優先取引と公開(RTB)オークション
優先取引には、通常の RTB による公開エクスチェンジでの購入と比べて次のようなメリットがあります。
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独自の広告枠: 購入者は、公開エクスチェンジでは通常購入できない独自の広告枠に最初にアクセスできます。
購入者は、広告枠を購入する広告枠ソースをカスタマイズすることもできます。つまり、独自の広告枠のうち一定量を解放するように、サイト運営者に働きかけることができます(スクロールせずに見える範囲の広告枠を増やすなど)。ただし、これはシステムの管理方法や、サイト運営者が広告枠を区分できるかどうかや、サイト運営者の意向によります。
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サイト運営者の収益向上: サイト運営者はより有利なレートで広告枠の対価を獲得できます。
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広告枠全体を把握: 購入者は、主なサイト運営者との取引関係をプログラマティックに管理している場合はその全体像を把握でき、直接取引による購入とプログラマティック購入とを比較分析できます。
また、プライベート オークションでは、サイト運営者の自社データをプログラマティック購入に統合できます。
優先取引と広告枠の予約購入との比較
優先取引には、広告枠の予約購入と比べて次のようなメリットがあります。
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高い柔軟性: 取引で成果が上がっていない場合、直接取引や予約購入よりも迅速に予算を再配分できます。このため、成果の高い広告枠への支出の流れを作りやすくなります。
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強力なターゲティング: 広告枠にプログラマティックにアクセスすることで、オーディエンス(第三者データの統合)、地域、時間帯設定、言語、フリークエンシー、ペース調整など、より細かいターゲティング設定が可能になります。
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効率の向上: プログラマティック購入では、ワークフローの効率性が高まります。直接 / 予約購入では、事務処理、継続的な交渉、予算の調整などが伴いますが、プログラマティック購入の場合、いったん広告主に対して優先取引を設定すると、以降のキャンペーンでも取引条件が変わらない限りその取引を再利用できます。広告取引市場では、広告主とサイト運営者との間の交渉を効率的、一元的に行うことができます。