
QUERY
: Google Visualization API のクエリ言語を使用して、データ全体に対するクエリを実行します。
HLOOKUP
: 水平方向の検索です。範囲の 1 行目で指定したキーを検索し、同じ列内にある指定したセルの値を返します。
サンプル
このサンプルでは、VLOOKUP
関数は、生徒 ID について列を下方向に検索して対応する成績を返します。
このサンプルでは、VLOOKUP
関数は近似照合を使用して収入について先頭列を下方向に検索し(並べ替え済み
には TRUE
を指定)、対応する税率を返します。
検索キー
の一致が複数ある場合、VLOOKUP
関数は見つかった最初の値を返します。