価値に基づく入札戦略について
価値に基づく入札戦略では、さまざまな Floodlight アクティビティがビジネスにもたらす可能性がある価値が考慮されます。価値に基づく入札戦略を使用して入札単価を最適化し、単にコンバージョン数を増やすだけでなく、より多くの価値を実現できます。
価値に基づく入札では、次の 2 つの入札戦略が使用されます。
- コンバージョン値の最大化: 指定した予算内で、広告申込情報の合計コンバージョン値を最大化できます。ディスプレイ&ビデオ 360 では、推定されるコンバージョン値に基づいて入札単価が自動的に設定されます。Floodlight アクティビティに静的な値を割り当てることで、より価値の高いコンバージョンに入札システムを誘導できます(つまり、Floodlight アクティビティごとに異なる重み付けをします)。
- 目標広告費用対効果: Floodlight アクティビティで収集された販売収益に基づいて、特定の広告費用対効果の目標を指定します。広告申込情報では、選択した計測期間内に設定された効果が見込めるユーザーの獲得を目指します。
ご利用の前に
価値に基づく入札戦略を使い始める前に、いくつかの設定を行う必要があります。
- YouTube 向けの Floodlight の最適化を有効にする: 広告主が価値に基づく入札戦略を使用するには、YouTube 向けの Floodlight の最適化を有効にする必要があります。YouTube 対応の Floodlight アクティビティを使用する YouTube 広告申込情報では、これらの入札戦略を使用できません。
- [Floodlight グループ] タブ > [YouTube の価値に基づく入札] で、最適化する Floodlight アクティビティに移動し、コンバージョン トラッキングに使用するコンバージョンの価値のタイプを選択します。Floodlight アクティビティがトリガーされるたびに渡される値は、各トランザクションの値を表します。
- この Floodlight タグで渡された販売値を使用して、実際のコンバージョンの価値と広告費用対効果に最適化します。販売 Floodlight アクティビティを使用している場合は、タグで自動的に収益パラメータを使用して値を収集できます。このオプションは、販売 Floodlight タグでのみ使用できます。
- 以下で定義される重み付けを使用して、コンバージョンにおおよその値または重み付けを手動で割り当てます。重み付けの値は整数で指定します(小数は使用できません)。このオプションは、販売 Floodlight タグとカウンタ Floodlight タグの両方で使用できます。一度に 1 つのオプション(コンバージョンの重み付けまたは販売値)のみを選択して適用できます。
YouTube 動画アクション広告申込情報で価値に基づく入札戦略を使用する
- Floodlight の最適化を使用して YouTube 動画アクション広告申込情報を作成します。最初は入札戦略として目標コンバージョン単価またはコンバージョン数の最大化を使用します。
- 価値に基づく入札戦略として「目標広告費用対効果」を使用する場合は、まず「目標コンバージョン単価」で広告申込情報を開始します。
- 価値に基づく入札戦略として「コンバージョン値の最大化」を使用する場合は、まず「コンバージョン数の最大化」で広告申込情報を開始します。
最適化の対象とする Floodlight アクティビティを選択する際、コンバージョンの重み付けを利用する Floodlight アクティビティを使用する場合は、必ず 2 つ以上のアクティビティを選択してください。これにより、入札アルゴリズムによる最適化でコンバージョンの価値が最大になります。
コンバージョンの重み付けを設定した Floodlight を 1 つだけ使用している場合は、「コンバージョン数の最大化」入札戦略を使用したほうが効果的な場合があります。
- 価値に基づく入札戦略を使用できるようになるまで、広告申込情報をモニタリングしてください。YouTube 動画アクション広告申込情報が対象となるには、過去 30 日間に販売値または重み付け値が設定されたコンバージョンを 30 件以上獲得している必要があります(この期間の少なくとも 2 日間にわたって配信)。
YouTube コンバージョン レポート、コンバージョン タイプ ディメンション、合計コンバージョン値(広告主の通貨)指標を使用して、Floodlight アクティビティから値が正しく渡され、十分なデータがあることを確認します。
- 十分なコンバージョン数を獲得したら、価値に基づく入札戦略を使用するように YouTube 動画アクション広告申込情報を変更します。
- 既存の広告掲載オーダーに移動します。YouTube 動画アクション広告申込情報の名前をクリックします。
- [広告申込情報の詳細] をクリックします。
- [入札戦略] で、価値に基づく入札戦略を選択します。
- 目標広告費用対効果: 目標を決定するには、YouTube コンバージョン レポートに表示される前月比の広告申込情報の広告費用対効果を確認します。最初に設定する目標広告費用対効果の値は、設定した計測期間内に達成した過去の広告費用対効果を上回らないようにしてください。Floodlight の最適化を有効にする前の期間は考慮しないでください。
- コンバージョン値の最大化: 予算を設定します。最適な結果を得るには、広告申込情報で 1 日あたり 10 件のコンバージョンを獲得できるだけの十分な予算があることを確認してください。YouTube コンバージョン レポートの過去の平均 CPA を使用できます。Floodlight の最適化を有効にする前の期間は考慮しないでください。
広告申込情報を設定したら、コンバージョンの価値または広告費用対効果を分析して、広告申込情報の掲載結果を評価できます。
価値に基づく入札戦略のベスト プラクティス
- 価値に基づく入札戦略に切り替えてから最初の 14 日間は、キャンペーンを変更しないままにします。
- キャンペーンのテスト中は Floodlight 計測期間を変更しないでください。
- 動画アクション広告申込情報は、値(売上または重み付けの値)を指定した Floodlight アクティビティと値を指定しない Floodlight アクティビティを組み合わせて使用する場合、価値に基づく入札戦略を使用するように設定しないでください。
- 「目標広告費用対効果」入札戦略では、最初は目標広告費用対効果を過去の平均広告費用対効果より 20% 低く設定します。これにより、キャンペーンの立ち上げ期間を確保し、入札方法の変更に合わせて調整できます。YouTube コンバージョン レポートを使用して、過去の平均広告費用対効果を確認します。