フリークエンシー目標は、ブランド認知度キャンペーンとして YouTube での広告視聴者を増やすための最適化ソリューションです。YouTube リーチ広告申込情報を作成する際に、[フリークエンシー目標設定] 広告フォーマットを選択します。週あたりの希望頻度を入力すると、それに合わせてディスプレイ&ビデオ 360 で最適化されます。フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報では、バンパー広告、スキップ可能な広告、スキップ不可の広告がサポートされています。
フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報は、次のような場合に適しています。
- 週あたりの頻度を高めたい。
- 季節的に消費が多くなる時期の認知度を最大化したい。
- フリークエンシーを高めるために、YouTube 広告シーケンス キャンペーンまたはリマーケティングを使用したことがある。広告シーケンスは広告が順次配信されるように最適化されていますが、フリークエンシーを高めるために、広告を特定の順序で配信する必要はありません。
フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報を作成する
YouTube フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報は、通常の YouTube とパートナーの広告申込情報とは手順が異なります。
広告申込情報を作成する
- 既存の広告掲載オーダーの画面を開くか、新しい広告掲載オーダーを作成します。
- 広告掲載オーダーで [新しい広告申込情報] をクリックします。
- [YouTube とパートナーの動画] を選択します。
- 広告申込情報に関する次の情報を入力します。
- 広告申込情報の名前。
- 目標として [ブランド認知度とリーチ] を選択します。
- 広告申込情報のサブタイプとして [フリークエンシー目標設定] を選択します。
- [次へ] をクリックします。
広告申込情報を設定する
- [ターゲティング] には、広告枠ソースが自動的に設定されます。広告申込情報レベルの他のターゲティング オプションを設定するには、[ターゲティングを追加] をクリックします。広告申込情報の広告グループでは、さらに別の種類のターゲティングを設定できます。
注: フリークエンシー目標キャンペーンでは、YouTube 広告申込情報で最も重要な要素としてフリークエンシーが優先されます。オーディエンス、トピック、ダイナミック ラインナップ(ユーザー属性と地域ターゲティングを除く)を使用している場合、ユーザーは最初のフリークエンシーのターゲティング条件に一致します。ユーザーに最初のフリークエンシーが配信された後は、目標が達成されるまでそのユーザーに残りのインプレッションが発生する可能性があります。これは、視聴者層プロファイルが 1 週間の間に変化した場合や、指定したトピックやダイナミック ラインナップ以外でインプレッションが配信された場合も同様です。これにより、フリークエンシー目標設定にできるだけ近い平均値を維持しながら、効率的にリーチを最大化できます。
- 広告申込情報の設定を行います。
- 週あたりのフリークエンシー目標設定を設定して、広告を掲載する頻度を設定します。週あたりのフリークエンシー目標は、この広告申込情報の広告を 7 日間で同じユーザーに表示する平均回数です。
フリークエンシー目標は 2 ~ 4 に設定することをおすすめします。
1 週間あたりのフリークエンシー目標を達成するため、一部のユーザーに、1 週間のうちにその広告が目標を上回る回数で表示される可能性があります。これにより、1 週間のうちに広告の表示頻度が目標を下回ったユーザーを相殺できます。フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報では、過剰な露出を防ぎ、目標に向けて厳密に配信されるように自動的に制限されます。
- カスタムの掲載期間を設定するか、広告申込情報の広告掲載オーダーと同じ日付を使用します。
フリークエンシーは 1 回につき 1 週間使用してください。広告申込情報の掲載期間が 7 日未満の場合、フリークエンシー目標を達成できる可能性が低くなります
- 予算とペース: 予算とその消化ペースを設定します。広告申込情報を保存すると、日付と掲載期間の切り替えはできなくなります。ただし、予算額の更新は可能です。
- 入札戦略: フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報では、入札戦略として目標インプレッション単価が使用されます。
- (省略可)デバイスタイプごとに視聴の入札単価を変えたり、広告申込情報を配信できるデバイスを管理したりするには、モバイル、パソコン、タブレット、コネクテッド テレビの入札単価調整比を入力します。
- フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報では、フリークエンシー キャップの設定を使用できません。
- 週あたりのフリークエンシー目標設定を設定して、広告を掲載する頻度を設定します。週あたりのフリークエンシー目標は、この広告申込情報の広告を 7 日間で同じユーザーに表示する平均回数です。
- (省略可)動画広告の下に閲覧可能な商品画像を表示するには、広告申込情報に商品フィードを追加します。商品フィードのオプションは、Google Merchant Center アカウントを広告主にリンクしている場合に、広告申込情報の作成時に表示されます。商品フィードについて
- (省略可)広告申込情報に関連動画を追加します。YouTube 広告の下に関連動画のリストが表示されます。
広告グループと広告を作成する
- [新しい広告グループを作成] を選択して、広告申込情報の広告グループを設定します。
- 広告グループの名前を入力します。
- 広告フォーマットを選択します。15 秒までのインストリーム広告の場合は [スキップ不可の広告] を、バンパー広告とスキップ可能なインストリーム広告を組み合わせてリーチするユニークユーザーを増やす場合は [効率的なリーチ] を選択します。
- [ターゲティングを追加] をクリックして、広告グループレベルのターゲティングを設定します。YouTube とパートナーの広告申込情報のターゲティング オプションについて
対象となる広告枠が制限されるため、フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報で動画、チャネル、ウェブサイト、アプリ、アプリのカテゴリ、キーワード、カテゴリをターゲティングすることはできません。
