広告掲載オーダーで予算の自動割り当てを有効にすると、広告掲載オーダーに含まれる広告申込情報の間で予算を動的に配分して、広告掲載オーダーの予算を効率的に活用できます。予算の自動割り当てでは、掲載結果の低い広告申込情報から高い広告申込情報に予算を回すことができます。
予算の自動割り当てが適しているケース
広告掲載オーダーにクリック単価(CPC)またはコンバージョン単価(CPA)の目標を設定していて、各広告申込情報への予算配分を掲載結果に応じて定期的に調整する必要がある場合は、予算の自動割り当てを行うことをおすすめします。
予算の自動割り当てが適さないケース
広告掲載オーダーが以下に当てはまる場合は、予算の自動割り当てを使用しないでください。
- 掲載期間が 2 週間未満である。
- 「ブランド」の向上を目的とし、クリックやコンバージョンの増加は目的としていない。
- CPC の入札戦略を使用する広告申込情報と、CPA の入札戦略を使用する広告申込情報の両方が含まれている。
広告申込情報の掲載結果
ディスプレイ&ビデオ 360 では、広告掲載オーダーに設定された目標(CPA など)を比較して、広告申込情報の掲載結果を判定します。
広告申込情報でコンバージョンをトラッキングしていない場合広告申込情報でコンバージョンをトラッキングしていない場合は CPC が比較されます。CPA と同様に、CPC が低いと「掲載結果が高い」ことになります。
掲載結果の高い広告申込情報は、1 日の予算が引き上げられます。また、広告掲載オーダーの予算を引き上げた場合など、特定の状況においては、前日より 20% 以上引き上げられることがあります。ただし、広告申込情報の最終的な支出額は常に広告掲載オーダーの予算内に収まります。
一方、掲載結果の低い広告申込情報は、1 日の予算が最大 20% 引き下げられます。
予算に関する留意事項
予算の自動割り当てでは、広告掲載オーダー内の広告申込情報に配分される総予算として、各広告申込情報の予算を足した合計額ではなく広告掲載オーダーの予算が使用されます。
例たとえば、3 つの広告申込情報が指定されている広告掲載オーダーがあるとします。この広告掲載オーダーの予算は 50,000 円ですが、各広告申込情報の予算は 20,000 円です。
この例では、広告掲載オーダーの予算 50,000 円が広告掲載オーダー内のすべての広告申込情報に振り分けられます。各広告申込情報の予算を合計した 60,000 円は使用されません。
ペース
予算の自動割り当てでは、最終的に広告掲載オーダーのペース設定に合わせて予算が調整されます。このため、広告掲載オーダーに広告主のニーズに応じた適切なペース オプションを設定しておくことが重要です。
予算の自動割り当てを有効にする
予算の自動割り当てを有効にするには、広告掲載オーダーを開いて [設定] タブに移動し、[予算の自動割り当て] の横にあるチェックボックスをオンにします。
推奨設定
予算の自動割り当てを最大限に活用するには:
- 各広告申込情報に現実的な開始予算を設定します。その際、広告申込情報の予算の合計が広告掲載オーダー全体の予算を超えないようにします。
- サポートされている目標を使用します。エンゲージメント単価(CPE)と「その他」以外のすべての目標がサポートされています。
よくある質問
予算の自動割り当てはどのように機能しますか?予算の自動割り当てを有効にすると、ディスプレイ&ビデオ 360 では最近の掲載結果データを基に、広告掲載オーダーの予算をオーダー内の広告申込情報にどのように割り当てるのが最適であるかを推測します。これには、まず広告申込情報で広告掲載オーダーの予算をどの程度消化できるかが判定され、次に個々の広告申込情報の掲載結果に応じて広告掲載オーダー全体の予算が配分されます。
広告枠の制限がない場合、掲載結果の高い広告申込情報が低い広告申込情報より優先されます。コンバージョンをトラッキングしていない場合は、各広告申込情報の CPC に基づいて予算が配分されます。
広告申込情報を作成してまもない場合は、ディスプレイ&ビデオ 360 でデータを収集し、広告申込情報に予算が自動配分されるようになるまで数日かかります。
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広告申込情報の予算が変更されます。
