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この記事では、Looker Studio について説明します。Looker のドキュメントについては、https://cloud.google.com/looker/docs/intro をご覧ください。

計算フィールドで関数を使用する

より効果的な計算フィールドを作成します。

関数を使用すると、単純な計算に加えて、複雑なデータ操作が可能になります。Looker Studio には 50 種類以上の関数が用意されています。関数は、以下のタイプに分類されます。

  • 集計関数は複数行にまたがるデータの計算を行います。このタイプの関数には SUM、AVG、MIN、MAX などがあります。
  • 算術関数では、データを使って数学的な計算が行われます。このタイプの関数には LOG、POWER、ROUND などがあります。
  • 日付関数を使用すると時刻のデータを操作、変換できます。このタイプの関数には、DATE、DATETIME_DIFF、YEAR などがあります。
  • 地域関数を使用すると、地域データを変換できます。このタイプの関数には TOCITY、TOCOUNTRY、TOREGION などがあります。
  • テキスト関数を使用すると、文字列データを操作できます。このタイプの関数には CONCAT、REGEXP_MATCH、SUBSTR などがあります。

詳しくは、使用できる関数のリストをご確認ください。

関数の引数

関数では、実行する処理の対象を指定する「引数」を入力します。引数にはフィールド名か式を使用できます。式としては数値、リテラル テキスト、またはデータソースのフィールド名に評価される文を指定できます。引数によって、追加の指示や書式設定情報を提供することもできます。

関数の引数に関する注意点

  • 関数の引数を指定する際には、必ずリテラル テキストを一重か二重の引用符で囲んでください。
  • 正規表現を使用する際には、二重バックスラッシュを使用して特殊文字をエスケープします。次に例を示します。
    REGEXP_MATCH(GotStars, "\\*")
     
    リテラルの * 文字と一致します。
  • 地域関数では対応している地域コードを入力する必要があります。

地域の入力コード

  • CITY_ID
  • CONTINENT_CODE
  • COUNTRY_ISO_CODE
  • REGION_ISO_CODE
  • SUB_CONTINENT_CODE

有効な地域コードは次のとおりです。

入力コードは、フィールド式がコンテキスト ベースの地域情報を含む派生列である場合には任意ですが、それ以外の場合では必須です。

関数の例

ここでは、よく使用される関数の簡単なサンプルを紹介します。高度な用例については、個々の関数のリファレンスをご確認ください。

例 1: アナリティクス キャンペーンをグループ化し、管理を簡略化する。

複数の広告キャンペーンを展開していて、それぞれのキャンペーンをカテゴリ別にコードで識別しているとします。コードを体系的に使用している場合は、CASE 式と REGEXP_MATCH 関数を使用して関連するキャンペーンをグループ化することができます。

たとえば、日用品には C1、C2、C3、電子機器には E1、E2、E3、ソーシャル広告には S1、S2、S3 などのキャンペーン コードを使用しているとします。これらのコードに基づいてキャンペーンをカテゴリごとにグループ化し、どのカテゴリにも当てはまらないものを「その他」のカテゴリにまとめるには、次のように関数を使用します。

CASE
WHEN REGEXP_MATCH(CAMPAIGN, "C.*") THEN "消費者"
WHEN REGEXP_MATCH(CAMPAIGN, "E.*") THEN "電気製品"
WHEN REGEXP_MATCH(CAMPAIGN, "S.*") THEN "ソーシャル"
ELSE "音楽"
END

この計算フィールドを使用すると、キャンペーンの掲載結果をグループごとに確認できます。また、フィルタ オプションで使用して、データの表示を絞り込むこともできます。

CASE の詳細

例 2: 複数のフィールドの値を結合する。

CONCAT 関数を使用して複数のフィールドを結合すると、データを新たな方法で集計し、表示することができます。この関数では、連結された値を持つ新しいフィールドが作成されます。次に例を示します。

CONCAT('ブラウザ: ', ブラウザ, ' バージョン: ', ブラウザのバージョン)

新しいフィールドでは、次のように、リテラル文字列とディメンション値が単一のエントリとして表示されます。

ブラウザ: Chrome バージョン: 68.0.3440.106
ブラウザ: Safari バージョン: 11.0
ブラウザ: Firefox バージョン: 61.0

例 3: データからハイパーリンクを作成する。

データに URL が含まれている場合は、HYPERLINK 関数を使用して、クリック可能なリンクを作成し、表に表示することができます。

たとえば、ページ ディメンションの商品説明の URL に関連付けられたカスタム SKU ディメンションがあるとします。次の数式は、データに含まれる各レコードのクリック可能なリンクを作成します。

HYPERLINK(URL, SKU )

データに完全な URL が含まれていない場合、または複数のフィールドを結合して URL を作成する必要がある場合は、CONCAT を使用してリンクを作成します。

HYPERLINK(CONCAT("HTTPS://mydomain.com/", PARTIAL-URL, "?some-parameter"), SKU )

HYPERLINK 関数を使用して、表内にクリック可能な画像を作成することもできます。

HYPERLINK についての詳細

計算フィールドの制限事項

計算フィールドの数式内に、未集計のデータ(ディメンション)と集計データ(指標)を混在させることはできません。

たとえば次のような文は認められません

CASE WHEN Country = "England" AND Conversions > 100 THEN ... // 無効な数式
この例では、「Conversions」は集計指標です。

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