- 目標インプレッション単価を設定します。これは 1,000 回の広告表示に対してお支払いいただける平均金額です。
- [広告を新規作成] をクリックし、クリエイティブとして使用する YouTube 動画を選択するとともに、ランディング ページを設定します。
- 広告の名前を入力します。
- YouTube の動画を検索するか、YouTube の URL を貼り付けます。広告フォーマットとして [効率的なリーチ] を使用している広告グループの場合、広告フォーマットは動画クリエイティブの長さに基づいて自動的に決定されます。
- 広告の表示 URL とランディング ページ URL を入力します。
- (省略可、キャンペーン マネージャー 360 をご利用の場合のみ)[キャンペーン マネージャー 360 トラッキング広告] 欄で、キャンペーン マネージャー 360 の拡張指標の収集に使用する既存のトラッキング広告を選択します。
- (省略可)[クリック トラッカー URL] 欄で第三者クリック トラッキングを設定します。クリック トラッカーは、ランディング ページ URL と同じ URL にリダイレクトされる必要があります。
- YouTube チャンネルの動画から自動生成される画像を選択するか(推奨)、コンパニオン バナーとして手動でアップロードした画像を選択します。
- (省略可)Call-to-Action(CTA)オーバーレイを追加します。
- CTA(行動を促すフレーズ)のテキストを入力します(スペースを含めて半角 10 文字(全角 5 文字)まで使用できます)。行動を促すフレーズは、ランディング ページ URL として指定したウェブサイトにユーザーを呼び込むための説得力のあるメッセージにします。
- 見出しのテキストを入力します。スペースを含めて半角 15 文字(全角 7 文字)まで使用できます。見出しは、提供する商品やサービスを宣伝するものにします。
- [完了] をクリックして、広告を作成します。
- 複数の広告を使用する場合は、もう一度 [広告を新規作成] をクリックして、上記の手順を繰り返します。この場合、広告は視聴回数に基づいて最適な割合でローテーション表示されます。
1 つの広告申込情報の中で固有のクリエイティブを複数使用します。広告効果の減少が生じないように、ターゲット フリークエンシーに設定した頻度と同じかそれ以上の数のクリエイティブを追加します。これにより、クリエイティブの鮮度を維持しながら、適切なユーザーに適切な広告を配信できます。すべての動画の平均フリークエンシーを広告申込情報単位で測定します。
アカウント内の別のどこかで使っているクリエイティブは使わないようにします。フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報の同じクリエイティブを他の広告申込情報で使用している場合、レポートには他の広告申込情報のインプレッションが含まれないため、平均フリークエンシーが低くなる可能性があります。
- [完了] をクリックして広告グループを作成します。
- [広告申込情報を作成] をクリックして、新しい広告申込情報を保存します。
ベスト プラクティス
- コンテンツの除外(広告枠タイプ、デジタル コンテンツ ラベル)と広告のスケジュール設定は使用しない
- ターゲット除外の指定は抑制します。ブランド保護を目的に、トピックやキーワード、プレースメントで過度にターゲットを除外すると、悪影響が出る可能性があります。
- 変更は制限します。フリークエンシーは時間の経過とともに構築されます。配信中に広告申込情報の設定を大幅に変更すると、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。例:
- オーディエンス セグメントを削除すると、削除されたオーディエンスにリーチできなくなります。
- 掲載期間まで 1 週間未満の時点で新しいオーディエンス セグメントを追加すると、フリークエンシー目標を達成するのに十分な時間がありません。
- 掲載期間の終了日に予算を大幅に引き上げると、場合によっては広告で新規ユーザーにリーチする必要が生じますが、フリークエンシー目標を達成するための十分な時間がありません。
- 掲載期間の終了日に予算を大幅に減らした場合、すでにリーチしたユーザーでフリークエンシー目標を達成するための予算が不足する場合があります。
- 掲載中に一時停止して後で再開すると、同じオーディエンスでフリークエンシーを増やすことが困難になります。
フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報のレポート
フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報では、通常の YouTube とパートナーの広告申込情報と同じレポートが使用されます。フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報の掲載結果に関する基本情報は、広告申込情報の [YouTube 広告グループ] タブでも確認できます。
「インプレッションの平均発生頻度(ユーザーあたり 7 日間)」は、フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報の掲載結果を測定する指標として最も正確です。「インプレッションの平均発生頻度(ユーザーあたり 7 日間)」は、広告申込情報の広告がユニーク ユーザーに表示された平均回数です。指定した期間内の日付ごとに、過去 7 日間の平均頻度が表示されます。
これは、日付ごとに 7 日間の計測期間を設定することにより、週ごとの平均フリークエンシーのパフォーマンスの推移を示しています。この指標を使うと、過去 7 日間に 1 人のユーザーに広告が表示された頻度を把握できます。
制限事項
- 対象となる広告枠が制限されるため、フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報で動画、チャネル、ウェブサイト、アプリ、アプリのカテゴリ、キーワード、カテゴリをターゲティングすることはできません。
- フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報では、キャンペーン単位、広告掲載オーダー単位、クロスチャネルのフリークエンシー キャップを使用できます。フリークエンシー目標設定を使用する広告申込情報は、親広告掲載オーダーまたはキャンペーンで設定されたフリークエンシー キャップに基づくフリークエンシー目標を使用して配信されます。フリークエンシー目標をキャンペーン単位や広告掲載オーダー単位のフリークエンシー キャップより高く設定している場合、より高いレベルのフリークエンシー キャップが適用されます。