予算の自動割り当てを有効にするとすぐに、広告掲載オーダーに含まれる広告申込情報の予算が変更されます。「無制限の」予算が設定されていた広告申込情報については、有限の予算が自動的に設定されます。
ディスプレイ&ビデオ 360 で広告申込情報の予算の変更がいったん開始されると、変更の取り消しはできなくなります。また、後で予算の自動割り当てを無効にしても、広告申込情報の予算が元の予算に戻ることはありません。そのため、広告掲載オーダーに含まれる広告申込情報の予算が変更されても問題のない場合のみ、予算の自動割り当てを有効にしてください。 -
広告申込情報のペースが「掲載期間」に設定されます。
後で予算の自動割り当てを無効にした場合、広告申込情報のペースは以前の設定(「1 日」)に戻ります。
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無制限の予算
無制限の予算が設定された広告申込情報には、「掲載期間」ペースの有限の予算が割り当てられます。
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「掲載期間」ペースが設定された広告申込情報:
無制限の予算と「掲載期間」ペースが設定されている広告申込情報には、広告掲載オーダー全体の予算と同じ開始予算が設定されます。ただし、これらの広告申込情報で使用できる金額は広告掲載オーダー全体の予算までとなるため、各広告申込情報の支出は新しい開始予算よりも少なくなります。最初に有限の予算が割り当てられた後、ディスプレイ&ビデオ 360 では各広告申込情報の予算は相対的な掲載結果に基づいて迅速に調整されます。
例たとえば、予算が 1 千万円の広告掲載オーダーがあるとします。ディスプレイ&ビデオ 360 ではまず、無制限の予算と「掲載期間」ペースが設定されている各広告申込情報に 1 千万円の予算が最初に割り当てられます。広告申込情報の配信に伴い、それぞれの予算が迅速に調整されます。
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「1 日」ペースが設定された広告申込情報:
ディスプレイ&ビデオ 360 では、次の計算式を使用して、広告申込情報の無制限の予算が有限の予算に変換されます。
1 日の支出目標 × 日数 = 広告申込情報の開始予算
たとえば、広告申込情報の 1 日の予算が 10,000 円に設定されていて、掲載期間が 14 日残っている場合、この広告申込情報の開始予算は 140,000 円に設定されます。
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インプレッションに基づく 1 日の予算が設定された広告申込情報
インプレッションに基づく予算は、次の式により、金額ベースの予算に変換されます。
インプレッション単価(CPM)×1 日のインプレッション目標×日数=広告申込情報の開始予算
予算の自動割り当てを有効にすると、広告申込情報の掲載結果と予算消化能力に基づいて、予算消化ペースが遅い(掲載結果が良くない)広告申込情報から予算消化ペースが速い(掲載結果が良い)広告申込情報に予算が移動されます。
広告掲載オーダーに含まれるすべての広告申込情報の掲載結果が良くない場合、それらの間で予算が移動するため、通常と異なる予算の割り当てが行われることがあります。予算消化ペースが遅く、掲載結果が良くない広告申込情報の予算の大部分が、優れた掲載結果を持つ広告申込情報に割り当てられることもあります。
はい。予算の自動割り当てによって各広告申込情報の予算に加えられた変更は、広告申込情報のイベント履歴で確認できます。
予算の自動割り当てを設定する際に広告申込情報を除外できますか?
はい。固定予算を設定することで、広告申込情報を予算の自動割り当てから除外できます。広告掲載オーダー単位で予算の自動割り当てを有効にしてから、[設定] タブで [広告申込情報単位で入札単価と予算を手動で管理する] を選択します。 次に、[予算の割り当てを自動的に最適化する] チェックボックスをオンにします。予算を管理する必要がある場合でも、予算の自動割り当てを利用した広告掲載オーダーを残したまま、一部の広告申込情報を除外できるようになりました。