管理対象の Chrome ブラウザと ChromeOS デバイスが対象です。
Chrome 管理者は ChromeVariations ポリシーを使用して、Microsoft Windows、Apple Mac、Linux 上で動作する Chrome のバリエーション フレームワークを管理できます。また、DeviceChromeVariations ポリシーを使用して、ChromeOS 上で動作する Chrome のバリエーション フレームワークを管理できます。
重要: Chrome のバリエーション フレームワークを無効にすることはおすすめしません。無効にすると、セキュリティに関する重要な修正が迅速に適用されなくなるため、組織のセキュリティ リスクと互換性の問題が大幅に増大する可能性があります。
利点
バリエーションを使用すると、Chrome で次のことができます。
- 少人数のユーザー グループに新機能のプレビュー版を提供し、フィードバックを集める
- 変更を展開するユーザーの範囲を徐々に拡大し、互換性の問題のリスクを最小限に抑える
- セキュリティやその他の重要な更新を迅速に提供する
- 問題が見つかった場合に、Chrome の新しいバージョンを待たずにロールバックを実施する。ユーザーはパソコンを再起動するだけで新しい設定を取得できる
ステップ 1: ポリシーを確認する
ポリシー | 説明 |
---|---|
Windows、Mac、Linux 版 Chrome で有効にするバリエーションを指定します。 未設定の場合: 以下に説明するとおり、デフォルトは [Chrome のバリエーションを有効にする] です。 |
|
Chrome OS 版 Chrome で有効にするバリエーションを指定します。 未設定の場合: 以下に説明するとおり、デフォルトは [有効] です。 |
このポリシーの影響範囲
これらのポリシーを設定すると、組織部門への変更の適用に関する Chrome のバリエーション フレームワークが有効または無効になります。重要な修正についてのみ有効にすることもできます。
ステップ 2: ポリシーを設定する
以下をクリックし、ポリシーの運用方法に基づいて手順を確認してください。
Windows、Mac、Linux 版 Chrome の管理コンソール-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
Chrome Enterprise Core に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [設定] に移動します。
- [Chrome のバリエーション] に移動します。
- [バリエーション] をクリックします。
- バリエーションを有効または無効にするには、次のいずれかを行います。
- Chrome のバリエーションを有効にする - すべてのバリエーションを適用できます。
- 重要な修正についてのみバリエーションを有効にする - セキュリティや安定性に関わる重要なバリエーションのみ(重要なロールバックやセキュリティ修正を含む)を許可します。試験運用段階のロールアウトや先行型のロールアウトは無効になります。Chrome のバージョンを手動で管理する組織にとって効果的な方法です。
- バリエーションを無効にする - バリエーション フレームワークを使用して変更を適用しません。
-
[保存] をクリックします。 または、組織部門 の [オーバーライド] をクリックします。
継承された値を後で復元するには、[継承](グループの場合は [設定解除])をクリックします。
-
-
管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] [デバイスの設定] に移動します。
- (省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- [デバイスの更新設定] に移動します。
- [バリエーション] をクリックします。
- 次のいずれかを行います。
- Chrome のバリエーションを有効にする - すべてのバリエーションを適用できます。
- 重要な修正についてのみバリエーションを有効にする - セキュリティや安定性に関わる重要なバリエーションのみ(重要なロールバックやセキュリティ修正を含む)を許可します。試験運用段階のロールアウトや先行型のロールアウトは無効になります。Chrome のバージョンを手動で管理する組織にとって効果的な方法です。
- バリエーションを無効にする - バリエーション フレームワークを使用して変更を適用しません。
- [保存] をクリックします。
グループ ポリシーを使用する
- [ポリシー] [管理用テンプレート] [Google] [Google Chrome] に移動します。
- [Chrome のバリエーション] を有効にします。
- 次のいずれかを設定します。
- Chrome のバリエーションを有効にする
- 重要な修正についてのみバリエーションを有効にする
- バリエーションを無効にする
- ポリシーをユーザーに適用します。
Chrome の設定プロファイルに次のキーを追加するか更新(すでに存在する場合)し、ユーザーに変更を適用します。
ChromeVariations キーの<integer>値</integer>を設定します。<値> には 0、1、2 のいずれかを指定します。
コードの例:
<key>ChromeVariations</key>
<dict>
<integer>1</integer>
</dict>
任意の JSON ファイル エディタで JSON ファイルを追加または更新し、ユーザーに変更を適用します。
- etc/opt/chrome/policies/managed フォルダに移動します。
- ChromeVariations キーを 0、1、2 のいずれかに設定します。
コードの例:
{
"ChromeVariations": 1
}
ステップ 3: ポリシーが適用されていることを確認する
Chrome ポリシーを適用した後、ユーザーは Chrome ブラウザを再起動して設定を有効にする必要があります。ポリシーが正しく適用されているかどうかは、ユーザーのデバイスで確認できます。
- 管理されているデバイスで、chrome://policy にアクセスします。
- [ポリシーを再読み込み] をクリックします。
- ChromeVariations と DeviceChromeVariations の [ステータス] が [OK] に設定されていることを確認します。
- ChromeVariations と DeviceChromeVariations で [値を表示] をクリックし、フィールドの値がポリシーで設定した値と同じであることを確認します。
Google および関連するマークとロゴは Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は関連各社の商標です。